間取り・エリアetc.快適なふたり暮らしが続く「物件選びの条件」って?
ワクワクする彼との新居探し。でも、快適な新生活のためには「ふたり暮らしだからこそ」こだわるべき条件があるんです! 今回は卒花さんの声と、不動産情報サイトSUUMO編集部のデータを基に、住まい選びのポイントを解説。物件の内見時にぜひ確認したい項目をお伝えします!
先輩花嫁に聞きました![新居探し]で重要な条件は?
「周辺環境」「エリア・アクセス」など立地に関するものが上位に
ふたり暮らしの新居を探すとき、素敵な家具が似合う空間など「部屋の中」にこだわる人も多いでしょう。ところが、実際に新居探しをして新生活をスタートさせた先輩花嫁に聞いたところ、「快適なふたり暮らしのために重要だったと思う条件」は次の通りでした。
●快適なふたり暮らしのために重要だったと思う条件(調査:ゼクシィ花嫁会、上位3つまでを選択)
1位 周辺環境
2位 エリア・アクセス
3位 間取り(部屋数・広さ)
4位 キッチンの設備
上位2つは「立地」に関するもので、間取りなど「室内」に関するものは3位以下という結果に。では、具体的にどんなポイントが「重要だった」のでしょうか。さっそくランキング順に見ていきましょう。
条件1[周辺環境]
スーパー・飲食店・公園などが近く平日も休日も過ごしやすい環境が◎
SUUMO編集部が「20代・30代の夫婦」に聞いた「あなたが今住んでいる家の立地・周辺環境で重視したものは何ですか」というアンケート(★)によると、駅の近さ」(50.5%)に次いで「スーパー」(44.9%)という結果でした。
1人暮らしや実家暮らしと違い、ふたり暮らしになると自炊の機会も増え、食材の準備のしやすさはとても重要に。食材の買い出しの種類や量も多くなるので、近くにスーパーや日用品が買えるドラッグストア、100均などのお店があると便利。特に忙しい共働きカップルは、駅からの帰り道など通勤途中にあるとさらに快適です。
また、外出自粛で自宅で過ごす時間が増えた人も多いはず。リフレッシュできる公園、カフェやジムが近くにあるなど、それぞれの好きな過ごし方がしやすい環境を選んでみては。
スーパー、ドラッグストア、100均。この3つは本当に必要!今の家はその3つが1カ所に集まっているところが気に入って決めました。毎日の生活に欠かせないお店なので、車や電車を使わずに行けるというのは大切です。(むーさん)
飲食店が多い所。外食が増えたので、ふたりでふらっと出掛けられる飲食店が近くにあるのは大きいです。(彩花さん)
ふたりに合った[周辺環境]は
ライフスタイルのココからチェック
□ 食事は自炊が多い? 外食が多い?
□ にぎやかな所が好き? 静かな所が好き?
□ 便利な所が好き? 自然豊かな所が好き?
条件2[エリア・アクセス]
ふたりとも通勤や実家への帰省が負担にならないエリアを選ぼう
SUUMO編集部が「20代・30代の夫婦」に聞いたアンケート(★)によると、家から勤務先までのいわゆる「ドアtoドア」の通勤時間は「30分以内」が最も多く(14.1%)、「40分以内」までの人が全体の半数以上を占める結果となりました。
共働きなら、ふたりとも通勤しやすいエリア・沿線に部屋探しをするのが理想。ただし、どちらかが在宅ワークが多い場合はもう一方が通勤しやすいようになど、働き方によって柔軟に考えるといいでしょう。
また、子育てのしやすい施設が近いこと、実家へのアクセスのしやすさも重要。特に出産後に実家のサポートを必要とする場合などはよく考えておきたいポイントです。
ふたりとも仕事の場所が離れているのですが、お互い困らない距離で通勤できる場所を選びました。どちらかのストレスになると大変なので良かったです。(こらまさん)
ふたりとも毎日出社するので通勤のしやすさを考えて、最寄駅から徒歩10分以内という条件で探しました。(SAORIさん)
子どもができることを前提に、小学校やスーパーが近い、実家に帰りやすい、彼が会社に通いやすいことをメインの条件に探しました。結果的に、駅からも近い所に住めました。(あいささん)
ふたりに合った[エリア・アクセス]は
ライフスタイルのココからチェック
□ ふたりの勤務先に便利な沿線は?
□ 在宅ワーク、転勤の可能性などは?
□ 子育てのしやすさ、実家に帰る頻度は?
条件3[間取り(部屋数・広さ)]
ふたり一緒に過ごす部屋はもちろん、それぞれのスペースの確保も考えて
SUUMO編集部が「20代・30代の夫婦」に聞いたアンケート(★)によると、住んでいる間取りは「2LDK」(33.7%)が最も多く、次いで「1LDK」(24.3%)という結果となりました。
ただし最近は、自宅で仕事をする人、休日も自宅で過ごす時間が増えていることもあり、ふたりで一緒にいても別々のことをするというカップルも多いよう。同じ空間にいながらも相手の存在が気にならないよう、それぞれの空間が必要という声が増えているようです。
特にふたりとも在宅ワーク、オンライン会議などがあるという場合は、リビングなど一緒に過ごす部屋の他に個室がある間取りだと理想的。または家具などで間仕切りをしてパーソナルスペースを確保できる広い空間があるといいでしょう。
また、子どもが生まれたらもっと広くて部屋数の多いところに引っ越すのか、それとも子どもが生まれても住み続けるつもりなのかによっても、必要な部屋数は変わります。その点もよく話し合いましょう。
生活リズムの違うふたり。睡眠の質を落としたくなかったので、それぞれの部屋が確保できるような間取りを選びました。(Eiriさん)
けんかしたときなど、ひとりになりたい時のことも考えて3部屋は欲しいと思いました。(角崎明日香さん)
もともと1Kの部屋に同居していたので、1LDKでも広いぐらい!と思っていたけれど、自宅で仕事をすることが増えたので2LDKにすれば良かったと思っています。(なつめさん)
ふたりに合った[間取り]は
ライフスタイルのココからチェック
□ ふたりで同じ空間にいながら別々に過ごしたいこともある?
□ ふたりとも在宅ワークやオンライン会議がある?
□ 子どもが生まれたら引っ越す? 住み続ける?
条件4[キッチン設備]
2人分、さらに子育ても見据えた料理が楽しく効率よくできる設備を
SUUMO編集部が「20代・30代の夫婦」に聞いたアンケート(★)によると、建物や部屋の設備・仕様で契約の決め手となったものは、「バス・トイレ別」(48.1%)であることに次いで「LDKの広さ」(37.1%)で、キッチンなどの広さが重要だとわかります。
実家では親が作ってくれた、1人暮らしではあまり料理をしなかった、という人も、ふたり暮らしになって料理をするようになったというケースが多く、さらにステイホーム期間にそれが加速したというカップルも増えているようです。
2人分、さらに子育てを見据えるなら離乳食なども考えて、たくさんの料理を作るためには、コンロは2口以上が基本。ふたりでキッチンに立てるような広さの調理スペースがあるか、冷蔵庫や必要なキッチン家電を置ける広さが十分あるかどうかも要チェック。そのためには、欲しい家電のサイズを調べてから部屋探しをすることも重要です。
キッチンが充実していると毎日のご飯作りのときのモチベーションアップになるとの声も。楽しい新婚ライフのためには、キッチンの充実度が重要といえそうです。
1人暮らしのときはあまり自炊する気になれませんでしたが、ふたりで住むならご飯もちゃんと作りたいと思っていました。なので料理のモチベーションが上がるようなキッチンというのは大事でした!(むーさん)
コンロは絶対2口以上!さらにシンクの広さ、調理スペースの広さも十分にあるところを選んだので、ふたりで料理をするときにスムーズで助かっています。(なつめさん)
共働きだと、作り置きのお惣菜など大量にお料理を作っておく機会も増えるので、広めのキッチンがあると便利だと思いました。(デンデさん)
ふたりに合った[キッチン設備]は
ライフスタイルのココからチェック
□ 料理はどちらかひとりで?それともふたりで?
□ 作り置きをする?その都度作る?
□ 冷蔵庫の他に欲しいキッチン家電は?
まだある!快適に過ごす新居の条件
他にもふたりの暮らしに合わせて重視すべきポイントを考えて
ふたりの趣味の道具が多い、彼の帰りが遅い、洗濯物が多いなど、それぞれのライフスタイルによって新居に求めるものは違います。
また、衣類や身だしなみグッズも増え、必要な収納や物干しスペースなども増えます。バス・トイレ・洗面をふたりが同時に使いたいとき、それぞれが独立している間取りや、一緒に使える広さが必要になります。
ふたりならではの希望・条件はどんなものか、ふたり暮らしになることによって何が変化するのかも考えて物件を選びましょう。
【収納】ふたりとも趣味の登山やキャンプなどに関する物が多いので、収納力のある部屋を探しました。(ころりんさん)
【セキュリティー】ふたり暮らしの間は彼の帰りが遅くても安心できるようにセキュリティーの整った住まいを選ぶことが大切だと思いました。(ellyさん)
【バス・トイレ】彼の帰りが遅く、お風呂のタイミングがいつも合わないので、追い炊き機能付きのバスであることを重視しました。毎日活用しています。(名越 愛さん)
【日当たり】日当たりがいい部屋にこだわりました。2人分の洗濯物は量が多いですが、よく乾いて良かったです。(つーちゃんさん)
【通信環境】家賃にWi-Fi使用料が含まれている物件に。1人暮らしのときは月7GBのポケットWi-Fiを契約していましたが、毎月容量や料金を気にせず使えることの便利さを実感しています。(Kekoさん)
新婚カップルの適正家賃は「月収の3割」より少し抑えて
無理のない家賃は「月収の3割」が目安とよく言われます。ところが、結婚して収入が倍になるから、家賃もそれだけアップしてOK、と考えるのは危険。これから働き方や家族構成が大きく変わっていく可能性のある新婚カップルは、目安よりも少し抑えめにするのが安心といえそう。特に将来マイホーム購入を夢見るカップルなら、そのための貯蓄を増やす努力も大切です。
家賃を抑えつつ、大満足な部屋を探すコツは、希望の優先順位をふたりで決めること。こだわりの的を絞ることで、納得のいく部屋探しを!
From 編集部
今と将来のライフスタイルをふたりでよく話し合って
自分たちにぴったりな新居を探すには、まずふたりの「今」と「将来」のライフスタイルについて思い描くことが大切。今はもちろん、これから住み続けていく間に、ふたりにどんな変化がありそうなのかも想定して、条件を決めたいですね。ふたりでよく話し合い、大満足な新居が見つかりますように!
取材・文/前川ミチコ イラスト/Takada Chika 構成/小堀そら(編集部)
※記事内の無印のデータとコメントは2021年4月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー63人が回答したアンケートによるものです
※また★のデータはSUUMO編集部による下記調査によるものです
「お住まいに関するアンケート」調査概要
[実施時期]2021年2月22日(月)~2021年2月24日(水)
[対象者]20代・30代の男女の既婚者
[調査方法]インターネット
[有効回収数]412
※無断転用禁止。引用の際はSUUMO(スーモ)編集部までご一報ください
[記事タイトル]「夫婦の住まいと生活 じっくりレポート 2021」
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chintai/fr_data/huuhu2021/
※掲載されている情報は2021年6月時点のものです
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