親、きょうだい、友人に…結婚式で「ありがとう」を伝える演出15
家族へ、親族へ、友人へ……etc.結婚式で、ゲストへ感謝を伝えたいという思いを持つプレ花嫁さんは多いはず。そこで今回は卒花さんが実践した、“ありがとうを伝える演出”をご紹介。「親」や「家族」「友人」「ゲスト全員」など、伝えたい相手ごとに見ていきましょう。
【親へありがとう】溢れる感謝の思いは挙式前から式後までたっぷりと
1_花嫁の手紙代わりや朗読中の背景に。<サンクスムービー>
披露宴の定番演出「花嫁の手紙」。そのアレンジバージョンが、映像で感謝をつづる<サンクスムービー>です。思い出の写真とメッセージを組み合わせれば、感謝の言葉を「聞く」だけでなく「見てもらえる」のが良いところ。「みんなに注目されながらは恥ずかしい……」と感じている花嫁の手紙代わりにもおすすめ。
サンクスムービーで感謝を
<手紙とあわせてスライドショーも>
親との思い出の写真をスライドショーにして、私の後ろに映しながら手紙を読みました。親以外のゲストが置いてきぼりにならず、自分だけに視線が集中しないのも良かったです。(むーさん)
2_誕生から結婚式までの感謝をねぎらいとともに。<子育て感謝品贈呈>
「花嫁の手紙」の直後に行われる、花束を代表とする記念品贈呈。こちらは誕生時と同じ重さの「体重ベア」や誕生から結婚式の日までの日数を数えた「感謝状」など、これまでのねぎらいを込めた<子育て感謝品>が好評です。花束の代わりにも、母へ花束を&父へ子育て記念品をとセットにしてもGOOD。記念品では未来へ目を向けて、両家の始まりを記念する「三連時計」なども人気を博しています。
子育て感謝品贈呈で感謝を
<飾れるタイプの子育て感謝状を>
彼と私、それぞれ生まれた日からの日数とメッセージを入れた、インテリアとしても飾れるフレーム型の子育て感謝状を準備し、渡しました。メッセージは「これからの抱負」なども盛り込み、喜んでもらえました。(澤田優花さん)
3_花嫁姿を真っ先に親に、親子だけの時間も。<親ファーストミート>
式前に新郎へ衣裳姿を初披露する「ファーストミート」が多様化。「親にも見てほしい」と、<親ファーストミート>を希望する花嫁も。式前に親子だけの親密な時間を持てるのも魅力です。最近では、祖父祖母やきょうだいなど家族も同席する「ファミリーミート」も登場。新郎新婦側それぞれの家族とや両家合同でなど、ワイワイとした雰囲気の中で感謝を伝えても。
親ファーストミートで感謝を
<親ファーストミートで親子だけの感謝を伝える時間を>
彼とだけでなく、親ともファーストミートを行いました。私の晴れ姿に感極まっている父と母を見て思わず涙。式前に少しの時間でも持てたのが良かったです。(安藤佳那さん)
4_ありがとうの気持ちをスプーンに乗せて。<親ケーキバイト演出>
新郎新婦がウエディングケーキを食べさせ合う「ファーストバイト」。この演出を親への感謝を込めて発展させたのが、<親ケーキバイト演出>。感謝の気持ちを前面に出すなら、新郎新婦から両家親への<サンクスバイト>がおすすめ。他には子育ての終わりの思いを込めた両家親から新郎新婦へ行う「ラストバイト」や、夫婦の大先輩として父母が食べさせ合う「お手本バイト」も。
親ケーキバイト演出で感謝を
<言葉だけでなく、演出でも伝えたいとサンクスバイトを>
親へこれまでの感謝の思いをゲストの前でも表現できる演出がしたいと、親へのサンクスバイトを行いました。親や家族などへ直接感謝の気持ちを伝えるのはなかなかむずかしいですが、演出で伝えることができて良かったです。(ともさん)
5_親子水いらずでメモリアルな時間を。<挙式前親セレモニー>
挙式直前に親子だけの時間を作り感謝を伝える、<挙式前親セレモニー>。代表的なのが挙式直前、新婦入場前のチャペル扉外で新婦と新婦親が家族写真やメッセージをまとめたムービーを見る「モニターレター」。その他、控室などで親にハンカチなどを贈るセレモニーも。メモリアルな親子時間を過ごすには挙式直前がぴったりだけど、挙式中に行ってもGOOD。ゲストが見守るなか、親へ向けた感謝の言葉や写真をチャペル内に映す「チャペル内ムービー」なども人気でした。
挙式前親セレモニーで感謝を
<挙式直前、親子3人でムービー鑑賞>
挙式前、父母と一緒にこれまでをつづったムービーを見ました。式前に家族3人だけの時間が過ごせたし、母も涙ぐんでいて……照れくさくて言葉で伝えていなかった思いも伝えられたみたい。(ともさん)
【きょうだい、祖父祖母、親族へありがとう】大切に思っている気持ちを
1_これまでもこれからも“ずっと仲良し”のあの人へ。<サンクスバイト>
きょうだいやおじおば、祖父祖母などの家族、親族に感謝を伝える演出としては、親同様<サンクスバイト>が多く選ばれていました。仲の良さなど関係性のアピールだけでなく、式中はなかなかコミュニケーションを取れる機会の少ない家族ゲストに直接感謝を伝えられる。そんなところも選ばれている理由の一つのよう。
サンクスバイトで感謝を
<双子の妹に当日と、これまでの感謝の思いを込めて>
急きょ、式の司会をお願いすることになってしまった双子の妹へ、お礼にサンクスバイトを。生まれてからずっと一緒にいた妹には、これまでの感謝の意味も込め、バージンロード入場のエスコートもお願いしました。(あむさん)
2_挙式前に親族控室で感謝とともにごあいさつを。<親族ミート>
親族が挙式まで待機をする親族控室に、新郎新婦が赴きごあいさつ。感謝を伝える<親族ミート>を行っていたカップルも。花嫁姿で登場、言葉を交わすことで、幼い頃から見守ってくれた人たちに感激の輪が広がりそう。
親族ミートで感謝を
<親族控室で親族ゲストにごあいさつを>
挙式前親族控室に赴き、親族ゲストにあいさつをする時間を設け、これまでの感謝を伝えました。式前に伝えることができて良かったです。(yokoさん)
3_文字にして、スピーチやメッセージで思いを。<家族・親族への手紙>
<家族・親族への手紙>として感謝を文字につづり、伝えていた花嫁も。花嫁の手紙に盛り込んで読んでもOKだし、プレゼントなどに添えて個別に渡すパターンも。しっかりと伝えたい場合は、花嫁の手紙のように「読む演出」とするのが良さそうです。
家族・親族への手紙で感謝を
<仲良しのきょうだいへの感謝も言葉に>
親だけでなく、きょうだいにも手紙を書き、感謝を言葉にして伝えました。家族や少人数だからこそ、固定観念にとらわれない演出にできたと思います。(まるまるさん)
【友人へありがとう】参加して、読んで、見て……感じてもらえる感謝を
1_“あの人”を指名して特別なありがとう。<友人サンクスバイト>
「ケーキ入刀」と並ぶテッパン演出「ファーストバイト」。この人気演出から発展した<サンクスバイト>はもっとも汎用性が高く、友人ゲストへの感謝にも選ばれています。ふたりのキューピッド役や親友など、友人の中でも特に関係性の深いゲストにサプライズで。パフォーマンスとともに感謝を伝えて。
友人サンクスバイトで感謝を
<ふたりのキューピッドにお礼のサンクスバイトを>
私たちのキューピッドになってくれた友人にサンクスバイトをしました。当日サプライズで指名したにもかかわらず、とても喜んでくれたし、簡単なスピーチまでしてくれて、感謝!(なほみさん)
2_感謝の言葉をそっと添えて伝える。<メッセージプレート>
「あまりおおっぴらにせず、本人だけに感謝を伝えたい」場合におすすめなのが<メッセージプレート>。コース料理を締めくくるデザートにプレートで、当日の受付やスピーチ、これまでのお礼をそっと。注目を浴びることが苦手なゲストへの、シンプルだけど伝わる感謝としても◎。
メッセージプレートで感謝を
<受付係やスピーチをしてくれた友人へありがとうプレート>
受付とスピーチをしてくれた友人たちに、デザートに「ありがとう」と書いたチョコレートプレートを添えてもらって感謝を伝えました。(@um_327___さん)
3_新郎新婦から友人ゲストへの感謝動画上映。<友人サンクスムービー>
友人余興で新郎新婦に向けて作られることの多い「サプライズムービー」。今、注目を集めているのがその逆で、新郎新婦がゲストに向けて作成する<友人サンクスムービー>です。ゲストとの思い出写真やメッセージでまとめられたムービーをスピーチや中座時に上映すれば、感動のサプライズ演出に。
友人サンクスムービーで感謝を
<友人代表スピーチを務めてくれた感謝をムービーで>
友人代表スピーチを読んでくれた友人に向け、こっそりサンクスムービーを作成。スピーチをしてくれる直前に上映しました。すごくびっくりしながらも喜んでくれて大成功。感謝の気持ちが伝わる演出になりました。(かおるんさん)
【全員へありがとう】全ゲストへの感謝は一人一人に伝わる心遣いを
1_「大切なゲストであるあなたに」の気持ちが伝わる。<席札メッセージ>
席札にゲストへの感謝をつづる<席札メッセージ>は、各ゲスト席に置き、披露宴前に読んでもらうもの。ゲストごとに書き分けられ、「あなたに」の気持ちを感じてもらえるこの演出は、やはり全員向けの感謝演出の大定番。人気演出でもあり、ウエルカムスペースなどの壁面に全員分の手紙を貼り、挙式前に読んでもらう<ウォールレター>なんてアレンジなども。
席札メッセージで感謝を
<席札メッセージで全ゲストへ感謝を伝えて>
全ゲストの席札メッセージを用意、各席に設置してもらいました。準備は大変ですが、結婚式では一人ずつに感謝を伝えられる時間はあまりないので、席札メッセージで一人一人に伝えられて良かったです。(れーみんさん)
2_内容に工夫してより厚い感謝を。<エンドロールムービーメッセージ>
新郎新婦退場後に上映される、エンドロールムービーに、ゲストへの感謝メッセージを盛り込んだものが<エンドロールムービーメッセージ>。メッセージだけでなく、ゲストとの思い出写真を使ったり、ゲスト名表記をいつもの呼び名にしていたなんて人も!感謝だけでなく、親しみも感じてもらえる工夫も進んでいるようです。
エンドロールムービーで感謝を
<友人別、グループ別に写真とともにメッセージを>
友人ゲストとの写真に名前、新郎新婦からのメッセージをコラージュ。式の最後にゲストへの感謝を伝えることができました。(シェレンさん)
3_花嫁から全ゲストへ、スピーチで伝える。<ゲストへの手紙>
<花嫁の手紙>で親に感謝を伝えるように、「参列ゲストにも感謝を」と考える人も。そんな気持ちを持つ花嫁が選んでいたのが、ゲストへの感謝をスピーチで伝える<ゲストへの手紙>。花嫁の手紙にゲスト向けメッセージを加える形や、プログラムの一つとするなどいくつかのパターンが。ゲストの顔触れや内容などによって、あなたらしいスタイルが選べそうです。
ゲストへの手紙で感謝を
<「家族も含めたみんながゲスト」と、全員宛てのスピーチに>
「親も含めたゲスト全員に感謝を伝えたい」と思い、花嫁の手紙をゲストに向けたスピーチに変えました。もともと「花嫁が感謝を伝える場面が少ない」と思っていたので、自分の言葉で伝えられる場をつくり、伝えられたことに満足しています。(西川 周さん)
4_担い手をふたりに変えて。<新郎新婦謝辞、新郎新婦乾杯発声>
通常だと「謝辞は新郎が」「乾杯発声は主賓が」となっている演出の担い手をふたりに変えて、新郎新婦が揃ってゲストへの感謝を表現できるものにアレンジ。「花嫁がゲストに感謝を述べるシーンが少ない」と感じたことをきっかけに、新郎新婦謝辞に。「主賓を設けない家族式だったから」とふたりで乾杯発声を、などの例が見られました。
新郎新婦謝辞、乾杯発声で感謝を
<新郎とともに謝辞を述べて>
王道だと新婦が声を発するのは中座の指名と花嫁の手紙くらいで、ゲストへの感謝を言葉にする機会がないなと感じていて。人前でしゃべるのは苦手なのですが、この日ばかりは!と思い新郎と一緒に謝辞を。感謝を伝えられました。(むーさん)
From 編集部
「ありがとう演出」は贈る相手に合わせて選んで。ふたり流にアレンジしても
「親」→「家族・親族」→「友人」→「全員」と、対象ゲスト別に感謝の伝え方を紹介した今回の企画。演出内容も贈る相手もふたり流にアレンジしてOK。ふたりのゲスト一人一人の顔を思い浮かべながら、ゲストのタイプやふたりとの関係性にしっくりくる感謝の伝え方を選んでみてくださいね。
取材・文/水野康子 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のコメントは2021年9月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー120人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年11月時点のものです
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