さりげなさが今っぽい “ナチュラルシルエット”なドレスSNAP
等身大の花嫁姿やリラックスしたウエディングスタイルが支持される昨今、ウエディングドレスにも“さりげなさ”を求める花嫁さんが増えています。ふんわりとボリュームあるラインや、体の曲線を生かしたシルエットとはまた違った魅力を放つ、ナチュラルなシルエットのドレスの魅力を、卒花さんの実例でご紹介します!
注目したい“ナチュラルシルエット”はこの3つのタイプ
【1】プチふんわり
ギャザーやタック、プリーツによって、ボリュームレスでありながらシルエットに自然な丸みのあるタイプ
【2】スッキリAライン
「A」の文字を描くAラインドレスでも、広がりやボリュームをグッと抑えたタイプ
【3】ヘルシーな細身シルエット
極端に体のラインを強調しすぎない、ゆるやかにフィットする細身のタイプ
【1】プチふんわり
●yuriさんの場合
「珍しい長袖のパフスリーブに引かれました。シンプルだけれどカジュアルになりすぎない、上品なラインと背中の刺繍がとても気に入っています。
ドレスのビンテージ感や上品さを損なわないように、アクセサリーやシューズはベロア素材で統一しました」
【編集部’s check】
柔らかく軽やかなシフォン生地を、ウエストマークしてギャザーを寄せてできた、自然なふんわり感がポイント。素材の持つ柔らかい印象と相まってとても上品です。立体的なパフスリーブも全体の印象をさらに優しく見せてくれます。
大ぶりイヤリングや、ラフにまとめたブーケなど少し辛口な印象のアイテムを合わせることで、甘くなりすぎず、大人の絶妙なかわいらしさが表現されていますね。
●@honey_206 さんの場合
「絶対に着ると思っていたのが、憧れの『maison suzu』さんのドレス。ほとんどが、ストンとした流れるような素材感と、ナチュラルでふわっとしたかわいらしいシルエット。私の選んだドレスも、スカートの部分がとても柔らかい生地で、触り心地が良く着ているだけで幸せな気持ちになれました。
レースがあしらわれていて広がったときの生地感がとてもキレイなベールもお気に入りです」
【編集部’s check】
生成りの柔らかな生地で、ウエストの少し高めの位置からたっぷりギャザーをよせることでできたゆるやかな曲線がポイント。見ただけで、なめらかな質感が伝わってくる、ストンとした落ち感のあるドレープが、動きにも優美さを醸し出します。
レースで縁取ったベールはショート丈だから、スカートのラインを隠さないのも好ポイント。ショート丈のレースのグローブや白い花とグリーンでまとめたブーケなど、清楚な世界観で統一されていて、とてもステキです。
●千夏さんの場合
「普段、女の子らしいふわっとしたシルエットのお洋服を着ないため、ドレス選びでは、ハリ感のある生地・ボリュームを抑えたシルエット・胸元はストレートビスチェという条件で探しました。条件を満たし、かつ、ドレスでは見たことがないプリーツがあしらわれているという点にひと目ぼれ。
コーディネートは、かっこよさ8:かわいさ2のバランスを意識。例えば、ヘアはダウンのオールバックにしつつ、うぶ毛は細いコテで細かく巻いてもらうなど、かっこよさだけに偏らないように気を付けました」
【編集部’s check】
大胆と言えるほど幅の広いプリーツによってできる、立体感のあるスカートのフォルムが個性的な一着。曲線を描くシルエットでありながら、ハリのある素材とミニマルなデザインで、千夏さんが目指した「かっこよさ8:かわいさ2」のバランスもしっかり実現していますね。
スッキリまとめたヘアや大ぶりイヤリングだけに絞った装飾で、個性あるプリーツの存在感も際立っていて、スタイリングもお見事。
【2】スッキリAライン
●しょうこさんの場合
「挙式会場もカジュアルテイストだったのと、人とはかぶらないタイプのドレスがいいなと思い、ボリュームを抑えたラインを選びました。
胸元のキレイなビジューの刺繍や透け感のあるトレーンもお気に入りで、デザインに合わせて作っていただいたトーク帽もこだわりの一つです」
【編集部’s check】
パニエでもっとボリュームを出せるスカートを、あえて流れに任せたようなスッキリとしたラインで着こなした様子が、頑張りすぎない大人のエレガントさを感じさせます。カジュアルな雰囲気の会場とのバランスも良く、ソファに座っていても、動いていても、軽やかで優雅な所作に。
シルエットが控えめな分、お気に入りというトップスの装飾やトーク帽にも視線が集まりそうです。
●nagiさんの場合
「シルク素材と胸下からのラインの美しさに引かれました。何年たっても色あせないような普遍的な魅力を持つドレスだと思ったのも決め手です。一見シンプルですが、バックスタイルには大きなシルクのリボンが付いていて、個性も出せたと思います。
クラシカルなデザインなので、ヘアもシンプルなシニヨンに。アンスリウムとエアプランツでスラッとまとめたこだわりのブーケは、ドレスの雰囲気にピッタリでした」
【編集部’s check】
クロスした胸元のデザインから流れるようにスカートへ、そしてトレーンまで続く、自然でなめらかなラインが美しい一着。斜めのラインによってスタイルアップ効果も! つるんとしたシルク素材も、スッキリとした印象に一役買っていますね。
大きな花を縦長にまとめたクラッチブーケが、ドレスの持つノーブルで普遍的な雰囲気に旬の顔もプラスして、とてもセンスフルです。
【3】ヘルシーな細身シルエット
●utaさんの場合
「2着目で着たドレスだったので、1着目との印象を変えるため、細身のシルエットのマーメイドラインにしました。全体に施された刺繍と柔らかに包み込むような雰囲気がお気に入り。特にトレーン部分のレースの透け感がとてもキレイでした。
刺繍の色と同じシャンパンゴールドのタッセルピアスをセレクト。ふんわりカールさせたヘアをポニーテールでまとめて、シンプルなドレスのシルエットに華やかさをプラスしました」
【編集部’s check】
体の曲線に沿ったマーメイドラインだけれど、透け感のある素材、フィットしすぎないシルエットで、ヘルシーな女性らしさを実現。全体にあしらわれた繊細な刺繍によって、優しくフェミニンな魅力も。
ゆるふわヘアと大ぶりブーケで、グッと華のある装いに仕上がっています。
●さきさんの場合
「ナチュラルなスレンダーラインが一番自分らしく、自然体で当日を過ごせるのではないかなと感じました。その中でも、長袖で、ネックが詰まった総レース。もう、好きしかありませんでした。
挙式と披露宴の前半で着たので、挙式では低めのシニヨンで落ち着いたスタイル、披露宴ではふんわりとしたアップスタイルとヘアメイクでメリハリを出して、着こなしに変化を。ドレスの雰囲気に合わせて、バーガンディーやテラコッタなどの秋色メイクにしました」
【編集部’s check】
フォルムはコンパクトだけれど、小さめに広がるスカートラインと控えめなトレーン、全身総レースによって、カジュアル感と花嫁らしさを両立しています。スカートはタックやギャザーのないフラットなデザインなので、繊細なレース模様もよく見えるのもうれしいポイント。
写真のヘアは低めのシニヨンのレトロな雰囲気がドレスとマッチ。さらにワイルドなブーケによって、さきさんが好む自由で自然体な気分を絶妙に表現していますね。
From 編集部
フォルムはシンプルでも素材やディテールにはこだわりが
主張しすぎず自然体が魅力のナチュラルシルエットのドレス。今回紹介した皆さんは、質感やデザインのディテールに、そしてコーディネートにこだわって、花嫁らしさを叶えていました。そこに、その人らしさが反映されていて、他の人とはかぶらない花嫁姿がステキでした。ぜひ皆さんも参考にしてみてくださいね。
構成・文/小松七恵 D/ロンディーネ
※掲載されている情報は、2020年1月時点のものです
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