ふわっと華やか♪今旬【スリーブドレス】選び方テクニック3
近頃、ドレスの袖=スリーブのデザインのバリエーションが増えています。スリーブがあることで、上半身に華やぎをもたらし、その人らしさがより引き出されます。今回は、注目したい3タイプのスリーブドレスと共に、旬のスタイルを叶える選び方を、スタイリストの土田さんにアドバイスしていただきました。
今旬スリーブドレスの選び方テクニック
【POINT1】顔周りを華やかにするデザイン
スリーブドレスの魅力を最大限に生かすなら「顔周りを華やかにするデザイン」を意識。例えば、フリルやパフスリーブなど立体感があるもの、刺繍やレースなど、スリーブ自体に目をひく特徴があるデザインなら座っていても、寄って撮影したフォトでも、花嫁らしい華やかさを演出できます。
今っぽいバランスを叶える秘訣は、装飾などの甘いポイントをスリーブ周りに集約し、他はできるだけシンプルに抑えること。目線が上半身に集まり、スタイルアップも期待できます。
【POINT2】抜け感を作る肌見せバランス
二の腕カバーができるのも魅力だけれど、注意したいのが「肌見せのバランス」。腕周りの露出を抑える分、他に肌を見せるポイントを作ると、圧迫感を軽減し、絶妙な抜け感を演出できます。
さらに、鎖骨や肩先、背中の肩甲骨を見せるデザインなら「骨感」を見せることで、華奢見え効果も。
【POINT3】 動きが生まれる素材感
ナチュラルさやリラックス感を出したいなら、ドレープのあるスリーブやふわっと揺れるような、動きを生み出すスリーブドレスがおすすめ。デコラティブな装飾がなくても、さりげない華やかさを醸し出します。レースやシフォンなど透け感のあるタイプのほか、コットンのようなカジュアルな素材もOK。
次から3つのスタイル別に、スリーブドレスのすてきな実例をご紹介します!
【スイート】なスリーブドレス
【実例1】
「袖のボリューム感がお気に入りです。袖はかわいいけど、胸元はVの字で、けっこう開いているので、かわいくなりすぎず、大人っぽくも着れると思い、選びました。
ヘアは袖のボリュームが引き立つように後ろでひとつにまとめ、抑えて紐を巻くアレンジに。イヤリングは袖の印象に合わせて、フワフワしているフェザーにしました。」(しょうこさん)
土田さんcheck
重なったラッフルレースにはプリーツ加工もされていて、軽やかな素材感で重たくなく、上半身に華やかさを演出しています。深く入ったネックラインと、外へと広がるラッフルのデザインが甘さにシャープさを添えていますね。ヘアもコンパクトにまとめて、袖の華やかさが際立ち、スカートもスッキリしていてスタイルアップも叶う1着ですね。
【実例2】
「もともと二の腕が太いのがコンプレックスだったので、袖のあるデザインのドレスを探していて、『かわいい!」と思うものに出合えたので選びました。
全体の質感にこだわり、ウエストのリボンは付属のものでなく、手持ちのサテンのようなタイプを合わせました。ヘッドドレスやイヤリングもドレスの質感に合わせて手作りしたのもこだわりです」(千尋さん)
土田さんcheck
ボリュームのあるパフスリーブがかわいらしい一着ですが、3Dレースはビスチェと袖口のみにたっぷりあしらわれていて、そのバランスも絶妙。透け過ぎない上品な生地感も程よい甘さに一役。フロントと相反して背中はばっくり開いているところが見る人を驚かせる工夫された1着ですね。
【実例3】
「オフショルダーでビッグパフスリーブのドレスに憧れて選んだこの一着は、かわいい中にも上品さがあるデザインに一目惚れでした。
丸みのあるパフスリーブは二の腕の太さをカバーし、女性らしい柔らかな雰囲気にしてくれるところも気に入っています。」(せいなさん)
土田さんcheck
クラシカルな会場やチャペルに合う正統派ドレスには、デコルテや二の腕を出したビスチェタイプが定番ですが、そこにトレンド感とかわいらしさを添えるのがパフスリーブです。さらに、3D刺繍がほどこされたふんわりした素材感で覆われていることで、二の腕は隠れているのに印象はとても軽やかなのもポイントです。
【シンプル】なスリーブドレス
【実例1】
「二の腕が自分の体のパーツで一番気になっていたので、隠せるかも!と思ったのが試着したきっかけです。着てみると、二の腕のカバーはもちろん、デコルテや肩まわり、ウエストなど、体のラインをキレイに女性らしく見せてくれるところに一目惚れしました。彼には、気にしてるところ全てを隠し、キレイに見えるところを強調してくれる素晴らしいドレスと言われました(笑)
華やかすぎるのは自分らしくないと思い、アクセサリーはピアスのみ、ヘアーは軽く巻いて流すだけで特にアレンジはしていません。ドレス自体に存在感があるからこそ、シンプルに、を意識しました。」(MIKOさん)
土田さんcheck
ノーネックレスで、惜しみなく見せた鎖骨が映える一方、大人っぽいレースのフリルスリーブから覗く二の腕は、細見え効果抜群。全身にいきわたったシャンティレースはラグジュアリー感を醸し出しますが、この肌見せのさじ加減と、潔いほどシンプルなスタイリングで、見ていても心地いいリラックス感が漂っていますね。
【実例2】
「インポートドレスを探している中で、珍しいデザインと透け感があるのにいやらしくなくかっこいい感じに引かれて選びました。腕をキレイに見せてくれる上品なレース使いもお気に入りです。
みんなから『あのデザインどーなってるの? 本当きれいすぎた!!』と声が上がり、目を引くデザインでゲストの印象にも残ったようです。」(NANA@063nanaさん)
土田さんcheck
シアーなチュールに施されたレース刺繍は、肌に浮かび上がるようでゴージャスなデザイン。花だけでなく枝や葉も描いたレースは甘すぎず、縦に流れるようなに描き方で肌の露出加減が絶妙に計算されています。そんなデザインと共に、ボブラインのヘアーもロングイヤリングもシンプルにすることで、本人らしいヘルシーさを兼ね備えられています。
【ナチュラル】なスリーブドレス
【実例1】
「ヴィンテージならではのレースのデザインに魅了され決めました。鎖骨と背中は大きく開いていてすっきりしているのに、フレアのスリーブがあるので露出しすぎず、上品さとイノセントさどちらも混在している雰囲気も気に入りました。
とにかくドレスのデザインを見てほしかったので、アクセサリーはヴィンテージのミリアム・ハスケルのイヤリングのみに。」(AKさん)
土田さんcheck
実は、これだけ肩が落ちたデザインはグッとカジュアルな印象になるのですが、そう見えないのは、やはりたっぷりとギャザーがよったキャンディスリーブがあるから。さらに、部位によって趣向の異なるレースがあしらわれ、ドレスそのものの見ごたえも十分。鎖骨や背中を見せることで、スリーブの存在感も際立っています。
【実例2】
「腕が太いのがコンプレックスだったので、袖のあるドレスを探していました。いろいろと試着しましたが、袖があることで逆に太く見えてしまうドレスもあり、すごく悩みました。そんな時に出会い、このドレスを着たい!と思いました。
袖がレースでできていて、ひらひらと舞うようなデザインがとてもかわいいなと思いました。程よく、腕も隠せますし、チラ見えで腕が細く見えるようになっていたのも嬉しかったです! また、黒のリボンが珍しく、きゅっと締まった印象になります。ハイネックであった点や、後ろ姿がとにかくかわいいところもお気に入りです。」(shihoさん)
土田さんcheck
ハイネックの総コットンレースドレス。黒のパイピングがほっこりで終わらせずモードとも取れる1着。全体を覆いすぎず、腕周りが見えると抜け感が生まれるようによく考えられたデザインです。空気感のあるヘアアレンジで重くなりすぎないようにまとめたのがグッド!
From 編集部
ドレス選びでは、スリーブの魅力も忘れずチェック
袖に特徴のあるドレスならば、立っていても座っていても華やかさは変わらず、全身のフォルムや印象にも、特別感をプラスしてくれます。ぜひスリーブにも注目して、ドレスセレクトをしてみてくださいね。
構成・文/小松七恵 D/ロンディーネ 監修/土田麻美
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は、2020年2月時点のものです
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