[結婚式費用の両家の分担] 基本の5パターン&みんなはどうした?
結婚式の見積りを前にして、「費用分担どうしよう」「この費用は誰が出すべき……?」と胸の内でモヤモヤしている人はいない?結婚式費用の両家分担は、親からの希望があることも。実際みんなはどうしているのか、基本の5パターンとともに先輩花嫁の声をご紹介!
費用分担の方法は全5パターンが基本!
結婚式の費用分担の決め方は、主に以下の5パターンがあります。
1)明朗会計、スッキリ総額を「折半」タイプ
2)4分の1のカップルが選んだ「一方が多く払う」タイプ
3)計算がラクで納得感ある「ゲスト人数比」で分けたタイプ
4)妥協なし!こだわりを貫く「アイテム別に払う」タイプ
5)細部までキッチリ分けた「ミックス支払い」タイプ
次からはパターン別に、メリットやデメリット、おすすめのタイプを紹介していきましょう。
1)明朗会計、スッキリ総額を「折半」タイプ
ゲスト人数に差があろうが、新婦のドレス代が高額になろうが、結婚式費用の総額を両家で折半するやり方。今回の調査では、約4割のカップルが選んだ一番人気の分担方法だ。「ふたりの結婚式だから」と考える人も多いよう。
【メリット】
・計算がシンプルで分かりやすい
・対等感がある
【デメリット】
・自分のこだわりを貫きにくく、諦めてしまいがち
・ゲスト人数などに差があると、「自分が多く支払った」モヤモヤ感が残ることも
「折半」はこんなふたりに向いている!
・ふたりの収入や貯蓄額が同じぐらい
・ゲスト人数が同じぐらい
・細かい計算が面倒、など
「折半」してこう思った
結果的には「一生に一度だから」とレンタルしたけれど、レンタル料が高い新作ドレスは最初は遠慮してしまった……。(pyonさん)
親同士も同じ金額負担の方が、対等な関係でいられて気楽なよう。でも友人から、新郎が多く支払った話を聞くとちょっとうらやましい(笑)。(misonさん)
人数が多いとコストはかかるけれど、その分ご祝儀も多くなるから、やっぱり「折半」は恨みっこなしでできる方法だと思う。(梅原 碧さん)
2)4分の1のカップルが選んだ「一方が多く払う」タイプ
「一方が多く払う」タイプは、今回の調査では2番目に多く、全体の4分の1ほどを占めた。新郎家、もしくは新郎が「結婚式の費用は多く出したい」と考える傾向が高いよう。結納金がないケースも増えていることも背景にありそう。また収入差が大きな場合は、支払える方が払うという感覚も。
【メリット】
・ふたりの収入や貯蓄額に差があっても、一方が補って結婚式を実現できる
・「自分が多く支払いたい」という方の気持ちを尊重することで、円満に進みやすい
【デメリット】
・支払額が少ない方は、自分の理想を貫きにくい
・支払額が少ない方は、式後も「申し訳なかった……」のモヤモヤが残ることも
「一方が多く払う」はこんなふたりに向いている!
・ふたりの収入や貯蓄額に差がある
・一方が自ら、あるいは一方の親が「多く支払いたい」と考えている
・式費用は新郎側、新生活準備費用は新婦側が多く支払うといった分担を決めている、など
「一方が多く支払い」こう思った
私の方が収入が少なく、また結婚を機に退職をしたため金銭的な不安があったが、彼から「すべて負担するよ」と言ってくれて甘えさせてもらった。(YUKAさん)
「出せる人が、出せる分を出す」というスタンスで円満。(Aさん)
結納を行わなかったため、ご祝儀で足りない部分は彼が負担をした。(のり子んぶさん)
結婚式費用は新郎が負担するものという考えが彼にあり、私は新生活の家具や日用品を購入。彼の負担の方が大きかったので、もっと話し合って分担を決めればよかったと今でも申し訳ない気持ちが残っている。(あき子さん)
新郎は結婚式をしたくない派。なので、費用は全て新婦持ちにした。(長谷川久美子さん)
3)計算がラクで納得感ある「ゲスト人数比」で分けたタイプ
総額を、ゲストの人数比に合わせて分担する方法。ゲスト人数の差が大きい場合に、選択する人が多いよう。ゲスト人数とご祝儀の額はほぼ連動するので、ゲスト人数が多い方が費用を多く負担しても、その分、ご祝儀額も多いので納得感がある。
【メリット】
・計算がラク
・納得感が高い
【デメリット】
・一方がこだわって金額が上がったものに対しても人数比のため、ややモヤが残ることも
・一般的に新婦の衣裳代が高いので、新郎側のゲスト人数が少ないと新郎の負担が大きく感じることも
「ゲスト人数比で分ける」はこんなふたりに向いている!
・両家のゲスト人数が大きく異なる
・ゲスト人数に関連する料理や引出物などに予算をかけている、など
「人数比で分担して」こう思った
新郎側ゲストが多かったので、新郎が多く負担。彼側を立てる意味でも良かったと思っている。(石川純佳さん)
新郎側のゲストが多く、ゲスト人数比で食事代など分割。ただアクセサリーや式に向けての美容代など、見積もりにはない個人出費がどうしても女性は多くなる……。(Y.Tさん)
4)妥協なし!こだわりを貫く「アイテム別に払う」タイプ
ドレス代は新婦、余興のステージにこだわった新郎が会場費、花を豪華にしたかった新婦が装花代……と、自分のこだわったものを支払う、アイテム別会計。今回の調査では一番少ない傾向だった。
【メリット】
・自分の理想をトコトン貫くことができる
【デメリット】
・歯止めが利かず、予算オーバーになりがち
・計算が面倒
「アイテム別」はこんなふたりに向いている!
・譲れないこだわりポイントが、それぞれに異なる
・「結婚式に妥協はなし。すべての理想を叶えたい」と考えている、など
「アイテム別支払い」こう思った
衣裳やエステなど、自分で支払うことによって好きに決められて満足。ただオプションを追加して自分の負担は増えた。(Hiroさん)
衣裳代とヘアメイクがかさんだので、彼の納得感は高かったと思う。(saba20さん)
5)細部までキッチリ分けた「ミックス支払い」タイプ
例えば料理や引出物はゲスト人数比で分ける、それぞれにこだわったポイントは自分で支払う、会場費や装花などは折半に、など分担方法をミックスしたタイプ。
【メリット】
・納得度が高く、モヤモヤが残りにくい
・相手に遠慮せずに、自分のこだわりを貫きやすい
【デメリット】
・計算が面倒
・折半するものは、こだわりを貫けないこともある
「ミックス支払い」はこんなふたりに向いている!
・「お金のことはアバウトにしたくない」と考えている
・抜きんでたこだわりポイントがある
・親が費用分担を気にしている、など
「ミックス支払い」こう思った
料理や引出物はゲスト人数比で分けて、衣裳はそれぞれに負担、その他は折半。彼に遠慮することなく、自分が着用したい衣裳をセレクトできた。両家の親の納得感も高かった。(中嶋香織さん)
母の希望で和装にすると、彼は自前の紋付き袴を持ち込み、衣裳代に差が生じたのでそれぞれに支払って納得。それ以外はゲスト人数比で分けたが、受付の装飾や前撮りグッズなどの金額に上限を定めていなかったので、後に折半する際に説明が必要でした。(村上祐子さん)
まだある! ふたりの財布から出して「両家分担」の感覚ゼロタイプも
結婚式前に一緒に暮らし始めて、ふたりで貯蓄した同じ財布から支払ったタイプ。「両家分担」という感覚がない。身の丈に合った結婚式費用を話し合いながら貯めた道のりがあり、結婚式に関しても理想と予算のバランスを相談しているようで、モヤモヤ感が少ないよう。
From 編集部
親の意見も聞いてみよう
親が出資する場合はもちろん、ふたりが全額を支払う場合も、「折半にすべき」「人数比がいい」「新郎家が多く支払いたい」など親の意向はあるもの。どんな気持ちなのか、また実際ふたりはどうしたいのか、親との話し合いも忘れずに。
構成・文/千谷文子 イラスト/てぶくろ星人 監修/岩下宣子(マナーデザイナー)
※掲載されている情報は2019年8月時点のものです
※記事内のコメントは、2019年6月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー102人と、2年以内に結婚式を挙げた女性103人が回答したマクロミル調査によるものです
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