【式費用の分担】みんな彼といつ話して、どう決めたの?
式費用の分担方法はスムーズに決まらなくて当たり前! みんな彼といつ、どんな話し合いをしたのか……。その時期や考え方・価値観の違いを埋めた方法などを、先輩カップルのリアル体験談でご紹介。
お金の問題を乗り越えた先輩に共通していたのは「愛ある話し合い」でした。
【Case1】
式への思いが深い花嫁の考えを優先して、折半に
[ふたりのProfile]
●あんびさん/仕事もあって細かいことを考えるのが嫌だったため、折半にしようと思っていた。
●あんびさんの夫さん/彼女より貯蓄があり、今までデート代などを多く出していたこともあって、全額自分で出す気でいた。
話し合ったのは挙式半年前、会場見学の直前
あんびさんカップルが費用分担に関して考え始めたのは挙式半年前の会場を決める頃。招待者のことを考えなくてはいけなくなって、早速ふたりで話し合った。
お互いの考えが違ったが、彼女の状況や思いをくんだ彼が譲歩
話し合いではまず、彼が「君の負担にならないように自分が全部出す」と提案。しかし彼女は、「結婚式はふたりでするものだから、ふたりで払うべき」と思って、「折半したい」と申し出た。少しでも節約し、達成感を持って式を挙げたかったからだ。
実は彼、「結婚式のお金は新郎が出すもの」と思い込んでいて、深く考えていなかったのだ。話し合いによって「彼女の方がお金のことを真剣に考えている」と察した彼は、彼女の意見を尊重。「折半」ということで落ち着いた。
話し合い方・決め方アドバイス
[折半は、仕事を抱えている人におすすめ]
仕事もしていて忙しい人は、丼勘定するくらいの余裕が必要。お互いの資金ってゆくゆくは“ふたりのお金”になります。そう考えるとどんな分担方法をとっても大差ない。だったらざっくり折半にした方がラクです。(あんびさん)
[男子力を発揮して彼女を安心させて]
式費用は上がりがちです。花嫁の資金がぎりぎりそうだったら、「足が出た分だけでも花婿が払う」くらいの懐の広さを見せてあげたいもの。そうすれば、花嫁も安心して準備を進められると思います。(あんびさんの夫さん)
[最終的な負担額]総額から親援助を引いた額を折半して175万円ずつ
結局、式費用の総額から双方の親援助額を引いた金額をふたりで折半。
●総額400万円
●新郎負担額175万円(ゲスト50人)
●新婦負担額175万円(ゲスト36人)
●親援助50万円
【Case2】
意見の違いを受け入れ、式費用はアイテム別に
[ふたりのProfile]
●三浦葉子さん/親と相談して、アイテム別に負担するのがいいと思っていた。具体的には「挙式や会場費、写真など両家同じくかかる費用は折半でも、料理などゲストにかかる費用は人数割り、衣裳などふたりで差が出る費用は各自負担にする」という考え。
●三浦政和さん/先に結婚した友人の大半が「花婿の方が多く出した」と聞いて、自分もそうしようと思っていた。
挙式1~2カ月前、アイテムを選ぶ過程の中で話し合い
初めて話し合ったのは挙式約2カ月前、料理などを決めて詳細な見積りを初めてもらった時。その後、映像などお互い譲れないことが出てきて、再び話し合った。
彼女の現実的な提案を、彼が納得して受け入れた
彼女は自分の考えに基づいた式にかかる費用を表にまとめておき、彼にそれを見せながら「アイテム別に分けよう」と切り出した。彼女の負担額の方が多いのを見た彼は「それでは君の貯金がなくなってしまうから、花嫁衣裳代だけ出して。あとは僕が出す」と提案。
「ありがたいけれど、彼は親援助がなくて無理しているはず」と察した彼女。彼に「この先、ゲストのお車代などが増えて総額が上がる」ことを伝えた。
彼女の指摘で思っていたより金額がかさむことを把握した彼は、彼女の提案を受け入れることに。代わりに、家具などの新生活費用を出すことにした。
話し合い方・決め方アドバイス
[お互いを尊重し合う気持ちも大事]
意見が食い違ったら、「どうしてそう思うか」冷静に話し合うことが大事。僕は彼女が式の費用や支払い方法をしっかり管理してくれたおかげで現実が把握でき、納得しました。(三浦政和さん)
[どう思いを伝えるかも工夫のしどころ]
私は分担の相談時だけでなく、何か決めるたび、費用明細をエクセルに落とし込むなど、相手の目に見える形で自分の考えを理解してもらえるように工夫しました。そうするとお互いがより見積りを理解できるようになるというメリットも。(三浦葉子さん)
[最終的な負担額]彼が150万円、彼女は全額親援助で220万円
予定通りアイテム別に。ただし、彼女が熱望したエンディングビデオは例外。ふたりの分担ルールでは本来“折半”だが、高額なため、彼に理解してもらえそうになかったので、割り切って自分で出すことに。
●総額370万円
●新郎負担額150万円(ゲスト20人)
●新婦負担額220万円(ゲスト30人)
【Case3】
お互いが出せる額を見極めて、比率分けに
[ふたりのProfile]
●花嫁Rさん/同居を開始した婚約前からお互いの収入や貯蓄額を把握。「決して自分に余裕があるわけでもないが、式は親の援助を受けずにやりたい。彼より収入が多い自分が多く出そう」と思っていた。
●花婿Mさん/ぎりぎりの生活で、貯蓄ができる状況になく、正直「式はしなくてもよい」と思っていた。
会場探しの頃と式直後の2回、話し合い
最初に話し合ったのは挙式1年前の会場探しを始めた時。さらに式当日、彼親からの予期せぬ高額なお祝い金があって、比率を決め直した。
彼が頑張って貯蓄することで式をかなえ、お互いの資金額に応じて比率決め
切り出したのは彼女から。「私が多く出す」と言うと、彼は「無駄使いをやめて貯めるから、式費用を抑え、自分も半分出せるくらいの予算でできる会場にしよう」と……。彼が、彼女の夢を叶えるため努力しようとしていることに、彼女は感謝した。
そしてどのお金を式に回すか相談し、今までの彼女の貯蓄と今後のふたりの全ボーナスを使うことに。その総額から立てた予算が300万円未満で、負担割合は彼4:彼女6。費用が増えたら、出せる方が出すことにした。
直前までお金足りるか不安だったが、自分たちのできる範囲で「みんなが喜んでくれるおもてなしは何か」考え、ほぼ予算通りに。
話し合い方・決め方アドバイス
[分担の相談が、貯蓄のきっかけに]
貯蓄が今少なくても大丈夫! 目標があると頑張れ、生活習慣まで変えられるんです。費用分担の相談をすることが、そのきっかけになりましたね。収入や貯蓄の管理は彼女に任せた方が確実!(花婿Mさん)
[お金のことがストレスにならないように]
将来のことも考えて式の予算を立て、慎重に分担決めを。お金の管理にストイックになり過ぎて、我慢だらけの生活になり、ストレスで式準備も嫌になったらNGだから、「これは節約、ここは今まで通り」と線引きを。(花嫁Rさん)
[最終的な負担額]彼の資金が増えて、150万円ずつ
式当日、彼の親が高額なご祝儀を。彼の資金が増え、最終的な割合が5:5に。
●総額300万円
●新郎負担額150万円(ゲスト17人)
●新婦負担額150万円(ゲスト25人)
From 編集部
お金ってシビアなテーマだからこそ、愛をもって解決を
費用分担を決めるのって、結婚資金の把握に予算立て、見積りの把握、親援助、式に対するこだわり、お金のかけ方……などさまざまな要素が絡みます。
でも、相手への思いやりや尊重する心など「愛」を持って話し合いに臨めば、お互いが納得する解決方法が見つかるのです。
取材・文/渡邊博美 イラスト/本田佳世
※掲載されている情報は2017年8月時点のものです
※記事内のデータおよびコメントは2017年7月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー107人が回答した内容によります
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