イマドキ夫婦の新基準「家事の頻度、どれくらいおきが普通?」
洗濯、料理などの家事は「どれくらいおきにするのが普通?」と悩むものも多く、夫婦間でも意見が分かれがち。そこで「頻度に悩む」という声が多かった家事について、先輩カップルの現状を紹介。さらに、All About 家事・掃除・子育てガイドの藤原千秋さんに頻度の見極め方を教えてもらいました。
頻度に悩む家事1位「バスタオルの洗濯」
共働きカップルに聞いたところ、「頻度に悩む」という声が最も多かった家事は「バスタオルの洗濯」。先輩カップルへのアンケートで最も多かったのは「週2~3回」(44.7%)ですが、夫婦それぞれでやり方が違い、悩むポイントとなっているようです。
先輩カップル「私たちの場合」
バスタオルの洗濯はほぼ毎日。私の実家では2~3回使ったら洗っていて、それが当たり前と思っていたけど、彼は1回使ったら洗う生活だったみたい。彼は朝もお風呂に入るので、洗濯機がすぐいっぱいに。(kaoriさん)
私は毎回変えたい派だけど、彼は3日に1回派です。間を取って2回に1回洗ってます。(まりりんさん)
藤原さんが回答!
「バスタオルが変色しないうちに洗濯を」
洗濯はもちろんですが、干し方も大事。頻度にとらわれるより「衛生的な状態を保つ」ことを意識しましょう。
目安として、白いバスタオルが
1)オレンジピンクに変わってきた
2)繊維の間に黒い点々が出ている
という状態(細菌やカビが繁殖している)になったらアウト。洗濯の頻度が低過ぎる、干す環境が悪すぎるというサインです。もっとまめに洗い、よく乾かしましょう。
まめに洗っているのに臭いや汚れが気になる場合、洗濯槽をチェック。黒い「ピロピロワカメ」がいませんか。この状態で洗濯すると、かえって汚染を広げることに。市販の洗濯槽クリーナーで、洗濯機からきれいにしましょう。
頻度に悩む家事2位「普段着の洗濯」
普段着の洗濯も、頻度に悩みがちな家事の一つ。先輩たちの回答で多かったのは「週2~3回」(45.6%)ですが、これも夫婦それぞれの感覚の違い、実家での習慣の違いなどが迷いにつながっているようです。
先輩カップル「私たちの場合」
私は一度着たものは絶対に洗いますが、彼は汚れてない、汗かいてないと言って洗わないんです。(二松由香さん)
私は洗濯物をためておくと不衛生な気がするけど、洗濯は夫がしてくれるので何も言えない。(麻美さん)
藤原さんが回答!
「何回着たら洗う、とマイルールを作って」
まず気を付けたいのは、見た目のきれいさと細菌レベルでの衛生はイコールではないということ。衣類の場合、特に脇の下、首回り、ズボンの股の辺りは、一見汚れていなくても、放置することによって変色しがちな部分です。
洗濯の頻度だけでなく、干し方も大事。ジメジメした日に干すと、かえって臭いが全体に回って雑巾臭くなってしまうことも。布製品用の除菌スプレーを活用して、洗濯・物干しに適した日までつなぐ、というのもいい方法です。
そして衛生面も大事ですが、衣類の場合、洗い過ぎて生地が傷んでしまうのも困りもの。そこはバランスを取り、「これは3回着たら洗う」などとマイルールを決めて洗いましょう。
頻度に悩む家事3位「料理」
頻度に悩む家事3位にランクインした「料理」は、悩むというより、夫婦で意見が分かれがちな家事の一つ。先輩たちの頻度は「毎日」が(67.0%)が最多ですが、その陰には不満の声もチラホラ……。
先輩カップル「私たちの場合」
私は土日くらいはゆっくりさせてと思っているので、土日の昼か夜は外食で済ませることが多い。でも夫は家計のためにも自炊の方がいいんじゃないかなぁ……ちょっと外食の頻度が多いんじゃないかなぁ……と思っているみたい。(A.Yさん)
外食は極力避けたい私。仕事で遅くなっても家でご飯を食べたいのですが、「作ると時間かかるし、片付けも大変だから」と彼が言うので、平日1回+土日のランチはラーメンや牛丼などの外食になっています。(橋本 唯さん)
藤原さんが回答!
「食費、栄養、何を優先したいかを考えて」
自炊か外食・中食かで悩むとき、2つの観点があります。
「食費」という観点だけで考えると、食材はまとめて買った方が単価が低めになるので、ひとり暮らしやふたり暮らしなら、外食・中食の方が経済的なことも。食費は1カ月いくらと決めて、その中でめりはりをつけて外食を挟んでいくといいでしょう。
「栄養」という観点で考えると、外食ではどうしても野菜や魚、豆類などが不足しがちになります。ただ、毎日自炊をしたからといって、栄養を考えないメニューでは、むしろ外食の方がバランスが取れることも。
食費、栄養、何を優先したいかと、ふたりのライフスタイルに合わせてベストな頻度を見つけ出しましょう。
頻度に悩む家事3位「シーツ&枕カバーの洗濯」
「料理」と同率で3位にランクインしたのが、シーツや枕カバーなど寝具類の洗濯。これも育ってきた環境に大きく左右される部分で、夫婦で考え方が違うだけでなく、洗うタイミングが違うカップルもいるようです。
先輩カップル「私たちの場合」
うちは夫婦それぞれ。夫はずいぶん長いこと洗濯していない気がするけど、自分のシーツは自分で洗濯するのでほっといてます。(ねねこさん)
彼は月1くらいでいいと言うけど、私は汗とか汚れが気になるので、2週間に1回にしています。(夏みかんさん)
藤原さんが回答!
「ダニを断ち切るには1~2週に1回が理想」
寝具は「ダニが発生しやすい」ということに注意が必要。ダニのライフサイクルをぶった切るには、1~2週に1回くらいの洗濯が理想的です。
1日8時間くらい使う寝具。長く洗わずにいると、見た目は汚れていなくても、ダニや細菌が大活躍してしまいます。
ただし、ジメジメした日に洗って干すと、かえって湿気をためてしまうので、生乾きならアイロンをかけたり、布団乾燥機を使うのがおすすめ。洗えない日でも、掃除機のヘッドを布団用に替えてホコリを吸い取りましょう。
また、普段着のまま寝る、布団の中でお菓子を食べるのは厳禁。布団の中でダニを育てているようなものです。洗濯以前の問題として、生活習慣から見直しを。
From 編集部
衛生面・健康面を考えつつ、ストレスのない頻度を見つけて
家事はそれぞれの家庭によってさまざまな頻度・やり方があるけれど、頻度そのものにこだわるより、不衛生・不健康にならない状態を保つことを心掛けるのが正解といえそう。そして、決して無理はせず、ふたりで話し合い、ストレスなく続けられる「わが家の頻度」を見つけましょう。
藤原千秋さん All About 家事・掃除・子育て ガイド
大手住宅メーカー営業職を経て All About ガイドに。3児の育児経験を踏まえた実践的子育て住まいケアのレクチャーに定評がある。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著書、マスコミ出演多数。
構成・取材・文/前川ミチコ イラスト/てぶくろ星人
※掲載されている情報は2017年11月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2017年9月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー193人、2017年10月にマクロミルが男女103人に対して実施したアンケートによるものです
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