「今」大切な人だけで選んでない? 後悔しないゲスト決めの秘訣
「今」のふたりにとって大切な人を中心に考えがちなゲスト選び。でも本当にそれでいいんだっけ? もっと長い目で、これからのふたりの幸せを考えたゲスト選びのポイントをフリープランナーの荒井さんと一緒に考えていきましょう。
ゲスト選びは3つに分けて考えてみる
いざ、ゲストを選ぶとなったとき、AとBに該当する人は比較的選びやすいのですが、迷いがちなのがCに該当する人。今回のアンケートでも先輩花嫁の約50%がここで悩んでいました。
ちなみに、先輩が迷った人は……
「もう何年も会っていない、遠方に住んでいる新婦の叔父」
「普段はあまり会う機会のない勤め先の社長」
「疎遠になった友人」
「父がお世話になっている人」など。
皆さんならどう判断しますか? ここで、つまずかないため、そして後悔のないようにするため、ゲスト選びに大切なポイントを次から見ていきましょう。
ゲスト選びのために、やっておきたいこと
「今」呼びたい人だけでなく、「過去」や「未来」長い目で見てみる
「結婚式は、これまでの感謝を伝え、ふたりの結婚をしっかりと報告する場です。だからこそ、ふたりの人生の“今まで”と“これから”にも向き合ってみてはいかがでしょう」(荒井さん※以下同)
「例えば、皆さん自身がめいやおいを可愛がっているなどの経験はありませんか? 大人になったときに記憶になく、今はそうではなくても、よくお世話してもらっていたということが、多々あります」
先輩花嫁はどう考えた?
形式的には少し遠い関係にあるので、母のいとこ夫婦を呼ぶか迷いましたが、私が生まれたときから見守ってくれていたのでぜひにと思い、出席をお願いしました。 こんな機会だからこそ、大人になった姿を見てもらうことができたのでよかったです(O.I.さん)
「また、職場の人とプライベートとをしっかり分けるという考え方もありますが、仕事も人生の大切な要素の一つであることは違いありません。これからのふたりの人生にとっても影響がある人もいる可能性があります。次の先輩のコメントのような例もあります。まずは考えてみることが大切です」
先輩花嫁はどう考えた?
対応が大変そうだったので、彼の職場の人を招くのを悩みましたが招待しました。結婚式で彼がとても職場の人に愛されていることを知り、また、普段なかなか知る機会のない彼の職場での表情が見られて嬉しかったです(ゆんさん)
プライベートでは接点のない転職先の上司を呼ぶかどうか非常に悩みました。結婚式を理由にお休みをもらうことも多かったですし、これからも毎日会うので呼びました。当日とても楽しんでもらい、写真もたくさん撮ってくれました(まあちゃんさん)
「過去、現在、未来と長い目で見た、ふたりにとって大切な人を考えてみるときにお勧めなのが、“自分年表”を作ってみることです。実際に作るのが難しい場合も、『自分は覚えていないけどとてもお世話になった人』を親に聞いたり、『今後お世話になりそうな人』を予測してみるのもいいでしょう」
〈自分年表の作り方〉
1.過去、現在、そしてこの先の未来の年表を作り、年齢・主要な出来事・そのとき関わった人を書き出す
2.分からないところなどは親をはじめ周囲の人に聞いてみる。例えば、「毎日おむつを替えてくれた隣人」とか「幼い頃、親戚以上にいろんなところに連れて行ってくれた母の友人」など、記憶にないだけでとてもお世話になった人がいるかもしれない。未来については、職場の上司などに客観的な意見を聞いて、予測してみる
「親」の視点・立場でも見てみる
「結婚式はふたりだけでなく、ふたりを取り巻く人、特に両家にとっての始まりの日でもあります。だからこそ、親の視点や立場にも配慮し、親とよく話し合うことが大切です」
「そこでお勧めしたいのが、ゲスト選びの前に親へインタビューすること」
〈親インタビューの仕方〉
両家の親に、
「呼ぶべき人はいるか」
「呼んでほしい人はいるか」
「なぜその人を呼ぶ必要があるか」
聞いてみる。
親へのあいさつや両家の婚約食事会など、会場や結婚式のスタイルを決める前の早い段階で聞くのがお勧め
先輩花嫁はどう考えた?
面識はありましたが、父親の会社関係の方などを式に呼ぶ発想はありませんでした。父にとって呼びたいと思う人や大切な人がいますし、呼ぶことができてよかったです(mamikoさん)
あまり関わりのない親族がいましたが、「感謝を伝える」式にしたかったので、お世話になった方はできるだけ招待しました。私たちは直接関わりがなくても今後親同士が付き合っていくので、招待できてよかったです(なるちゃんさん)
ゲスト人数に対する思い込みを捨てる
今回の調査では、「両家で人数を合わせなければならない」ということを気にする声がとても多かったのですが、それぞれの環境は違うため難しい場合もあります」
「気にされる人がいても、両家でしっかり話し合い、席次表の書き方やあいさつの人選などで配慮することもできます」
「それ以上に、誰に感謝や結婚の報告を伝えたいか、というところからゲスト選びをスタートするのが理想です」
From 編集部
「結婚を報告すべき人は誰?」そこからゲスト選びをスタートしよう
結婚式をすること、そしてゲストを検討することは、ふたりの人生に向き合う大きなチャンス! だからこそ、思いつきや思い込みだけでなくしっかり考えたいもの。結果的に招かなかったとしても、考えることで後悔したり、不安に思うことも減り、自分なりのけじめになるのではないでしょうか。
監修:荒井さやかさん
Coco style WEDDING代表
フリーランスウエディングプランナー
ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式会場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランのほか、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。
構成・文/小松七恵 イラスト/itabamoe
※掲載されている情報は2017年8月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2017年7月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー106人が回答したアンケートによるものです
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