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マニュアル通りにいかない結婚式のゲスト選び「こんなときどうする?」

本当はお世話になった人を全員呼びたいところだけど、人数の都合や目指す式のスタイルによってはゲストを厳選しなくてはいけないことも。さらにマニュアル通りにはいかないことも結構あって、迷ってしまいますよね。今回はそんな悩める皆さんのために、納得のいくゲスト選びのポイントをマナーデザイナーの岩下宣子さんに聞いてみました。

1.「友人ゲスト」を呼ぶとき、どうする?

友人グループの人選を迷っている女性

最も悩むのが友人ゲスト。人数が多い分、どんな基準で招待する人を決めたらいいのかが迷いどころですよね。マニュアルでは「友人はグループ単位で呼ぶのがマナー」「自分の式に招待してくれた人は呼ばなきゃ失礼」とされていることが多いのですが……。

Q. 家族中心の結婚式に友人を少しだけ呼ぶのってあり?

A.もちろんあり!親に親友を紹介する絶好の機会です

家族や親族だけで行う結婚式も増えていますが、どうしても呼びたい友人がいたら遠慮せずにお招きしましょう。そこまでして来てほしいかけがえのない友人なら、招待すると喜んで来てくれるはずですし、親族側だって大歓迎!特に親元を離れて暮らしていた場合、あなたがどんな人と親しくしていたのかを知ってもらえる絶好の機会です。(マナーデザイナー/岩下宣子さん)

Q. 同じグループ内で、特に親しくしている人だけ呼んでもいい?

A.基本はOK。ただし最初の相談とその後のフォローを忘れずに

可能ならグループの中で呼ぶ人・呼ばない人が出てしまうのは避けたいところですが、招待できる人数に限りがある場合は、そのような判断もあるかと思います。とはいえ、声すら掛けてもらえないとやはり寂しいもの。

まずは「人数制限があるため、代表で2名だけ招待させてください」と最初に呼べない理由を伝えた上で、「二次会にはぜひ来てね」「新居にご招待するね!」というように、その後のフォローまできちんと行うこと。この場合、「ごめんなさい」と謝ってしまうと相手のプライドを傷つける恐れがあるので、伝え方にも十分気を配りましょう。(岩下さん)

Q.式に招待されたものの、その後疎遠になった友人は呼ばなくても大丈夫?

A.お付き合いが途切れているなら、呼ばなくても大丈夫です

疎遠になっているということは、すでにお互いの心も離れているのではないでしょうか。例えば遠方に引っ越して顔を合わせる機会が減ったものの、「いつかまた会いたい」と思える相手なら声を掛けても構いませんが、そうでない場合はドライに割り切っても問題なし。相手も「なぜ私を?」と今さら感が拭えず、困惑してしまうかもしれません。(岩下さん)

2.「上司・同僚ゲスト」を呼ぶとき、どうする?

前の職場と今の職場、どちらのメンバーを呼ぶか思案中の女性

同じ職場の人を呼ぶ場合は、お互いが顔見知りだったりするので気を使いますよね。また社内異動や転職を経験している人は、どちらを優先して呼べばいいのか迷ってしまいそうです。

Q.仲の良い同僚にだけ声を掛け、上司を呼ばないってあり?

A.最初に断りを入れておけば大丈夫

堅苦しい雰囲気にしたくないという理由で、職場の上司を招待しないケースは少なくありません。この場合、同僚も「職場の友人」という立場で来てもらうので、上司だけ呼ばなくても特に問題はないでしょう。

上司にしてみても、部下が結婚するたびにそれなりのご祝儀を包まなくてはならず、「なるべく呼ばれたくない」と考える方もいるはずなので、罪悪感を持つ必要はありません。もちろん上司との距離が近い家庭的な職場などもありますから、その場合はケース・バイ・ケースで判断を。(岩下さん)

Q. 前の職場と今の職場、どちらの人たちを優先すべき?

A.迷ったら「付き合いの深さ」を優先しましょう

職場は友人とのお付き合いとは異なり、「あの人を呼ぶなら、この人にも声を掛けないと失礼になる」というように、自分の気持ちとは別のところで気を使う場面が多いもの。だからこそ、「こういう基準で招待する人を決める」と自分たちで線引きをしておかないと、気疲れする一方です。

例えば転職している場合、前の職場の人たちとの方が付き合いが長く、これからもずっと仲良くしていきたいと思っているなら、そちらを優先すべきでしょう。社内異動している場合は、職場の風土や慣習などもありますので、身近な先輩に相談してみてもいいですね。(岩下さん)

Q. 彼は職場関係者を招待するけれど私はしたくない。それって大丈夫?

A.大丈夫です。気になるなら席次の肩書を工夫しましょう

ゲストの顔触れによって式の雰囲気が大きく変わるわけではないし、一方が職場の人を招待するからといって無理に合わせる必要はありません。それでもどうしても気になるという場合は、席次表の肩書を工夫してみては。例えば「□□株式会社△△課長○○様」と詳細まで書かず、「新郎上司○○様」「新婦友人○○様」というようにシンプルにすれば、顔触れのギャップがあまり目立たなくなるはずです。(岩下さん)

3.「親族ゲスト」を呼ぶとき、どうする?

両家の親族の数に大きな差があるゲスト卓

親戚付き合いは両家で事情が異なることも多く、誰を招待するのかは親族間の暗黙のルールで決められている場合もあります。だからといって相手に合わせてほとんど付き合いのない親族を呼んだり、逆に親しい人に遠慮してもらうのは違う気がしますよね。

Q. いとこは呼ぶ?いとこの配偶者は?その子どもは?

A.「親等」ではなく、日頃の付き合いの深さで考えて

例えば彼側が「式に招待するのはおじ・おばまで」と決めていても、無理に合わせる必要はありません。きょうだいのように仲良くしているいとこなら、お招きしない方がむしろ不自然。その配偶者や子どもにも遠慮せずに声を掛けましょう。(岩下さん)

Q. 彼と私で親族ゲスト数に大きな差が。大丈夫?

A.相手側の気持ちにも配慮しながら検討を

親族の人数が異なっているのは仕方がないことなので、こちらも無理に相手側に合わせて削ったりする必要はありませんが、一定の配慮も必要です。例えば一方の親族席だけにぎやかに盛り上がっていると、もう一方が寂しい気持ちになってしまうことも。その場合、自分できちんと状況を説明しつつ、両家の親族の混合テーブルをつくるなど具体的な提案をしてみてはいかがですか。(岩下さん)

4.「遠方客・お一人さまゲスト」はどうする?

周囲の知り合いが誰もいなくて寂しそうな女性ゲスト

ゲストの中には遠くから出席してくれる人もいます。さらにどうしても招待したいけれど、一緒に出席する知り合いが誰もいないという人も。そういうゲストはそもそも誘っても大丈夫なのでしょうか。また、どのように声を掛けたらいいのかも気になるところ!

Q. 共通の知人がいない友人。1人で招待してもいい?

A.もちろんOK。ただし「誰かと一緒に」招待できると理想的!

1人でも来てほしいと思える友人なら、誘うともちろん喜んで来てくれるはずです。とはいえ周囲に誰も話す相手がいないのは寂しいもの。可能なら、配偶者や恋人・きょうだいなどを一緒に誘う方法もあります。どうしても難しい場合は、話が合いそうな人の隣に席を設けることを伝えておくと、お互いに安心です。(岩下さん)

Q. 遠方ゲストって招待されると迷惑なのかな?

A.迷惑ではないはず。声を掛けた後は相手の判断に任せて

遠方に住んでいても、今現在お付き合いがあり、これからも親しくしていきたい相手ならひとまず声を掛けましょう。またその際には、交通費や宿泊代などをどの程度負担できるのか伝えておくと親切です。その上で、行くか行かないかの判断は相手に任せるのが良いと思います。(岩下さん)

Q. お車代が出せない場合、遠方ゲストを招待するのは失礼?

A.正直にその旨を伝えた上で、判断はゲストに委ねましょう

遠方ゲストの人数が多い場合や予算の都合などで、お車代を出したくても出せない場合はあります。まずは正直にその旨を伝えることが大事。その上で、出欠の判断はゲスト自身にしてもらいましょう。なお、親族や友人の場合は「お互いさま」というケースもありますし、あまり思い悩まなくても大丈夫です。(岩下さん)

From 編集部

マニュアルにこだわらず、ふたりの基準で判断してOK!

さまざまな事情でセオリー通りにいかないのがゲストの人選。マナーや相手への思いやりの気持ちを大事にしつつも、例えば「これからもずっとお付き合いしたい人」というようにふたりなりの基準を決めて、後悔のないゲスト選びをしましょう。

岩下先生顔写真
Profile

岩下宣子さん マナーデザイナー

NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。

構成・文/南 慈子 イラスト/沼田光太郎
※掲載されている情報は2023年5月時点のものです

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