それ、本当に楽しい? 「やり過ぎ余興」にちょっと待った!
結婚式に参列してくれたゲスト全員に楽しんでもらうために行うプログラムの一つが「余興」。多くが微笑ましい内容ですが、なかにはついつい羽目を外してしまうケースもある模様。そこで今回は、結婚式に参列したゲストたちが実際に「これはやり過ぎ!」と感じたエピソードについてアンケートを実施しました。参列者を不快にする「やり過ぎ余興」とはどんなものなのか、ゲストに依頼する際の参考にしてみてください。
約4割のゲストが、結婚式の余興で不快な経験あり
Q.過去に参列した結婚式で「やりす過ぎ」だと思った余興はありますか?
アンケートによると、約5人に2人が結婚式の余興で不快な思いをしたことがあるということが分かりました。
■出席した結婚式で「やり過ぎ」な余興があると、式全体の印象はどうなる?
悪くなる……73.3%
特に影響しない……21.4%
良くなる……5.2%
ちなみに、出席した結婚式で「やり過ぎ」な余興があった場合、式全体の印象がどうなるかを聞いてみたところ7割以上のゲストが「結婚式の印象も悪くなる」と回答。せっかくのふたりの晴れ舞台を嫌な記憶で覆ってしまわないよう、ぜひとも気を付けたいものです。
そんなゲストにあまり受け入れられない余興とは一体どんな内容なのか、以下で TOP3をチェックしていきましょう!
やり過ぎ余興を見たゲストの声
結婚式でやり過ぎな余興が披露された場合、新郎新婦はやり過ぎなことをやるような人と友達なのかと思ってしまうし、結婚式という場にふさわしいことをするべきだと思う。(女性/28歳)
式全体の印象に大きな影響はありませんが、結婚式の良かったところの印象が薄くなり、下品な印象が先に思い出されてしまいます。(女性/56歳)
「それ、やり過ぎ!」No.1: 下品な下ネタ全開マン
参加したゲストが最も「これはやり過ぎ!」と不快に感じた余興は、品のない下ネタを全面的に打ち出したというもの。どんなに面白い内容でも、下ネタはあまり歓迎されないのが一般的なようです。
【やりがちな人は?】
・新郎の友人(69.8%)
・新郎の会社の同僚(32.6%)
※()内のデータは、アンケート回答者が出席した結婚式の中で実際にその余興を演じていたゲストタイプの割合。以下同。
ゲストは見た!
お尻で割り箸を割るという行為を新郎と新郎の友達がやっていましたが、すごく見苦しかった。(男性/36歳)
新郎の友人だというパン職人の方が、男性・女性性器を大きなパンで作成し、壇上でふたりにプレゼントしていた。(女性/46歳)
新郎の友人が白鳥の衣裳を身に着けて、雄鳥と雌鳥になりきり、ひわいな演出をしていた。一部の人だけが盛り上がっていて、残りは全然笑っていなかった。(女性/56歳)
下品な下ネタはこうして回避!
【NG項目を伝えておこう】
余興を友人や職場の同僚などにお願いする際には、NG項目をしっかり伝えておくことが大事。例えば「裸にならない」、「下ネタを連想させる内容はダメ」、「下品な言葉を使わない」など。NG項目を明確にすることで、余興を演じる側も下品な下ネタからは自然と遠ざかっていくはずです!
「それ、やり過ぎ!」No.2:居酒屋・体育会系ノリマン
続いて多くの「やり過ぎ」余興として挙げられたのが、結婚式のおめでたい雰囲気には似つかわしくない居酒屋や体育会系のノリが過ぎる内容のもの。盛り上がっているのは、余興を行っている人たちだけ……?
【やりがちな人は?】
・新郎の友人(77.4%)
・新郎の会社の同僚(29.0%)
ゲストは見た!
新郎の友人がお祭りの掛け声みたいなものを叫びながら新郎と一緒に騒いでいたが、何を言っているのか全く意味がわからなかった。(女性/40歳)
新郎の友人が舞台で大はしゃぎをし、揚げ句の果てには金屏風が倒れてしまったのが衝撃的でした。(女性/43歳)
新郎の友人が一気コールで新郎に飲ませ、その後新郎のお父さまにまで飲ませていた。さすがにそれはやり過ぎだと思った。(女性/30歳)
居酒屋・体育会系ノリはこうして回避!
【イメージ見本を伝えておこう】
集まると学生時代に戻ったようなノリで楽しむ仲間や友人に余興をお願いする際には、インターネットや動画サイトから理想的な余興の内容をピックアップして「こういうイメージなんだけど」と具体的なイメージを伝える方法がおすすめ。
加えて「少し希望とは異なる例」も一緒に伝えると、より相手の中でイメージが湧いてくるはず。居酒屋・体育会系な彼らならではの明るいパワーをいい方向に転換し、会場を大いに賑わせてもらいましょう!
「それ、やり過ぎ!」No.3:自己満足でしかないマン
やり過ぎ余興TOP3の最後は、自らのステージを披露するかのように結婚式の時間を独占するちょっと困った余興。余興をする側はついつい熱が入ってしまい、周囲の冷たい視線にも気付かない様子……。
【やりがちな人は?】
・新郎の友人(45.5%)
・新郎の親戚(22.7%)
・新婦の友人(22.7%)
ゲストは見た!
新婦の親戚が日舞をフルバージョンで踊っていた。正直、長いと思った。(女性/67歳)
新婦の友人が、結婚式にはあまり似合わない失恋ソングを歌っていた。ただ彼女が歌いたかっただけなのでは……?(男性/48歳)
新郎が新婦に向けて、3曲も歌を歌っていた。1曲で十分だと思った。(女性/30歳)
自己満足余興はこうして回避!
【持ち時間を伝えておこう】
このような余興を行いそうな危険がある場合には、必ず余興の持ち時間を伝えておきましょう。これはやり過ぎ余興防止の他に、結婚式を定時で終わらせるためにも大事なことになります。
特に曲や歌を披露する際には、ついつい1曲ではもの足りなくて数曲選択しがち。でも見る側・聞く側は1曲でも十分です。1つの余興の持ち時間としては、5分から10分くらいが妥当でしょう。
やり過ぎ余興の回避は、依頼時に決まる!
今回紹介したような、ありがちなやり過ぎ余興「下ネタ」、「居酒屋・体育会系ノリ」、「自己満足」は依頼時にNG項目を明確にする、行ってほしい余興のイメージを伝える、持ち時間厳守を徹底するなど、少しの工夫を加えることで残念な結果は回避することができるはず。
せっかく余興を引き受けてくれた仲間や友人に注文をつけるのは少し気がひけるかもしれませんが、互いに気持ちいい時間を過ごすためにも、依頼時にしっかりとコミュニケーションをとっておくことが肝心です!
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From 編集部
誰もがハッピーになる余興を実現しよう!
そもそも余興の依頼を引き受けてくれること自体が、とても貴重でありがたいこと。ふたりのためなら労もいとわないという仲間や友人には最大限の感謝と敬意を示しつつも、気になることがある場合には事前に内容をすり合わせるなどの細かなコミュニケーションをとることがおすすめ。
余興をする側も見る側も楽しめる「全員がハッピー」なプログラムを、ぜひ実現してくださいね。
構成・文/島袋芙貴乃 イラスト/香川尚子
※掲載されている情報は2017年3月時点のものです
※記事内のランキングおよびコメントは、2017年1月にマクロミルにて家族や友人、知人の披露宴を含む結婚式に5回以上参加したことがある20~69歳の男女200人に行ったアンケートによります
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