先輩花嫁が後悔>< 「嗚呼、あのとき演出で○○しておけば……!」
ゲストに楽しんでほしい! そんな思いからあれこれと演出を考えて、準備万端で臨んだはずが、うまくいかずに後悔している人も少なくないよう。そんな花嫁の「○○しておけば」という後悔エピソードを、妖精「ケバぶ君」がキャッチ! さらに、「○○しておけば」を回避する熱血ウエディングプランナー 高橋龍一さんにアドバイスをもらいました。演出で後悔しないためのヒントを学んでね!
リサーチャー
【ケバぶ君】
トルコ料理「ケバブ」の形をした妖精。「○○しておけば……」と後悔している花嫁の周りに現れる。口ぐせは「ケバ」。花嫁を守ることをモットーとしており、問題が解決されると、いつの間にか姿を消す。
「演出にゆとりをもたせておけば……」
あああ……余興も具材も詰まり過ぎケバ~
演出の詰め込み過ぎによる後悔は起こりがち。
●「あれこれ演出を盛り込み過ぎて、予定していた披露宴の時間を1時間半もオーバー。遠方から日帰りで来てくれたゲストが、電車に間に合わないと披露宴の途中で帰ることに」(azusaさん)
●「新婦側の祝辞を、5分程度でとお願いしていたのに、思い出があり過ぎて10分以上に。披露宴の終了時間が決まっていたため、ゲストと話す時間がなくなってしまった」(おゆきさん)
これは演出を詰め込み過ぎたり、時間の余裕をみなかったりしたことによる後悔ケバね~。ゲストに楽しんでもらいたい気持ちも大事だけど、あまりにモリモリだと、せっかくのおいしいケバブも具があふれてしまうケバぶ~!
【プロのアドバイス】ゆとりを持たせるポイント
「これらはダンドリ次第で解決できることも多いんです」とウエディングプランナーの高橋さん。
例えば「テーブルスピーチは話が上手な人のみに依頼する。その際、会場側から小声で『5分程度でお願いしますね!』などと伝えておく。もしくは、司会者からの一問一答形式にして、司会者主導で時間をコントロールするのも一案です」。
そして、時間オーバーは最も避けるべきことの一つ。「食事歓談の時間を想定せずに進行を組むと、時間オーバーは起こりがちです。でも、披露宴はおもてなしの場。食事歓談をゆっくり楽しむ時間を確保した上で、あとどれくらいの時間を演出に使えるか逆算していくとよいでしょう」。祝辞などが長引いても余裕のあるプログラムを組みたいですね。
「事前に練習しておけば……」
いてて……まさか僕に飛んでくるとは思わなかったケバよ~!
挙式の演出など、結婚式ではやったことがないことを初めてやることも多いもの。
●「2階バルコニーからのブーケトス。思ったより飛ばず、ゲストの位置まで届かずに地面に落ちてしまい、年配ゲストに拾われてしまった」(鈴木睦希さん)
●「ドレスでの歩行は予想以上に難しかった。バージンロードで父とふたり、よろよろ歩いて倒れそうになってしまった」(まかろんさん)
普段やり慣れないことを、当日のぶっつけ本番でやって、うまくいかなかったという後悔は多いケバね~。しかもゲストに大注目されるシーンだと緊張MAX!
ケバブも調理中のパフォーマンスが注目されるから、気持ちわかるケバぶ~!
【プロのアドバイス】事前練習ってどうすればいい?
ゲストからも注目を浴びているし、なんとか成功させたいですよね。ところでブーケトスって事前に練習できるの?
「ブーケトス自体は事前練習できなくても、家にある枕などを代用し、後ろに投げる感覚を身につけておくとよいでしょう」と高橋さん。ブーケと枕、重さは違うけれど、「肝心なのは後ろに投げる感覚」なのだとか。彼を相手に練習してみるのも楽しそう!
また、ドレスでの歩行は、事前の練習が可能。「衣裳サロンで試着の際、自分がレンタルする衣裳の歩行における注意点を事前に必ず聞いておきましょう。実際に数歩動いて感覚をつかませてくれるサロンもあります」。後はパパの緊張を解いてあげるコツを、ママに聞いておくといいかも。
「事前にゲストに確認しておけば……」
オー マイ ケバ! バガ夫くんと余興がかぶるなんて焦ったケバ……(泣)
余興は披露宴を盛り上げる重要な要素だからこそ、注意が必要。
●「彼側ゲストの余興、私側ゲストの余興、私の友人からのサプライズ、すべてがDVDだった。せめて余興の人たちだけでも、お互い打ち合わせができていればよかったな」(桜井 恵さん)
●「自分のプロフィール映像で使った写真と、友人が余興で使った写真、かぶってしまったものが多かった」(きよさん)
余興の内容を事前に擦り合わせておけばよかったという後悔も多いケバね~。かぶりを防ぐためでもあるし、結婚式のスタイルに合う内容かを確認するためにも大切!
ケバブサンドも具材の相性のよさが肝心なんだケバぶ~!
【プロのアドバイス】スマートな確認のコツ
「余興をお願いする相手には、どういった内容の余興になるのかを細かく確認しましょう」と高橋さん。だけど、こちらから友人にお願いするのに、内容をあれこれ確認させてもらうのはちょっと……という人もいますよね。
でも大丈夫。「新郎新婦からはザックリとした内容を聞くだけにして、細かいことは、プランナーから余興担当の方に連絡をしてもらえばいいのです」。こんなときも頼っていいんですね、プランナーさん!
「こうすることで、新郎新婦は大まかにどんな余興をしてくれるのかは理解できるので、新郎側と新婦側、さらには自分たちの演出とかぶることもなくなります。何より、細かい準備やダンドリは、プランナーと詳細打ち合わせをお願いしているので安心!というわけです」。
これで花嫁さんたちも安心。僕の役目も完了ケバね!
みんな、素敵な結婚式を迎えてケバぶ~♪
From 編集部
「ゆとり」「練習」「確認」で「○○しておけば」は防げる!
当日の後悔は「演出の詰め込み過ぎ」「練習不足」「確認不足」によるものがほとんど。だから、ゆとりのあるプログラムを組み、事前に練習できるものは練習、確認できるものは確認するのが後悔を防ぐ3大ポイントといえそう。さらにはプランナーさんに協力してもらうことも、より成功に近づけるコツといえそうですね。ただ、それでも予期せぬハプニングは起こり得るもの。それでも、事前にできることはすべてできたという自信があれば、ハプニングを笑って受け止める余裕も生まれそう。準備万端で臨んで、後悔のない結婚式に!
高橋龍一さん
アズールウエディング代表
フリーウエディングプランナー
2017年でキャリア10年目になる、大阪のフリーランス・ウエディングプランナー。ホテルやハウスウエディング、レストランで培った経験を基に、伝統や風習を大事にした上での自由自在なウエディングをプロデュース。関西からハワイまで幅広く活躍中。
取材・文/前川ミチコ 取材協力/高橋龍一(アズールウエディング) イラスト/Sachicafe 構成/小森理恵(編集部)
※掲載されている情報は2017年2月時点のものです
※記事内のコメントは2017年1月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー111人が回答したアンケートによるものです
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