新郎新婦のウエルカムスピーチで好印象を与えるコツ&構成[文例付き]
披露宴の冒頭で新郎新婦がゲストに向けてお出迎えのあいさつと感謝を伝える「ウエルカムスピーチ」。いったい何を言えば?と悩む人も多いはず。そこで、結婚式の司会やウエディングプランナーとして活躍している長谷川円香さんのアドバイスの下、自分たちの結婚式に合うスピーチのお手本文例や、ゲストに好印象を与える「ウエルカムスピーチ」のコツを紹介します。
披露宴の冒頭で新郎新婦がゲストに向けてお出迎えのあいさつと感謝を伝える「ウエルカムスピーチ」。いったい何を言えば?と悩む人も多いはず。そこで、結婚式の司会やウエディングプランナーとして活躍している長谷川円香さんのアドバイスの下、自分たちの結婚式に合うスピーチのお手本文例や、ゲストに好印象を与える「ウエルカムスピーチ」のコツを紹介します。
ウエルカムスピーチとは、披露宴の始まりに新郎新婦がゲストへ向けて行うあいさつのこと。
以前は、媒酌人が新郎新婦を紹介する「披露式」が行われることもありましたが、最近では媒酌人を立てない結婚式がほとんどです。代わりに、新郎新婦自身の言葉で感謝を伝えるウエルカムスピーチが一般的になっています。
ゲストにとっては、披露宴で初めてふたりの声を聞く大切な瞬間。緊張しながらも一生懸命話す姿に、思わず笑顔になったり、会場の空気がふっと和らいだりすることも。披露宴を温かな雰囲気でスタートさせてくれる大切なシーンの一つです。
ウエルカムスピーチは、1~2分で短く、簡潔に、「集まっていただいたお礼」を伝えることが大切です。
構成は次のような3部構成となります。披露宴の冒頭でのあいさつですから、無理に奇をてらう必要はありません。ゲストの誰もがいやな気分にならないようにまとめましょう。
| 1 | 列席していただいたことのお礼 |
|---|---|
| 2 | 「結婚の報告」「お世話になったことへの感謝」「披露宴のもてなしを楽しんでほしいというメッセージ」 |
| 3 | 結びの言葉 |
「上司や親戚を招いた披露宴のウエルカムスピーチでは、『挙式の報告』『出席へのお礼』『どのように過ごしてほしいか』の3つのポイントを押さえることで、簡潔でありながら丁寧なあいさつになります。長く話そうとせず、感謝の気持ちを中心に伝えることが大切です」(長谷川さん)
「本日は私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。〈1〉
先ほど、皆さまに見守られながら無事に結婚式を挙げることができました。
これもひとえに、日頃より支えてくださっている皆さまのおかげと、心より感謝しております。〈2〉
本日は、中学時代の友人をはじめ、職場の上司や同僚、そして家族・親族など、私たちにとって大切な方々にお越しいただきました。〈3〉
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めておもてなしをご用意しております。どうぞお開きまで、ゆっくりとお過ごしください。〈4〉」
―新郎―
「本日はお越しいただき誠にありがとうございます。〈1〉
皆さまのおかげで無事に式を挙げることができました。
日頃の感謝の気持ちをお伝えしたくこのような場を設けさせていただきました。〈2〉」
―新婦―
「本日はお越しいただきましてありがとうございます。〈1〉
私たちにとって大切な方たちに見守っていただき、大変うれしく思っています。〈3〉
ささやかな席ですが、お開きまでどうぞゆっくりとお過ごしください。〈4〉」
【文例の解説】
〈1〉冒頭では新郎新婦共に列席への感謝を。
〈2〉挙式が無事に済んだことの報告とお礼。
〈3〉自分たちにとってどんな人に集まってもらったかをひと言入れるとオリジナル感UP。
〈4〉これから始まる披露宴に触れて結びの言葉に。
注)新郎新婦で話す場合は、必要事項をふたりで分担すればOK。冒頭はふたりともお礼から始めて。
メモを見ずに堂々と伝える様子によって、ゲストにも思いがしっかり届くはず
新郎がウエルカムスピーチを行いました。恩師や上司を前にミスのないよう、ネットなどで文例を探してハキハキと話していました。おうちでも練習しました。(MYさん)
私が文章を考え、新郎が当日に原稿を見てスピーチしました。文章に忌み言葉を使っていないか、長すぎないか、身内ネタばかりになっていないかなど注意しながら文章作成しました。(真生香さん)
「友人中心のカジュアルなウエルカムスピーチであっても、結婚式の場であることは忘れないことが大切。内輪ネタになりすぎず、会場にいる全員がわかる言葉を選びましょう。誰に向けたあいさつなのかを意識しながら、ゲスト全員が心地よく聞ける内容を心がけて」(長谷川さん)
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。〈1〉
私たちは○月○日、沖縄の▲▲教会で結婚式を挙げました。〈2〉
こうして夫婦になることができたのも、日頃から支えてくださっている皆さまのおかげです。
今日は大切な皆さまに感謝の気持ちを伝えたく、このような場を設けました。〈3〉
堅苦しくないパーティにしたいと思っていますので、どうぞリラックスして、ゆっくり楽しんでください。〈4〉」
―新郎―
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。〈1〉
私たちは○月○日、沖縄の▲▲教会で結婚式を挙げました。〈2〉
今日は、学生時代の友人や職場の先輩・同僚など、私たちにとって大切な方々にお集まりいただいています。〈3〉
短い時間ではありますが、たくさんお話をしながら、楽しいひとときを過ごしていただけたらうれしいです。〈4〉」
―新婦―
「本日はお越しいただき、ありがとうございます。〈1〉
新婦側は、中学・高校・大学時代の友人や、趣味のランニング仲間など、日頃から仲良くしている皆さんにお越しいただきました。〈3〉
こうして大切な方々に囲まれてこの時間を過ごせることを、心からうれしく思っています。
どうぞお開きまで、ゆっくり楽しんでいってください。〈4〉」
【文例の解説】
〈1〉友人へ向けたあいさつでも、列席への感謝は敬語で。
〈2〉友人メインの場合は、挙式に参列していない人もいるため、挙式の報告を入れると◎。
〈3〉どんなゲストに集まってもらっているかを伝えることで、歓談の時にゲスト同士が話すきっかけに。
〈4〉「くつろいでほしい」「楽しんでほしい」など、どんなパーティにしたいかを伝えると、ゲストがその通りに振る舞いやすい。
注)この他に「パーティのテーマ」「楽しんでもらいたい演出」などをスピーチ内で紹介すると、パーティの楽しみ方がゲストに伝わりやすい。
友人ゲストが中心の披露宴では、小道具も取り入れて笑いを誘う和やかなスピーチに
新郎からはきちんとした形式的なあいさつを、新婦からは式のこだわりなどカジュアルに楽しいパーティになるように、気持ちを伝えました。(桃子さん)
新郎新婦ふたりでウエルカムスピーチをしました。最初に結婚式のテーマである『Art』について説明することで、世界観を楽しんでもらえるようにしました。(奏さん)
用意したカンペの裏側に「噛んだら即ピコピコハンマー」と書いて、新婦がピコピコハンマーを構える中、新郎がスピーチを行いました。あえて1回は噛もうと打ち合わせして、和やかな雰囲気になりました。(れんさん)
「親族のみの結婚式では、なぜこのスタイルを選んだのかをひと言伝えることで、親族一人一人が『大切に思われている』と感じやすくなります。形式や正しさにとらわれすぎず、家族への感謝や距離の近さを大切にしながら、ゆっくりとした時間を共有する気持ちを込めて話すことで、温かなウエルカムスピーチになります」(長谷川さん)
本日は、連休中ではございますが、私たちの披露宴にお集まりいただきありがとうございます。〈1〉
先ほどは、皆さんの温かいまなざしに見守られながら、夫婦としての誓いを立てられ、幸せをかみ締めております。〈2〉
私たちがここまで来られたのは、家族や親族の皆さんのおかげだと思っています。大切な存在である皆さんに、改めて感謝を伝えたく、披露宴の場を設けました。〈3〉
今日は新郎新婦お互いの昔話や両家それぞれの思い出話なども話せたらと思っています。どうぞリラックスして楽しんでください。〈4〉
―新郎―
「本日はお集りいただき、ありがとうございます。〈1〉
短い時間ではありますが、できるだけくつろいでいただきながら、私たちも皆さんとお話したいですし、皆さん同士でもお話していただく時間になりましたらうれしいです。〈4〉」
―新婦―
「本日はわざわざ遠方からお集まりいただき、ありがとうございます。〈1〉
新郎新婦それぞれを幼い頃から見守ってくださった両家家族、親族の皆さんに集まっていただき、とても幸せな気持ちでいっぱいです。〈3〉
ささやかですが楽しんでいってください。〈4〉」
【文例の解説】
〈1〉冒頭は集まってもらったお礼を。「お越しいただき」「ご列席いただき」よりも、「お集まりいただき」だと、より温かなイメージに。
〈2〉親族は挙式に参列していることが多いので、挙式が無事に済んだことへのお礼。
〈3〉なぜ親族のみのスタイルを選んだか、ゲストにどんな思いを持っているか伝えると、「大切に思われている」と感じてもらいやすい。
〈4〉一緒にゆっくり時間を共有したいという気持ちも込めて。
笑顔を忘れず、ふたりらしく思いをまっすぐ届けて。仲睦まじいふたりの様子に親族ゲストもほっこりするはず
「今日は来てくれてありがとう」という気持ちが素直に伝わることを一番大切にしました。文章は用意しましたが、暗記はせず、当日の空気を感じながら、笑顔を交え、自然に話すことを心がけました。 また、一方的に話すのではなく、家族一人一人の顔を見ながら、ゆっくり話すことも意識しました。(Chikaさん)
新郎・新婦それぞれがスピーチしました。仲の良い親族と友人の少人数でしたが「親しき中にも礼儀あり」ということで、節度を持ちつつ、感謝の気持ちを伝えました。(まなさん)
「ウエルカムスピーチでは、当日の状況やゲストの背景にひと言触れることで、新郎新婦が『気にかけてくれている』ということが自然に伝わります。全ての状況を盛り込む必要はなく、ふたりらしい配慮を一つ添えるだけでも、心に残るあいさつになります。
例えば、次のような言葉を添えるのもおすすめです。あまりネガティブな言葉を使わず、さらりと気持ちを伝えられると、温かな印象のウエルカムスピーチになりますよ。」(長谷川さん)
| 入籍済みの場合 | 「私たちはすでに入籍を済ませ、夫婦としての生活をスタートしています。こうして皆さまに直接ご報告できるこの日を、とても大切に思ってきました」 |
|---|---|
| 雨などの悪天候の場合 | 「本日はあいにくのお天気の中、私たちのために足をお運びいただき、本当にありがとうございます」 |
| 連休中の開催の場合 | 「連休中のお忙しい時期にもかかわらず、私たちのためにお時間をいただき、ありがとうございます」 |
| 高齢のゲストが多い場合 | 「本日はご無理のないよう、どうぞゆっくりお過ごしください」 |
| 小さなお子さまが多い合 |
「小さなお子さまもいらっしゃいますので、どうぞ気兼ねなく、普段通りにお過ごしください」 |
「忌み言葉とは、「別れる」「終わる」「切れる」など、不幸な意味を連想させる言葉のことを指します。結婚式というお祝いの場にふさわしい言葉を選ぶための、一つ目安として意識しておくと安心です。
とはいえ、皆さんはプロの司会者ではありませんので、完璧を目指す必要はありません。言葉選びにとらわれすぎず、ふたりの気持ちが真っすぐ伝わる言葉を大切にしましょう。」(長谷川さん)
「ネガティブな話題がある場合でも、その出来事自体に焦点を合わせるのではなく、感謝や前向きな気持ちに言い換えて伝えることが大切です。
例えば
『入院していた』
→入院という事実ではなく「支えてもらった感謝」に言い換えて伝えて。
『別れを繰り返して結婚した』
→無理に触れなくてもいいです。『さまざまな経験を経て一緒になりました』などに。
などと、詳細を語りすぎず、さらりと触れながら、お祝いの場にふさわしい温かな表現で伝えましょう」(長谷川さん)
「ウエルカムスピーチは、上手に話すことが目的ではありません。感謝の気持ちを、自分たちの言葉で伝えることが何より大切です。カンペやスマートフォンを見ることよりも、多少かんでしまっても構いませんので、ぜひゲストの顔を見ながら伝えてみてくださいね」(長谷川さん)
披露宴の序盤のシーンだけに、ふたりも緊張してしまうかもしれませんが、きっとゲストはふたりを温かく見守ってくれるから大丈夫!万が一かんだり、言うことを忘れてしまっても、まっすぐ気持ちを伝えようとする姿に会場は温かい雰囲気に包まれるはずです。ぜひ、素直な気持ちをゲストへ届けてくださいね。
長谷川円香さん
株式会社ハセガワブライダルサロン 代表取締役
ウェディングMC/ウェディングプロデューサー
婚礼プロデュース会社で挙式・演出・プランニング・司会を経験後、独立。千葉県市川市を拠点に、少人数婚や家族婚など「ふたりらしい結婚式」をプロデュースしている。
構成・文/小松ななえ イラスト/二階堂ちはる D/mashroom design
※記事内のデータおよびコメントは「ゼクシィ花嫁会」のメンバー45人の回答によるものです
※掲載されている情報は2026年3月時点のものです
※「入籍」はすでにある戸籍に入ることです。しかし本記事では便宜上、結婚を入籍と表現しています