彼親に聞いた!「結婚のあいさつ、彼女のここがちょっぴり気になりました」
彼の親への結婚あいさつ。好印象を持ってもらうために、しっかり準備をする人が多いと思いますが、マナーを意識し過ぎたり、反対に打ち解け過ぎたりして、相手に微妙な印象を与えることも。「ここがちょっと気になった」ということを、親世代に聞いてみました。
<身だしなみ編>
あまりにも地味過ぎるんだけど。本当の姿なの?
結婚のあいさつに行く時は清潔感のある清楚な服装で行くのがお約束。シンプルなワンピースや、柔らかなブラウスとスカートといった女性らしい服装がお勧めです。けれども、清楚さを意識するあまり、地味な方向に行き過ぎてしまうと、親が戸惑うことに……。
「堅実そうで控えめな立ち居振る舞いと一見地味ないでたちの彼女に、今どきの息子の選んだ相手として意外性を感じました。あれっ?という感じ」(65歳・女性)という声からもわかるように、不自然に地味過ぎるのにも違和感を感じる親は意外に多いようです。
現在の親世代(特に50~60代)は情報にも敏感で、若者世代のことも知っています。あまりに地味過ぎると「猫をかぶっているのでは?」と不信感を抱かせる原因にもなりかねません。そんなことにならないためにも、派手過ぎず、地味過ぎずがお勧め。自分の親や親世代の職場の上司などに当日の服装を見てもらうのもいいでしょう。
また、見落としがちなのがヘアメイクやネイル。「少し化粧が濃いかなと思った」(64歳・男性)、「髪の色が派手だった」(58歳・女性)など、ヘアメイクが気になったという人は多いよう。洋服は清楚にまとめたのに、ヘアメイクが派手だとなんともちぐはぐな感じに。服装とヘアメイクのバランスにも気を配りたいものです。
<言葉遣い編>
そんなにかしこまらなくてもいいのに……
彼の親には正しい敬語で話すことが基本のマナー。でも、これがなかなか難しい。「丁寧に話していたが、尊敬語がいまいちだった」(64歳・男性)、「相当に無理した言葉遣いだった」(70歳・男性)など、付け焼き刃では見破られてしまう恐れあり。普段から正しい敬語が使えるように練習しておきましょう。
ただ、普段はきちんと話せるのに、緊張し過ぎると突拍子もない言葉遣いが出てしまうこともありますよね。さらには態度までおかしくなってしまうことも……。「とても緊張していたのか、何となく涙声になるときがあり、対応に困りました」(57歳・女性)というケースのように、相手を困惑させてしまっては何もなりません。
緊張感を持って接するのは悪いことではありません。とはいえ、あまりに緊張し過ぎたり、過剰にへりくだったりしていると、コミュニケーションが円滑に進まなくなります。程よい緊張感を持って、かしこまり過ぎずに接するのがお勧め。笑顔を意識すると、自然に緊張もほどけるので、ぜひお試しを。
また、敬語にばかり気を取られ過ぎると、うまく話せなくなってしまう恐れも。そうなるといっそのこと何も話さない方がいいのでは?と考えるかもしれませんが、こちらもNG。「おとなし過ぎて、きちんとやっていけるのか心配になりました」(68歳・女性)という意見もあるので、相づちを打つなど自然な会話を心掛けて。
<振る舞い編>
息子を尻に敷くのはまだ早いのでは?
結婚のあいさつも無事に済み、ホッと一息ついて歓談をしていると、だんだんと地が出てきてしまうことも……。そんなあなたの振る舞いを親は見ています。親が気にしているのはふたりの関係性。息子(彼)に対するあなたのささいな言動までしっかりとチェックしています。
アンケートでは、「息子の名前を呼び捨てにしていたのには、びっくりした」(70歳・男性)、「息子に対して上から目線で話すのが嫌だった」(68歳・女性)、「少し世慣れしているような雰囲気で、息子がうまく丸め込まれたのでは?と不安になった」(68歳・男性)などの意見がありました。
ふたりの間ではいつもの言動でも親にとっては気になることもあるので、やはり彼の親の前では彼を立てる姿勢は必要でしょう。しっかりしているのは親に好印象を与えられますが、それが高じると「息子をばかにしている」、「尻に敷いている」と思われてしまう可能性もあるので、十分に注意して。
<手土産編>
気持ちはうれしいけれど、そこまでしなくても……
結婚のあいさつに限らず、自宅にお邪魔するときには手土産を持参するのがマナー。相手の好みをリサーチして、喜ばれそうなものを持参するのは、多くの人が行っていることでしょう。
ただし、ここでもやり過ぎは禁物。親が2人暮らしなのに大量の生ものを持っていったり、高価過ぎるものを持参して反対に気を使わせてしまったり、ということは避けたいもの。
「冷凍保存必須のものを持参。着いた時には半分くらい溶けていたので、話もそこそこに彼女の手土産を食べなくてはいけない状況に……」(57歳・女性)など、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまうケースも。
なお、親の好みをリサーチする際には、彼から話を聞くことになりますが、彼の言うことはあまり真に受けない方がいい場合も。「手土産を持って来ずにびっくり。たぶん息子がいらないと言ったと思うけれど、他家を訪問するのに手土産持参は常識!」(68歳・女性)との声も。
息子が悪いとわかっていながらも、相手女性につい厳しい目を向けてしまうのが彼親というもの。彼の性格もしっかり把握した上で、親への対応を考えるのが得策です。
<事後編>
何でもメールで済ませるのって、今どきね
今どきの親世代(特に50~60代)はパソコンやスマホを使いこなし、メールでのやりとりも日常的という人が多いよう。でも、メールでの連絡については、若者世代とは異なる感覚を持っているケースもあるので注意が必要です。
親世代にはメールは簡易的な連絡ツールと考える人が多いので、結婚のあいさつ後のお礼をメールで済ませることには不快感を示される可能性があります。訪問後のお礼は電話やはがきなどで伝えるのがお勧めです。
「直接話すべきこともメール一本で済ませてしまうことには違和感を感じます」(65歳・女性)、「訪問後に息子に言われてしただろうなと思われるお礼の電話はあったが、それ以降はほぼメールやLINEであいさつして来るように。大事なことくらいは電話でちゃんと連絡して来るべきではないかと思った」(60歳・男性)など、親世代はメール連絡については意外に厳しい意見を持っているのです。
大切なことはメールではなく、電話や直接会って伝えた方がいいと考える親世代は少なくありません。親しくなればメールのやり取りも問題ないでしょうが、要所要所は電話や対面、あるいは手紙などで連絡を取ることをお勧めします。
From 編集部
やり過ぎは禁物。ほどほどを心掛けて
見えてきたのはやり過ぎはNGということ。いいことも度が過ぎると、逆効果になるので気を付けて。親もあら探しをしようと思って待ち構えているわけではありません。ちょっとくらいの失敗はご愛嬌(あいきょう)。相手への敬意と誠意を持って臨むことが好感につながるはず。ガンバレ!
構成・文/粂 美奈子 イラスト/平松昭子
※掲載されている情報は2017年8月時点のものです
※記事内のコメントは、2017年7月にマクロミル会員103人が回答したアンケートによります
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