[親世代のホンネ調査] こんな顔合わせ食事会ってあり?なし?
「顔合わせ食事会は料亭で振り袖をまとって」というイメージもありますが、実は今、少しずつ変化しているようです。コロナ下の時短配慮で喫茶にしたり、「これからは家族だから」と手土産なしにしたり。でも果たして、世の親世代はどこまで“進化”を受け入れられるのでしょうか。50~70代の110名に大調査しました!
進化する顔合わせ食事会の、開催場所って?
親世代がジャッジ!“お店スタイル”のあり/なし
親のホンネトーク
個室で落ち着いた雰囲気であれば、格式は必要ないです。(彼父56歳・埼玉県)
格式の有無よりも、落ち着いてゆっくり食事を楽しみながらお話ができるかが大事です。(彼母57歳・東京都)
最初にハードルを上げ過ぎたくないですね。(彼父61歳・大阪府)
【結論】落ち着いた雰囲気であれば街中のレストランもあり!
「格式ある店じゃない」「ホテルのラウンジ」「街の落ち着いたレストラン」はあり派が多数。一方「街の喫茶店やカフェ」「ファミレスや居酒屋」とカジュアルになるとなし派が7割以上に。落ち着いた雰囲気であるかないかが、ポイントのよう。
親世代がジャッジ!“料理ジャンル”のあり/なし
親のホンネトーク
嗜好(しこう)やアレルギーなど考慮してもらい、食べにくいものでさえなければジャンルにこだわりはない。(彼母53歳・大阪府)
和食やフレンチのコースのような、インターバルタイムを持つメニューの方が話しやすい。(彼父56歳・北海道)
むしろフレンチは馴染みが薄く、どちらかというとなし。(彼母72歳・広島県)
【結論】エスニックは冒険だけど、イタリアン・中華は提案してみても
両家顔合わせ食事会の定番ともいえる「和食やフレンチ」“じゃない”のがあり派は7割。顔合わせ食事会では新鮮なジャンル「イタリアン」「中華」もあり派6割超えで検討しても良さそう。「エスニック」は好みが分かれるからか、カジュアルになるからか、なし派が7割以上となった。「喫茶のみ」はなし派が6割だが、あり派4割にも注目しておきたい。みんなのスケジュール調整やコロナ下の配慮などから、検討する価値もありそう。
親世代がジャッジ!“予算”のあり/なし
親のホンネトーク
お酒が別なら、食事代は3000円ぐらいでも良いと思います。(彼母50歳・東京都)
和食コース料理が良いと思うので、そうなると1人5000円ぐらいが妥当かしら。(彼母59歳・千葉県)
お相手がざっくばらんなご家族か分からないときに、あまりにリーズナブルなのは無理。(彼母60歳・奈良県)
【結論】1人2500円未満のリーズナブル設定は歓迎とはいえなさそう
リーズナブル設定の予算について、あり/なしをリサーチした結果、あり派が若干多かったのは「1人2500円以上3000円未満」。「1人2500円未満」となるとなし派が増えていく。食事をするなら、従来通りある程度の予算は確保した方が安心できそう。
親世代がジャッジ!“座席”のあり/なし
親のホンネトーク
できれば個室の方が落ち着くが騒がしくないならば個室でなくても大丈夫。(彼母62歳・愛知県)
子どもたちにとって大切な時間なのだから、大勢の人がいる騒がしい場所は考えられない。(彼母64歳・奈良県)
広い所だったら個室じゃなくても良いと思います。(彼母56歳・鹿児島県)
【結論】せめて半個室、できれば個室が理想
「個室じゃない」のは、7割以上がなし派。「他のお客さんと隣り合わせ」はなし派が9割近くにも。「半個室」については、あり/なしがほぼ半々の結果。ゆっくり話せる環境を大事にしたい。
進化する顔合わせ食事会の、日時のセッティングって?
親世代がジャッジ!“開催時期”のあり/なし
親のホンネトーク
早いに越したことはないけれど、今のご時世、いろいろな状況を考えると難しいこともあると思う。(彼母54歳・山口県)
婚姻届提出後の両家顔合わせはあり得ない。結婚は両家のつながりになるもの、段取りは大事にしてほしい。(彼母56歳・兵庫県)
子どもの年齢や社会経験年数、コロナ下なども考えると、婚姻届提出直前も「あり」、ですかね。(彼母55歳・京都府)
【結論】従来の形からずれていても「あり」検討の親も少なくない
両家に結婚前提のあいさつをしてから→同居→婚姻届提出→結婚式という流れも少なくなく、またコロナの状況次第だったり両家のスケジュールが合わない場合もあり、顔合わせ食事会のタイミングはケースバイケースになっている。今回のリサーチで、顔合わせ食事会を「婚姻届提出直前」「婚姻届提出後」「挙式直前」に行うことについての意見も、あり/なしはほぼ半々。親の意向や状況に合わせてホンネで相談したい。
親世代がジャッジ!“時間帯”のあり/なし
親のホンネトーク
全員の時間が合うなら、モーニングでもいいと思う。(彼父74歳・愛知県)
朝や深夜でなければ気にしない。(彼父61歳・静岡県)
両家の都合もありますが、慶事にふさわしい時間帯というのもあると思います。(彼母57歳・東京都)
【結論】早朝や深夜でなければ、あり!
ランチ(11~14時)、ティータイム(14~16時)、ディナータイム(17~21時)の開催は、7割があり派。モーニング(8~11時)や20時以降のバータイムとなると、8割以上がなし派に逆転。やむを得ず早朝や深夜にセッティングしたい場合は、両家に理解してもらえるよう丁寧に相談を。
親世代がジャッジ!“親あいさつとの同時開催”のあり/なし
親のホンネトーク
親がその場で反対すれば、顔合わせ食事会どころではなくなりますよ。(彼父66歳・神奈川県)
結婚相手と相手の親に初めて会うのが同時というのは、いかがなものか。(彼父54歳・兵庫県)
ふたりを信用しているし、何度も会うのも煩わしいので、兼ねた方が手っ取り早いですよ。(彼母53歳・大阪府)
【結論】ご法度と思えるタイミングもケースバイケース
「親あいさつ」と「顔合わせ食事会」を同時に行うなんて“あり得ない”と思う人が多いかも。でもあえて聞いてみると、あり派/なし派がほぼ半々という結果に。つまり親世代も全員がルール一辺倒ではなく、それぞれの考えがあるということ。ふたりと両家親が初対面なのか、何度も会っているのかによっても考えは変わってきそうです。親の意見を尊重しつつ、セッティングをして。
進化する顔合わせ食事会の、服装って?
親世代がジャッジ!“雰囲気・アイテム別”あり/なし
親のホンネトーク
結婚式の前段であっても、人によって清潔感などの捉え方がまちまちなので、事前の服装の擦り合わせはした方が安心。(彼父56歳・埼玉県)
第一印象は大切ですが、服装は自由でOK。価値観の違いも受け入れることこそ必要だと思います。(彼母56歳・千葉県)
食事の内容にもよるが、平服でも良いですよね。(彼父73歳・兵庫県)
【結果】フォーマルでなくてもいいが、デニムやミススカは避けた方が安心
服装は「フォーマルじゃなくても」ありと考えるのは約7割。でも細かく見ていくと男女共「チノパン」はなし派6割、「デニム」はなし派が7割超えで、女性の「ミニスカート」も7割がなし派。「チノパン」はフォーマルからカジュアルダウンしたときに選ぶことが多いので、襟付きシャツにしたりジャケットを羽織ったりコーディネートできちんと感を出してみてはいかが。
進化する顔合わせ食事会の、手土産って?
親世代がジャッジ!“手土産マナー”あり/なし
親の本音トーク
気遣いも、お金も、使わないのが一番。(彼母53歳・青森県)
擦り合わせをしなくても、手土産を用意するのは常識と私は考えます。もしお相手が手土産を持ってこなかったら、そういう価値観のお宅なんだなと捉えます。(彼母57歳・東京都)
気楽な者同士なら、手土産有無を自己判断するのはあり。ただ、一方が気まずい雰囲気になるなら金額の擦り合わせはやった方がいいかも。(彼母66歳・神奈川県)
【結論】手土産有無については寛大だが、予算はセンシティブ
全体的には「手土産をなしにする」もしくは「手土産有無は両家の判断に任せる」は7割があり派で寛大。ところが金額のこととなると、あり派/なし派がほぼ半々で、擦り合わせなしにすると親が気まずい思いをする事態を招く可能性も。また個々の考えはさまざまであることも分かった。両家の性格や価値観によるところが大きいので、まずはふたりで話し合って。
From 編集部
リアルなデータを使って、親に相談するのも手
子どもの結婚が決まり、相手家族と初顔合わせで食事をするというのは、親にとってもあれこれ気遣う一大イベント。考え方もさまざまなので、例えば「最近は街のイタリアンでいいと考える親も多いみたいよ」などと、今回のデータを持ち出して相談してみるのも手。ふたりで勝手に進めず、親の気持ちに寄り添いつつプランニングしてくださいね。
構成・文/千谷文子 イラスト/てぶくろ星人 D/mashroom design
※記事内のデータおよびコメントは、2022年5月に、3年以内に結婚に伴う子どもの顔合わせ食事会を行った50~70代の男女110名が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年7月時点のものです
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