結婚式の見積りにある「会場使用料」って？相場や算出方法も解説

宴会場を使用すると発生する料金のこと

会場使用料とは、文字通り宴会場を使用するときに発生する料金となります。「場所代やチャージ料と考えればわかりやすいのではないでしょうか」と荒井さん。

「もし自分で一から結婚式の会場をつくり上げるとしたら、テーブルやいすを発注するところから始めて、セッティングや終了後の片付けまで、全てやらなくてはなりません。そのためにはスタッフを雇う必要もあるでしょう。結婚式会場ではそれらを全て請け負っているわけで、そのための費用が会場使用料なんです」

なお、会場使用料は会場によっては「席料」や「宴席料」と呼ばれる場合も。ただし、サービス料のことを席料と称する会場もあり、注意が必要です。

会場の設営と維持にかかる費用が含まれる

結婚式を行うためには、宴会場のテーブルやいすのほか、テーブルナンバーの札などの備品を使用します。結婚式を行う際にはそれらをセッティングし、結婚式が終了すればばらして、会場内を清掃して元の状態に戻します。また、結婚式の最中はゲストが心地よく過ごせるように空調も行います。これら会場を設営し、維持するのに必要なコスト（人件費を含む）が会場使用料として請求されると考えていいでしょう。

会場使用料に含まれる項目については、会場によって異なることがあります。例えば、音響照明料は会場使用料に含んでいる所もあれば、別立てにしているところも。気になる項目があれば、事前に確認しましょう。

宴会場に対して？それともゲスト1人当たり？

会場使用料は算出方法が2通りあり、会場によりどちらかの方法を採用しています。

（１）宴会場ごとに算出する方法

１宴会場につきいくらという形で見積りに計上されます。価格相場は会場によって異なりますが、１宴会場で5万～30万円が相場です。また、同じ会場でも宴会場や時間帯によって会場使用料が異なる場合があります。なお、結婚式が長引いた場合は、延長料が加算されることもあります。

（２）ゲストごとに算出する方法

１名いくらという形で見積りに計上されます。この場合の価格相場は１人当たり300～1000円くらいが一般的です。宴会場ごとに計上される場合と同様に、時間帯によって料金が異なったり、場合によっては延長料金が発生したりします。

会場使用料については内容や対応などが会場によってまちまち。卒花の体験談を参考にしてみて。

卒花Voice

会場使用料は2時間当たりの金額とのこと。だから、2時間を超えると30分ごとに延長料が加算されると言われ、内心「えっ？」と思いました。（鈴木美和子さん）

同一会場で２部制結婚式を行ったところ、会場使用料が2倍になりました。（Lilyさん）

同じホテルでも宴会場によって会場使用料が異なることをブライダルフェアで初めて知りました。（高田啓さん）

結婚式の時間帯を夕方にしたら、会場使用料が半額以下になったのでびっくりしました。（りほさん）

会場使用料は20万円とのことでしたが、成約特典で全額オフになりました。（こだまさん）

Profile

荒井さやか Coco style WEDDING代表
フリーランスウエディングプランナー

ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランのほか、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。

取材・文／粂 美奈子　イラスト／高篠裕子　監修／荒井さやか（Coco style WEDDING フリーウエディングプランナー)　構成／紺矢里菜（編集部）
※掲載されている情報は2020年2月時点のものです
※記事内のコメントは2019年12月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー118人が回答したアンケートによるものです

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