#01|金属アレルギーの仕組みと予防策
金属が原因で起こる金属アレルギー
汗を拭き取り清潔に保つことが予防策
金属アレルギーとは、金属が原因で起こるアレルギーのことで、かゆみや赤み、水疱(すいほう)などのかぶれの症状が出ることがあります。
純金や純銀、純プラチナは、金属アレルギーを引き起こしにくいとされていますが、色みの調整や強度を安定させるために、ニッケルやパラジウムなど、数種類の金属を混ぜて使用することが多く、それらの金属でアレルギーを起こすことがあります。
金属アレルギーの仕組み
本来、金属そのものが人体に害を及ぼすことはありません。
金属が汗などで溶けてイオン化することが引き金となり、金属アレルギーの症状が出ます。イオン化した物質が体内に入ると、皮膚のタンパク質と結合して新たなタンパク質に変性し、それを体が異物とみなしアレルギー反応が生じるという仕組みです。
金属アレルギーの予防策
金属アレルギーの症状を防ぐためには、汗を拭き取り、清潔に保つことが何よりも重要です。特に夏場や運動時のような汗をかきやすい場面では、小まめに外すことを心掛けましょう。
金属アレルギーでなくても同様の症状が起こることも
指にかぶれなどの症状が出たからといって、必ずしも金属アレルギーとは限りません。
指輪と指の間に残った洗剤や汚れによってかぶれなどの症状を引き起こす可能性もあるので、気になる症状があれば皮膚科医に相談をするようにしましょう。