【結婚式レポートin愛知県】彼岸花の咲く中での花嫁行列が憧れでした
思い出が詰まった故郷の景色を目に心に焼き付ける
「いつか私もここで花嫁行列を!」。瑛里奈さんは大学生の時、地元・半田市役所のインターンシップで『彼岸花婚』に興味を持った。その後、この夢を抱えたまま上京。社会人生活をスタートさせた。ふたりが出会ったのは東京のど真ん中。「コンビニの店員さんが知人のように話しかけてくれる。東京では経験がない。ここには人との温かい繋がりがあるんですね」と、東京出身の辰幸さん。瑛里奈さんと半田を訪れた際、町の人の心と瑛里奈さんの深い「郷土愛」に心を動かされた。
今回で17回目を迎える地元の実行委員会主催の『彼岸花婚』。多くの希望者の中から選ばれた時、ふたりで喜び合った。「大学卒業まで、私を育んでくれた町に感謝を伝えたい。“半田愛”が人一倍強い父の思い出にもなるかな」と瑛里奈さん。多くの地元の人や観光客が見守る中、神前式を行い、紅白餅と共に大量の菓子まきを行った。もちろん辰幸さんにとっては初めての体験。「こんなに盛り上がるんですね」と驚きながらも終始笑顔を見せた。その後、ふたりを乗せた人力車は、親族らと共に、満開直前の彼岸花が咲く矢勝川堤へ。川沿いから届く多くの人からの「おめでとう」の声にふたりは笑顔で応えていた。
半田市で生まれ、22歳まで過ごした瑛里奈さん。市内の思い出の場所で写真撮影を行った。成人式で撮影した料亭の前、歴史を感じさせる運河沿い、醸造の町並みなど、思い出は語り尽くせないほど
岩滑八幡社での神前式。親族のみで厳かに行われた
盛大に行った菓子まき。紅白の餅や、ふたりのイラストシールが貼られた駄菓子などが地元の人たちに振る舞われた
挙式前、親族との対面。瑛里奈さんの白無垢姿に皆、頬を緩めた
八幡社を出て町中を進む花嫁行列。降っていた雨もやみ、しっとりと落ち着いた雰囲気の中でスタートした
瑛里奈さんの髪飾りとブーケ、辰幸さんのブートニアは、すべて彼岸花をモチーフにして瑛里奈さんが手作りしたもの
彼岸花に合わせて朱色がポイントの白無垢を選んだ瑛里奈さん
記念撮影場所に瑛里奈さんの友人らが駆け付け祝福した
およそ300万本もの彼岸花が植えられている矢勝川堤。今年は開花が遅れていたものの、色鮮やかな花が秋風に揺れている様子を、ふたりは心に刻んだ

辰幸さん(29歳)
瑛里奈さん(26歳)
挙式日:2024年9月28日
挙式:岩滑八幡社
招待客:12名
辰幸さんが前向きで芯のある瑛里奈さんに惹かれて交際スタート。2025年1月に東京でも挙式予定。
※ゼクシィ東海版2025年1月号より転載
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