【結婚式レポートin神奈川県】大好きな海と優しいまなざしを近くに感じられて幸せでした
余白のある進行とおいしい食事で思いを交わす
新郎は伊豆の海で育ち、新婦は栃木で海に憧れて育った。2歳半のまな娘も海が大好き。だから、家族と親族、限られた友人だけのささやかな結婚式の会場には、海のそばの小さなホテルを選んだ。
「おいしい食事と会話を心行くまで楽しんでもらいたい」。海と空を望むリビングのような会場の隅には、テントやおままごとセット、お絵描きボードを持ち込み「キッズスペース」を用意。子ども連れゲストにもつかの間のゆったりとした時間を提供した。
ムービー上映や余興を省いた余白のある進行は、言葉や言葉にならない思いを交わす時間を増幅させた。「テラスを走り回ったり、キッズスペースで遊ぶ孫の姿を追う、じぃじとばぁば(両家の親)の表情がとっても優しくて、嬉しくて、泣きそうになりました。ゲストもそれに気付いて、本当にいい家族だねって」
かすかな表情の変化までつぶさにわかる空間だから、「花嫁の手紙」では一切、顔を上げられなかったと新婦。「親と目を合わせたら泣いてしまいそうで」。後からゲストに「お父さん、泣いてたよ」と教えてもらい「やっぱり顔を上げなくてよかった」。幸せな時間と空間の余韻は、今も寄せては返す波のように続いている。
普段、仕事が忙しく、娘となかなか一緒に過ごせない新郎は、ただ3人で並んで座っているだけで幸せそう
キッズスペースで遊ぶ孫の愛くるしい姿に、シャッターを押す手の止まらない新婦父
鎌倉の海をバックにした高砂席。ゲストを自宅に招いたような距離感が心地いい
持ち帰った後、ゲストが処理に困りがちなペーパーアイテムは、プロフィールとメニュー表を1枚にまとめて簡素に
いつもとは違う場所と装い、いつもと同じように大好きな人たちに囲まれて娘ちゃんのテンションもアップ
お開きまでみんなの笑顔が絶えない
ファーストバイトはふたり同時に
ウエルカムアイテムは、海を思わせるキャンドルと前撮り写真
オープンキッチンで作られる料理。「とにかく料理のおいしい会場という新郎唯一のリクエストがかなって大満足です」
「挙式は出だしから父が間違えて、涙が引っ込みました(笑)」
「感謝」という花言葉のミモザを取り入れた装花
家族の幸せな瞬間を残そうとカメラを向けるゲストのまなざしが温かい

神奈川県横浜市
小川功太さん(32歳)
裕子さん(32歳)
挙式日:2023年3月11日
会場:HOTEL AO KAMAKURA
ゲスト数:18名
「今のまま、何でも話せる親友のような夫婦でいたい」とふたり。まな娘の好きな海遊びは「貝殻拾い」
※ゼクシィ首都圏版2023年8月号より転載
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