【結婚式レポートin新潟県】落語プレーヤーの私たち。狙うはエンタメ結婚式!
クスリとさせて、あっと驚かせ見どころ満載!
披露宴の開始時間に流れてきたのは特急列車の車内放送。不思議そうに耳を傾けたゲストはたちまち笑顔に。電車運転士の新郎がユーモアたっぷりにアレンジした開宴のメッセージだったのだ。
新郎と新婦は同じ落語研究会に所属する社会人の落語プレーヤー。人を楽しませることが得意なふたりが目指したのは「皆さんがこれまで経験したことのないような結婚式。飛び抜けた演出やこだわりの衣裳など見どころをたくさん用意しました」
実家に代々伝わる黒留め袖と自分の髪で結った高島田の新婦と、高座で着用する紋服姿の新郎が登場し、和やかに進行していた披露宴。開宴から1時間でビッグイベントを迎えた。それはお色直しに先立っての新郎による新婦の断髪ライブ。「攻めたヘアチェンジです。時間の関係でできませんでしたが、本当はスキンヘッドにしたかったんです」と新婦。短髪にしたところで退場し、クラシカルなドレスにチェンジして再入場。歓声の中、カメラを向けられると、女優のようなポージングで応え、もう一度ゲストを沸かせた。
ふたりがつくり上げた世界観の中で、笑って驚いた披露宴。ゲストにとって忘れられない一日になった。
新婦の実家に150年間伝わる黒留め袖をまとったクラシカルな花嫁姿。新郎は落語の衣裳である黒紋付き・羽織・袴をそのまま着用したので「僕はいつもと同じ。見る方も違和感はなかったと思います」
自分の髪で高島田を結い、角隠しを合わせた伝統的なヘアスタイルで登場
「運転し亭田舎」と「一升庵てまり」の名で社会人の落語研究会に所属するふたりらしく、落語会のポスター風のウエルカムボードでゲストを迎えた
新郎がはさみとバリカンで新婦の髪をバッサリ。この後、ウイッグでお色直し入場
ケーキはパープルの花々でシックに
演出の間にはゲストと触れ合える時間を設けた
サービス精神旺盛なふたりは、乾杯の時にも表情豊かに「ふたりらしい絵」を演出
エントランスにはふたりの仕事風景の写真を展示
「舌の肥えた方も多いので料理にもこだわりました」。ホテル伝統のコンソメなどフレンチでおもてなし
新郎と一緒に観光列車の立ち上げに関わった、著名な鉄道デザイナーの川西康之さんのプチ講演を企画

新潟県燕市在住
樋浦重一さん(32歳)
享子さん(30歳)
挙式日:2022年11月19日
会場:ホテルオークラ新潟(新潟県)
2019年に新郎の高座を見て新婦が落語会に入門し、交際スタート。’21年、萬代橋の上でプロポーズ。
※ゼクシィ新潟版2023年6月号より転載
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