【結婚式レポートin静岡県】おもてなしは半年以上前の種まきからスタート
家庭菜園の野菜や美しい花が生きる屋外でのひととき
自分たちのことを「隠れ個性派キャラかも」と笑う勇太さんと麗帆さん。会社などで目立つ行動をするわけではないけれど、人とかぶりたくない、普通では面白くないという思いは常に胸に秘めていた。屋外で80名を招待する結婚式も破格なら、何もなかった場所に天蓋(てんがい)を付けてテーブルをセットし、優雅に本格イタリアンでおもてなしというのも相当レア。ワクワクすることをと考えているうちに、この結婚式が実現した。
自分たちで作った野菜を婚礼料理に使えないかと考えた勇太さん。仕事のかたわら週末菜園を頑張り、コース料理に足りる量の野菜作りに成功。新玉ねぎ70個(!)をはじめ、サニーレタス30束や赤玉ねぎ、じゃがいもも。当日はシェフの手でこの上なくおいしく調理された野菜に、ゲストと共に舌鼓を打った。一方、元フローリストの麗帆さんは花に強い思い入れが。挙式用に持ったブーケには大好きなアジサイに自宅で育てたハーブを何種類も加えてアレンジ。「挙式の間中、ずっといい香りで幸せでした」。ケンカもするけど、お互いじゃないとダメ。「人と違う道を行きたいな」とニコニコ話す勇太さんの横には、同じ思いの麗帆さんが笑顔で立っている。
フラワーガールの大役を務めたのは新郎のいとこ姉妹。新婦お手製の花冠を贈ったら飛び跳ねて喜んでいた
ウェルシュゴールドの色合いに憧れてオーダーした指輪。レザーと真ちゅうのトレーに会場のカエデの葉を敷いて
野球を始めた新郎の弟と知人の息子の始球式を行った
ブーケトスのブーケも新婦の作
友達の笑顔を見た瞬間から、嬉し涙をこらえるのに必死だったという新婦
ふたりの畑の玉ねぎを使ったイベリコ豚の中華バーガー
「赤玉ねぎとサバのコンフィ」も大好評。「週末菜園を頑張ったかいがありました」とふたり
ライブハウスにも出演している新郎が歌を披露。友人と歌った後のソロは、新婦との思い出にまつわる歌
シーリングとトレーシングペーパー、生活介護事業所に頼んだ手すきの紙を使ったエスコートカード
メインの黒毛和牛にはふたりが作ったサニーレタスを合わせた
両家の母への花束は元フローリストの新婦がその場でアレンジ。優しく明るい新郎母に合わせた色合い
静岡県駿東郡清水町在住
岩崎勇太さん(26歳)
麗帆さん(27歳)
挙式日:2021年6月5日
会場:INN THE PARK
プランニング:The wedding box
ゲスト数:80名
高校の同級生で野球部と吹奏楽部だったふたり。卒業後数年がたち、新婦に惹かれた新郎から告白が。
※ゼクシィ静岡版2022年5月号より転載
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