【結婚式レポートin千葉県】“ご縁”に感謝します。仏前式でご先祖さまに報告
式準備中に彼との繋がりを新発見
香の薫りが会場を包み込み、はるか遠くご先祖さままで漂って“ご縁”に感謝するふたりからの結婚報告を届けた──。執り行われたのは仏前式。一つ一つの儀式は、仏教で大切にする“ご縁”に繋がるもの。式中に贈られた数珠は、心(玉)と心の結び付きを表したもので、互いに尊敬し、慈しみ合う気持ちを持つようにとの意味が込められているという。僧侶の祖父も、仏教学者の父も、暮らしの中で、みんなと“ご縁”を結ぶことの大切さを教えてくれた。「自分のルーツはやっぱりそこにありました」と新婦。結婚式は原点と向き合う機会になった。
化粧品メーカーで商品コンセプトなどを企画する新婦は、披露宴でも何か軸を立てようと試行錯誤。新郎にもアイデアを求め「一番大事にしている価値観は?」と尋ねてみた。すると「思いやりかな」と。学生時代のバイト仲間として恋人として長く一緒に過ごしてきたが、初めて聞く言葉だった。「私も同じ。だから一緒にいて楽なんだ」と発見だった。そんなふたりはゲストに思いを寄せ、みんなが心弾ませる一日を目指した。おそろいのエスコートキー、全員で作る結婚承認アイテム、親友との中座……。一つ一つに“ご縁”への感謝を深めながら。
新郎は初体験の仏前式。緊張の中、一つ一つ大切に
いとこのお手製、コチョウランのつまみ細工。耳たぶには画家のおばとの繋がりを思い金箔(きんぱく)を添えて
数珠を手に宣誓文を読む。新郎親族も式に数珠を持参したのは初めてだったが「いい経験で楽しかった」
シャンデリアの空間は新婦の憧れ。ゲストは収容人数の3分の1で、安心感を持ってくつろいでもらった
「当日はみんなの人生が重なり合う一点に。だから式がみんなの物語にもなってほしい」と『narrative(自分が語り手になる物語)』というコンセプトを立てた
ドラマチックに入場
全員に、ふたりが好きな色を一筆塗ってもらい承認アイテムに
高校時代の親友と
「好きな形で挙げなさい」と言ってくれた父だが、仏前式を選び感謝を伝えられた。両家の“ご縁”も強く感じて
会場が歓喜!
揺れるイヤリングは、父がパリで買ってくれた結婚祝い
ふたりのバイトにちなみ、ホテルのルームキーに見立てたエスコートキー。メッセージも添えて
千葉県市川市
小野田暁仁さん(29歳)
飛鳥さん(28歳)
挙式日:2021年9月5日
会場:グランドニッコー東京ベイ 舞浜
ゲスト数:50名
学生時代、週末のテーマパークのアルバイトで知り合った。当時の仲間も大勢駆け付け、祝福してくれた。
※ゼクシィ首都圏版2022年3月号より転載
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