【結婚式レポートin愛知県】会いたい人に会えた。それが一番の喜びです
センスを発揮して隅々までふたりらしく
ふたりの座る高砂席は、みんなが気軽に近寄れるように、木のベンチの後ろにグリーンを置いて公園のような雰囲気にしたい。ウエディングケーキは、ふたりがひと目ぼれしたこの会場の建築家をリスペクトしたデザインにしたい。そんなふうにいろいろなアイデアが湧き出て、結婚準備を重ねてきた匠さんと梨沙さん。でも、準備期間中は楽しいことばかりではなかった。時節柄、結婚式を2度延期、落ち込んでしまったことも。延期中に大好きな母方の祖母が亡くなり、花嫁姿を見せられなかったことは一生忘れられないと梨沙さんは思っている。当日、招待したゲストは予定通り全員出席。匠さんの親友も海外から駆け付け、みんなのそろった顔を見られたのが何より嬉しく、安堵(あんど)した。
うたげの半ば、紫の服を着た父方の祖母が梨沙さんに近づき、そっと話し掛けた。「この服は梨沙の結婚式のためにもう一人のおばあちゃんが楽しみに用意していた服だよ」。父方と母方、どちらの実家も同じ市内にあり仲が良かった。亡くなった祖母の服を借りて出席した、もう一人の祖母の優しさに涙が込み上げた梨沙さん。「やっと結婚式ができたね」。父母のねぎらいに大きくうなずいた。
ファーストバイトは海外ウエディングのようにふたり同時にしたい、というのもこだわりの一つ。グレーがベースのアシンメトリーなウエディングケーキはふたりの希望に応えたパティシエの力作
屋根に特徴があってアーティスティックな会場にひと目ぼれ。シンプルでアートを感じられる雰囲気に、友人たちからも「ふたりらしいね」と
仲の良い妹2人にお色直し中座のエスコートをお願いした
レザークラフトが趣味の新郎がゲスト一人一人にネームタグを作り、プレゼント。過去、新婦のPCケースやサンダルを作ってくれたことも
新婦の地元・富山、新郎の地元・愛知の食材を使った料理。「なかなか旅行に出掛けられない今、名古屋で富山の料理を食べられて嬉しい」と愛知勢にも大好評
瀬戸焼の作家である新郎の父が引出物の皿とハートのリングピローを作陶。「希望を聞いて何度も試作しましたよ」と父母はにっこり
光が差し込み造形が美しいチャペルで挙式を
新婦の旧姓にちなみ、サンドセレモニーを行った

愛知県岡崎市在住
寺田 匠さん(28歳)
梨沙さん(28歳)
挙式日:2021年6月19日
会場:MIRAIE Wedding(ミライエ ウエディング)
ゲスト数:60名
ふたりは大学の同級生。卒業後、友人の縁で再会し、意気投合。新郎からのアプローチを受けて交際へ。
※ゼクシィ東海版2021年11月号より転載
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