【結婚式レポートin神奈川県】延期、中止を経て迎えた今。“気分は晴れ晴れ”です

結婚式への憧れはなかったが、新郎家から「旅行がしたい♪」と弾んだ提案があり、ハワイ婚を計画すると新婦家も大喜び。程なくして渡航できなくなり延期、キャンセルへ。「式は新生活が整ってからでも子どもを授かってからでもいい。楽しみは取っておこう」となった。ところが祖母の体調に陰りが生じ、改めて結婚式と向き合い彼と話した。「なぜ挙げるのか」「なぜ今なのか」。そういえば最初から家族や親族を想った門出だった。ふたりは1・5次会を考えていた海辺のレストランを再訪、親族婚を挙げることにした。
潮風が吹き抜けるテラスで、朗らかな両家母はユニークたっぷりに誓いの言葉を投げ掛けた。「史朗は反抗期がなく今から出るかもしれませんが一生愛しますか？」の問いに新婦は涙を流してこっくり「はい、誓います」。祝宴では葉山牛や三浦野菜の料理に舌鼓を打ちつつ、ゲストインタビューで姉が語りだすと姉妹で涙。新郎父の謝辞にも、新郎の「一生守ります」の言葉にも胸いっぱい。大切な人がそばにいて、祝福してくれて、「自分よりも幸せになってもらいたい人に出会えた」喜びも実感。結婚式という時間の中で、溢れる感情がかけがえのない気付きをもたらしてくれた。

ミカドシルクのシンプルな美しさに惹かれたドレスをまとって。ブーケには華やかなバラを束ねた。残念ながら祖母は参列できなかったが、後日、花嫁の写真を見せると喜んでもらえた

新郎母から息子の反抗期を未来予測した誓いの言葉に、ゲストは笑い、新婦は号泣

鎌倉のアトリエで手作りしたリングを交わした

両家ともに太陽のような陽気な母。祝宴を盛り上げ、テラスでは息子と記念撮影も楽しんで

親ギフトはドライのリース。承認アイテムもゲストに花を挿してもらい、新居に飾るリースにした

1977年の開店当初から、仰々しいマナーは気にせずに、葉山を感じる伸びやかなフランス風創作海辺料理を提供してきたレストラン。家族ごとに座って、食事とフランクな会話を楽しむ一日になった。葉山牛は新郎いちおしメニュー、ゲスト卓を回って「絶品だから」「食べてね」とニッコリ

海をバックに人前式の始まり

「まずは本当にできて良かった」と新婦父が胸の内にあった言葉で乾杯を

記念日に再訪したい館内で

Profile

神奈川県横浜市
北原史朗さん（29歳）
舞穂さん（28歳）

挙式日：2021年5月29日
会場：LA MAREE
ゲスト数：17名

勤め先の航空会社で出会った。次男と次女ののほほんな性格が似ていて、互いに居心地のいい存在。

※ゼクシィ首都圏版2021年11月号より転載

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