【結婚式レポートin神奈川県】心の深い所でゲストと向き合った門出です
延期してよかった。時間ができたことで、考え、気付けたから
3月には憧れの式を挙げてイタリアハネムーンに繰り出すつもりが、全て白紙に。ふたりとも落ち込み数カ月は何も考えられなかった。それでも日取りを9月に延期し再始動。「こんなときだからこそ素敵な一日にしなくちゃ!」と力が湧いてきた。当たり前に思えたことが当たり前にできないことに気付き、「結婚式って何?」と考えた。人生の節目となる場。みんなに祝ってもらい、新たな力が湧いてくる場。“ゲストに参列してもらう”ことも、心の深い所で一人一人と真剣に向き合った。こうして生まれたテーマが「THANKS GIFT」。ありがとうを届けたくて1カ月前から手紙をしたためた。
迎えた当日。大好きな父とバージンロードを歩くと涙が溢れ、全てを記憶に刻もうと一瞬一瞬をかみ締めた。披露宴では各卓を回り手紙のプレゼント。新郎家テーブルでは父の友人、他界した母の上司ら白髪の男性陣が嬉しくって手紙を見せ合いっこ。準備を細やかにサポートしてくれた友人に手紙を渡すと、彼女も手紙を書いてくれていて交換っこ。考える時間ができたからこそ出会えた言葉を贈り合えた。今、「式を延期して良かった」というふたり。未来へのタフな気持ちに満ちている。
祝福に包まれるふたり。花びらはあらかじめ席に用意。「片手で持てる枚数にして写真も撮れるように」の助言は、準備を助けてくれた友人から
アクリルボードを設置した受付では、芳名帳は用いず名前とメッセージを書いてきてもらってカードを渡すだけに
本番も、自宅で練習をしたときも胸いっぱい
芝居や読書好きは母譲り。緊張していたが中座で母の声を聞き和んだ
新郎家の集まりはこのホテルで行うことが多く、自信を持って料理を供した
おいが真剣にリングをお届け
自ら撮影した、亡き着物姿の妻の写真を手にする新郎父。「いつもきれいな姿でいた人だよ」と新婦に話してくれた
「2月の婚姻届提出からコロナが始まりずっと頑張ってくれた」とサプライズの花束を
新郎母お手製のパッチワークや新婦祖母から贈られたバラを飾った
ゲストの名入りキャンドルをともして
カトラリーは料理ごとに
高砂席が密にならないよう司会が順に誘導。プランナーや司会とはゲスト動線を何度も話し合い、その台本は10稿にまでなった
神奈川県横浜市
妹尾 篤さん(38歳)
沙月さん(30歳)
挙式日:2020年9月26日
会場:横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ
ゲストが安心できるように、準備中にふたりの話し合いは尽きなかったそう。「絆も深まりました」と新郎。
※ゼクシィ首都圏版2021年1月号より転載
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