【結婚式レポートin神奈川県】彼と一緒に歩きだすこの海は忘れません
親子のありがとうが描かれた絵本の贈り物
「今日はいい日になりそうだ」と、新婦父はニッコリ。前日から雨予報を心配していたが、会場に向かう途中に見上げた空は晴れ渡り、天高く見事な秋のブルー。娘とバージンロードを歩くのは初めてだった。チャペルの扉前で「腕を組むのも初めて」と嬉しそうな父。おなかの子も元気に動いて、父娘と同じように興奮しているようだった。「再婚し子どもを授かり、結婚式の思い出を新しいものに上書きしたかったんです」と新婦。実は父が、娘と歩くバージンロードを楽しみにしていたことを知り、それを叶えたい気持ちもあった。いよいよ扉が開き、ノスタルジックなオルガンの音色と共に祭壇へ。徐々に幕が上がって目の前に海が開けると胸が高鳴った。幼い頃に水泳でオリンピックを目指していた新婦にとって、水辺は心のよりどころ。「この景色を見ながら式を挙げたかったんです」
式後は親子6人でホテルのレストランへ。「乾杯」と始まったアットホームな祝宴は、会話と食事を楽しむもの。幼稚園教諭だった新婦からは、親に「ありがとう」の気持ちをつづった絵本を朗読して贈った。「こちらこそありがとう」と母。「ありがとう」と父。そして「ありがたいね」と父母は、目を合わせて涙を浮かべた。
「2度目でも、白ドレスはやっぱり特別なものです」と新婦。お支度が完了し、ウエディングを迎える実感が湧いてきた
寡黙だけれど、長女の新婦を可愛がり大切に育ててくれた。父と歩いたバージンロードは親子の大切な記憶
家族婚の予定だったが、知らせを聞いた学生時代の友人たちが、遠方からも祝福に駆け付けて挙式に参列してくれた。「後は真智子が幸せになるだけ」と話していた仲間が、涙を流して喜んでくれた
父も新郎も一歩前に出すぎて、ゴチン。この後はみんな大きな笑顔に
「太陽がキラキラして美しい景色」という海を舞台に再出発
式リハーサルも幸せいっぱい
夕方の柔らかな色合いに包まれる頃、絵本を読んで感謝を伝えた。実家のリビングに合いそうなウッドボードの感謝状も贈呈
中学から大学まで音楽を学んだ新婦は、式に参列した友人とこのホテルで演奏会を開いたことも。懐かしい場所での門出に楽しい写真撮影が止まらない
和やかに開宴
もうすぐお母さん。おなかの子にも絵本を読み聞かせしている
神奈川県横浜市
松原祐也さん(43歳)
真智子さん(43歳)
挙式日:2019年10月4日
会場:鎌倉プリンスホテル
招待客:4名
海外旅行やお酒が好きで意気投合し、ふたり共に再婚を決意したそう。令和元年5月1日に婚姻届を提出した。
※ゼクシィ首都圏版2020年3月号より転載
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