【結婚式レポートin神奈川県】大きな海に抱かれて“素直な私”でいられました
父への抗議と感謝。飾らない花嫁のすがすがしい姿
屋上に上がると、水平線から打ち寄せる波が青のグラデーションを描いているような絶景。波音も心地よく、式前のふたりを包み込んだ。「目の前に広がる海と空、上空にはエンディング映像用のドローンも飛んで気分が上がりました」と新婦。いよいよバスを5分ほど走らせ、青空仰ぐチャペルへ。圧巻のロケーションで行われたキリスト教式は、上司も友人もみんな晴れやかな笑顔。パーティ中も窓の向こうに海を眺め、ゆったり流れる葉山時間はゲストへの一番のおもてなしになった。
この開放感は、いつも心を解き放ち、父が命名した“素直”という名前そのままに成長してきた新婦とも重なる。親への手紙では、まさにこの手紙を読むのが嫌で当初は式を挙げたくなかった本音を吐露。習い事も部活も進学も希望通りにさせてもらえなかった、厳しい父への抗議。ところが新郎を紹介するとすんなりOKで、結婚式も後押ししてくれて、ドレスまで買ってくれたこと。振り返れば30年間ずっと、父は安全運転だったことにも気付き、唯一、素直に言えなかった「ありがとう」を、初めて口に──。飾らない花嫁の姿にゲストも共感。そこにいるみんなが、心晴れやかな一日になった。
リングピローは、海と夏をイメージして新婦母が作った。「小さい頃は既製品の服をサイズ直ししてくれて、器用な母です」
ケーキにも海モチーフを
新婦は、ドレスを着て鳥取の祖母に会いに行こうとしていた。ところが病を克服し、元気に参列してくれて感動
心躍る、美しい料理『グリーンアスパラガスのパンナコッタと帆立の燻製』
次々と、ゲストが取り囲んだ高砂席。フリル咲きのトルコキキョウなどを生けた装花は、新婦のお気に入り。ブーケはドライフラワーにしやすい花材、エリンジウムなどで束ねてもらった
デザートプレートに書いた親へのメッセージを熱心に撮影するのは、新郎祖父。「小さい頃から野球を撮りに来てくれて、祖父制作のアルバムはたくさん」
新婦の素の言葉にゲストは涙。新郎父は思わず横を向いて、新婦父にニッコリ。親ギフトは、記念にとっておけるドライフラワーボードにした
新婦から新郎へのサプライズで、両手に華の中座
階段状のゲスト席から、見晴らし最高の式
司会の言葉に照れる新郎

神奈川県横浜市
小林龍太郎さん(23歳)
素直さん(29歳)
挙式日:2018年4月22日
会場:葉山ホテル音羽ノ森 別邸
招待客:72名
前職のレンタカー会社で出会い、6歳年下の新郎が猛アプローチ。デートはドライブをすることが多い。
※ゼクシィ首都圏版2018年9月号より転載
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