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コラム・連載

365日の日常を慈しむふたりの幸せのカタチ~『1/LOVERS』

結婚したって、しなくたって、何度したって、いい。
一緒に暮らしても、それぞれに住まいがあっても、いい。
家族が増えても、ずっとふたりっきりでも、誰が何と言おうとも。

ふたりの決めた幸せは、全部、いい。

みんなのカラフルな“幸せのカタチ”をシェアしていきましょう。今回は“尊い”と気付いた田舎の2世帯暮らしを楽しむふたりの話──。

築50年の彼の実家をリノベして
心地よい2世帯暮らし

  • 夫婦の写真

8年前、亮佑さんはがんを患った。術後、痛みと不安に向き合う療養生活の中で、ある時は家族や友人との何げない会話に、ある時は家の窓辺に広がる豊かな自然や畑に勇気づけられた。
 
「目の前のこの暮らしこそが何より幸せで尊いと気付いて。死を身近に感じた衝撃が人生を変えました」。
 
体調が回復してからは仕事に復帰し、休日には祖父の盆栽小屋を1年かけてDIYして、それまで何の興味もなかったインテリアを楽しみ、暮らしをデザインするように。祖母が大事に育てた畑も教わりながら手伝い、野菜作りも日課になった。
 
そんな田舎暮らしの日常を動画配信すると、由貴奈さんが目を留めてくれた。彼の高校時代の憧れの先輩だ。実はふたりは町おこしのイベントで再会し、あいさつを交わしたところだった。動画を機に会話を弾ませデートを重ね、結婚をした。

  • 夫婦の写真

ヘアメイクアーティストの彼女は、時間に追われる張り詰めた日々を振り返り、動画の中の高須家に憧れた。「夕方18時ぐらいに家族全員で食卓を囲み、みんなが会話して、彼も家族に何でも話して。女性も男性もよく動く。家族になりたいと思ったんです。だからプロポーズはとっても嬉しかった!」
 
結婚を機に築50年の彼の実家の一画をリノベして新居を設けた。ふたりの一番のお気に入りは、畑を一望するキッチンの大窓だ。実家とは水場を別々にしたことでプライバシーを守りつつも、毎日行ったり来たり。「もちろん最初は気を使うこともあったけれど、時間がたつほどに心地よくなじんできました」
 
彼女は彼の祖母を大切に思い、義母はその気持ちに感謝を寄せる。「家族でもリスペクトは大事」という彼は、「今日もおいしい、ありがとう」とすぐ言葉にする。「いつか言うでは間に合わない、今言わなければ」と彼。彼女も見習って、自身の親との会話を大事にするようになった。
 
さて、彼の一日は朝4時30分に始まり、朝はスマホに触れず本を読んだり日記を書いたり。夜型の彼女も早起きになり朝のお宝時間を過ごす。収穫したばかりの野菜で食卓を彩る喜びはひとしおだ。近くひよこを飼う予定で、今のふたりの夢はひよこと娘が遊ぶ光景を見ること。今日もふたりは豊かな日常の中にいる。

Photo Episode

  • 結婚式の和装ショット

    ザ・王道をやりたくて和装で参進する挙式に。「大切な人が一堂に会する結婚式の楽しさったらなかった♪」と彼女

  • 家族団らんの写真

    まな娘と彼の父は朝に夕に毎日遊ぶ。実家と新居の真ん中にある部屋には、自然と家族が集まってだんらんに

  • 収穫した野菜の写真

    「畑仕事を始めてから、前よりも食べることがもっと好きに!」と彼。季節の野菜が暮らしをカラフルに彩っている

夫婦と愛娘の写真

左:高須亮佑さん(32歳)
右:由貴奈さん(32歳)

「彼の魅力はわんぱく坊主の太陽のような笑顔」と彼女。そんな彼を、ありのままに受け止めてくれる「彼女は器の大きな女性です」。@takasutile

構成・文/千谷文子 撮影/中村将也 D/mashroom design
※Photo Episodeの写真はおふたりからの提供。
※掲載されている情報は2026年9月時点のものです。

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