【結婚式の装花ガイド】費用相場や飾る場所は?おしゃれな実例~節約術まで
装花とは、チャペルや披露宴会場を彩る花のこと。花の色や種類、飾り方によって、結婚式の雰囲気を大きく左右します。「いくらくらいかかる?」「どんな花を選べばいい?」「節約しながらおしゃれにできる?」など、気になる人も多いはず。この記事では、装花の費用相場やコーディネート実例、予算を抑えるコツまで詳しく解説します。
装花とは、チャペルや披露宴会場を彩る花のこと。花の色や種類、飾り方によって、結婚式の雰囲気を大きく左右します。「いくらくらいかかる?」「どんな花を選べばいい?」「節約しながらおしゃれにできる?」など、気になる人も多いはず。この記事では、装花の費用相場やコーディネート実例、予算を抑えるコツまで詳しく解説します。
落 大造さん
フラワーデザイナー
大手フラワーショップで8年の経験を積んだ後独立し、自由が丘で「こあん(co-an)」をオープン。ショップ運営を経て、現在はフラワーデザイナーとして活動。『ゼクシィ』をはじめ、さまざまな媒体で活躍し、繊細なセンスと個性的なアイデアで多くのファンを獲得している。
| 飾る場所 | 優先度 | 役割・特徴 |
|---|---|---|
| チャペル装花 | ★★★ | バージンロードや祭壇周りなど挙式会場を彩る。厳かで神聖な雰囲気を演出。 |
| 高砂席装花(高砂ソファを含む) | ★★★ | 新郎新婦のメイン席を彩る。披露宴中や写真撮影で最も目に入りやすい。 |
| ゲスト卓装花 | ★★★ | ゲスト卓を彩り、会場全体に統一感を生む。 |
| ウエルカムスペース装花 | ★★ | 会場の第一印象を演出。ウエルカムボードや小物と組み合わせることが多い。 |
| 受付装花 | ★★ | 受付周りを華やかにし、ゲストを迎える空間を演出。ウエルカムスペース装花に含まれることが多い。 |
| ケーキ装花 | ★★ | ケーキの周りや、ケーキが乗る台を彩る。 |
| ビュッフェテーブル装花 | ★ | ビュッフェを行う場合に、料理やドリンクを並べるスペースを彩る装花。 (立食パーティの場合は星3つ) |
| ナイフ装花 | ★ | ケーキ入刀用ナイフのアクセントに。 |
| マイク装花 | ★ | スピーチやあいさつなど視線が集まるシーンを華やかに演出。 |
| その他(フォトブース・階段・エントランスなど) | ★ | 会場によって必要になる。 |
写真協力/1枚目:はるなさん、2枚目:りみなさん、3枚目:Rinaさん、4枚目:ひかりさん
・チャペル装花
・高砂席装花
・ゲスト卓装花
この3カ所は、式当日にゲストが目にする時間が長い場所。装花の中でも優先度が高く、予算をかけてしっかり考えたいポイントです。高砂席とゲスト卓は統一感を持たせるのが基本ですが、あえて花材を変えることで高砂席に主役感を出すこともできます。
また、会場の装花はゼロからイメージするのが難しいもの。その会場の過去の実例を参考に、できることや似合うスタイルを確認しながら考えるのがおすすめです。
写真協力/上:まろんさん、左下:奏さん、右下:sayakaさん
・ウエルカムスペース装花
・受付装花
・ケーキ装花
メインエリアに比べてゲストが目にする時間は短いものの、写真に残ることも多く、装花を取り入れると会場がより洗練された印象に。特にウエルカムスペースや受付はゲストが最初に目にする場所で、ウエルカムスペースはフォトスポットとして使われることもあります。そのため、こだわりたい場合は装花を取り入れると◎。ただし予算や余力に合わせて、無理に取り入れる必要はありません。
写真協力/cさん
・ビュッフェテーブル装花
・ナイフ装花
・マイク装花
これらは装花の中でも大きく目立つ場所ではないため、優先度は高くないものの、写真映えするポイント。特にナイフ装花とマイク装花はゲストの視線が集まるタイミングがあり、写真などで思い出を残す際にも印象的なアクセントになります。予算に余裕があれば、こだわってみるのもおすすめです。
写真協力/左上:cさん、右上:かずまさん、左下:かなえさん、右下:奏さん
ブーケ、ブートニア、花を使ったヘアパーツ、リングピロー、贈呈用の花束など
ブーケやヘアパーツは花嫁のドレス姿に合わせるものなので、会場装花との統一感はそこまで気にしなくてもOK。リングピローなどの小物も、単体で写真に残ることが多いため、会場とのバランスを優先しすぎなくてもよいでしょう。贈呈用の花束は、受け取る人の好みに合わせるのが基本ですが、遠方からのゲストには持ち帰りやすさも考慮すると親切です。
| 項目 | 平均価格、相場 |
|---|---|
| 会場装花全体 | 24万8000円 ※ |
| 高砂席装花 | 12万3000円 ○ |
| ゲスト卓装花(1卓当たり) | 1万3000円 ○ |
| ブーケ | 3万2000円 ※ |
| ブートニア | 3000円~1万円 * |
| ウエルカムスペース、受付 | 3000円~5万円 * |
| ケーキ装花 | 5000円~8万円 * |
| ケーキナイフ装花 | 3000円~3万円 * |
| 花のヘアパーツ | 3000円~5万円 * |
装花の費用は、主に「ボリューム」「花材」「会場」の3つで決まります。
・ボリューム:会場の広さやゲスト数によって、飾る場所や花の量が変わります。大きなホテルのバンケットと小規模のレストランでは、必要な装花の量も異なります。
・花材:花の単価や大きさ、見た目によって必要な本数が変わり、費用にも影響します。
・会場:会場や依頼するフローリストによっても価格は異なります。
シンプルに考えると、花を使う量が増えるほど費用も上がるということ。高砂席やウエルカムスペースなど、飾る場所が増えるほど費用もかさみます。費用を抑えたい場合は、花材やデザインを工夫することがポイントです。
ウッドな雰囲気の会場にグリーンのツリーを飾った高砂席装花(記事:「“グリーンが主役”で叶える!洗練ウエディング装花実例集」より)
グリーンをメインに白と黄色の花材を合わせてナチュラルに(かなえさん)
白バラや白ダリアをアクセントに、グリーンをメインに使用。背景にもマッチ(MOさん)
深みのある色合いの花や葉ものを組み合わせて海外風ウエディング装花に(記事:「“グリーンが主役”で叶える!洗練ウエディング装花実例集」より)
緑の多い会場でもホテルなどの室内でも、グリーンを使った装飾は合います。ただし、会場の雰囲気に合わせて、緑の多い会場では爽やかなグリーン、ホテルなどの室内では存在感のある濃いグリーンを選ぶなど、使い分けることがポイント。また、屋外のパーティでは周囲の緑に装花が溶け込みやすいため、花を多めに取り入れるなど、華やかさを意識するとよいでしょう。
バラやラナンキュラスなど好きな花を入れ、気品ある雰囲気に(記事:「装花「~10万円台」のおしゃれテーブルコーデ&装飾実例集」より)
「ロイヤルウエディング」のテーマに合う、色数を抑えた装花(ayuさん)
バラやトルコキキョウを使ってロマンチックに(はるなさん)
赤いバラをメインにしたクラシカルな雰囲気(ゆりあさん)
洋館や歴史あるホテルに合うスタイル。バラやランなど大ぶりの花を使い、白やくすみピンク・紫、深紅などの色みでまとめると雰囲気が出ます。花をたっぷり使うのもポイント。花材だけでなく、花器も印象を大きく左右するため、アンティーク調のものがおすすめです。バスケットなどナチュラルな要素に寄りすぎないようにすると、クラシカルな雰囲気を保てます。
パンパスグラスや秋色の花材を合わせボリュームたっぷりに(記事:「装花「~10万円台」のおしゃれテーブルコーデ&装飾実例集」より)
甘くなりすぎず、かっこよくなりすぎず、程よいスタイリッシュ感を意識(はるかさん)
桜をメインに、春の花を取り入れ、和モダンを叶えた(Ayanoさん)
桜やモクレンでアシンメトリーに仕上げた高砂席装花(由望さん)
モダンなホテルや和風の会場に合うスタイル。枝物やパンパスグラスなどを使い、迫力やメリハリをきかせるのがおすすめです。花材の色数を絞ると、よりスタイリッシュな印象に。デザインが印象を大きく左右するため、フローリストとは希望のイメージをしっかり共有しつつ、花材に合わせたプロの提案も取り入れるとよいでしょう。
ヒマワリをメインにカラフルに彩った、夏らしい装花(記事:「装花「~10万円台」のおしゃれテーブルコーデ&装飾実例集」より)
チュールをミックスし、ポップで非日常感のある空間に(記事:「トレンドはリボン使い♪大人かわいく魅せる「テーブル装花」実例SNAP集」より)
パステルカラーの花材を集めた、とびきりキュートな装花。風船でボリュームもプラス(yuさん)
春の花材を使って、ピンクの濃淡をつけたおしゃれな装花(友江さん)
白を基調としたゲストハウスや、お城モチーフの会場に合うスタイル。小ぶりな花を小瓶などに入れ、抜け感を意識して飾るとおしゃれに仕上がります。淡い色なら柔らかく、はっきりした色ならポップな印象に。色を増やしすぎると雑然と見えるため注意し、会場全体の統一感を意識して、ある程度ボリュームを出すこともポイントです。
こだわりが強いほど、花材やアレンジのデザイン、香りなど細かな部分に目が向きがち。会場装花は全体の印象が大切なので、まずは「どんな雰囲気にしたいか」など、大きなイメージから伝えましょう。その上で、実現できる細かな希望をフローリストと相談していくのがおすすめです。
装花をオリジナルで作る場合、予算がわからないとフローリストも提案しづらいもの。遠慮せず、最初に予算を伝えましょう。装花は、花の量を増やすだけでなく、フローリストのアイデアや技術次第でさまざまな見せ方ができます。
会場全体の雰囲気はもちろん、クロスや席次表、ナプキンなど、テーブル上のアイテムも装花の印象を左右します。すでに決まっているものがあればフローリストに伝え、花材や器などとのバランスも考えながらコーディネートしましょう。
あれもこれもと希望を詰め込むほど、必要な要素が増えて予算もふくらみがち。まずは「こんな雰囲気にしたい」というイメージ画像を1枚選び、それを軸に装花を組み立てていくのがおすすめです。
季節の花材を取り入れたり、少ない量でも見栄えよく仕上げたりするのは、フローリストの得意分野。節約したい場合も、その希望を率直に伝えた上で、ある程度お任せしてみると、自分では思い付かなかったアイデアや仕上がりにつながることがあります。
結婚式の準備では、つい金銭感覚が緩みがち。装花にかけられる予算だけでなく、ふたりの経済力や今後の生活も見据えて、無理のない範囲で考えることが大切です。一方で、節約を意識しすぎてしまうのも避けたいところ。どこにお金をかけ、どこを抑えるか、ふたりでバランスを相談しておきましょう。
装花は、花材や飾る場所、ボリュームによって会場の印象を大きく変えられるもの。まずは装花の基本や費用の目安を知り、ふたりがどんな雰囲気にしたいのかイメージしてみて。フローリストのアイデアも取り入れながら、ふたりらしい装花を形にしていってください。
構成・文/齊藤亜由美 イラスト/EccO D/ロンディーネ
※記事内のデータは2025年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー68人が回答したアンケート(○印:回答数が100に満たないため、参考値となります)、および「花会調査2025」(※印)によるものです。また、*印は監修者取材による相場になります。
※掲載されている情報は2026年9月時点のものです