婚約指輪はなぜ高い?金額の理由や、悩んだカップルの体験談・購入の決め手
かつては「給料3カ月分」と言われていた婚約指輪。現在の相場は少し違いますが、高価なものとのイメージを持っている人は多いでしょう。それに加え、身に着ける機会も少ないからと婚約指輪の購入をためらうケースもあるよう。この記事では、婚約指輪の金額に差がつくポイントを解説するとともに、婚約指輪の価格についての先輩カップルのリアルな本音もご紹介します。
かつては「給料3カ月分」と言われていた婚約指輪。現在の相場は少し違いますが、高価なものとのイメージを持っている人は多いでしょう。それに加え、身に着ける機会も少ないからと婚約指輪の購入をためらうケースもあるよう。この記事では、婚約指輪の金額に差がつくポイントを解説するとともに、婚約指輪の価格についての先輩カップルのリアルな本音もご紹介します。
婚約指輪の平均価格は43万8000円。ボリュームゾーンは30~40万円未満が18.7%で最も多く、次いで20~30万円未満が17.2%という結果に。50~60万円未満で購入した人と10~20万円未満で購入した人がそれぞれ14.1%で、やや二極化しているようです。ちなみに、100万円以上の人も9.0%いました。
※データ出典:「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」
結婚の際に用意する指輪には、婚約指輪と結婚指輪があります。結婚指輪(女性)の平均が20万円なのに対し、婚約指輪は43万8000円(「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」より)。婚約指輪の方が圧倒的に高価です。その理由は、婚約指輪にはある程度の大きさのダイヤモンドを飾ることが多いからです。
ダイヤモンドは希少な石で、古来、永遠や純粋さの象徴とされていました。結婚の際に贈る指輪にダイヤモンドが飾られるようになったのは15世紀のこと。神聖ローマ皇帝のマクシミリアン1世が結婚に際して婚約者にダイヤモンド付きの指輪を贈ったことがきっかけで、貴族の間でダイヤモンドの指輪が流行しました。
20世紀以降には世界有数のダイヤモンド会社であるデビアス社の普及キャンペーンにより、欧米や日本を中心にダイヤモンドの婚約指輪が一般にも広まったのです。
婚約指輪の金額に差がつく大きな理由は、センターダイヤモンドです。ダイヤモンドの価格は、大きさと品質によって左右されます。
ダイヤモンドの品質は4Cという指標によって表されます。4Cとは「カラットcarat」、「カラーcolor」、「クラリティーclarity」、「カットcut」の頭文字を取ったものです。
「カラット」とは大きさと勘違いされがちですが、実は重さのことです。1ctは0.200gでctと表記されます。重い方が価格は高くなり、婚約指輪では0.2~0.3ctくらいのダイヤモンドを用いることが多いようです。
「カラー」とは色のこと。ダイヤモンドは無色透明ではなくわずかに色が付いています。無色に近いものが希少とされ、DからZまでで等級付けされます。D~Fが無色で、G~Jがほぼ無色となります。
「クラリティー」は透明度のことです。ダイヤモンドの内部の包有物と外部の傷などを総合的に判断し、FLからI3まで11等級に分類します。内部の包有物と外部の傷などが少ない方が、価値があるとされています。
「カット」はラウンドブリリアントカットのプロポーションのバランスを評価するもので、上からエクセレント、ベリーグッド、グッド、フェアー、プアーの5等級に分かれています。
婚約指輪のデザインには大きく「ソリティア」「メレ」「パヴェ」「エタニティ」の4つがあります。
「ソリティア」は大きなダイヤモンドが1粒だけ付いたデザイン。「メレ」はセンターダイヤモンドの他、メレダイヤモンドと呼ばれる小さいダイヤモンドが飾られている指輪を指します。
「パヴェ」はセンターダイヤモンドの他、アーム上にメレダイヤモンドが石畳のように敷き詰められたもので、「エタニティ」はアーム上に同じ大きさのダイヤモンドが一列に並べられたデザインとなります。
センターダイヤモンドの大きさと品質が同じであれば、メレダイヤモンドが飾られている「メレ」や「パヴェ」の方が価格は高くなります。また、メレダイヤモンドの他に、ミル打ち装飾などの装飾や細かな細工などが施されている場合、職人の手間がかかっている分、こちらも価格は高くなります。
ダイヤモンドの他、リングの素材(金属)の種類や量も、婚約指輪の価格に影響があります。婚約指輪に使用される金属は、プラチナや金が一般的です。このうち価格が高いのは金(ゴールド)です。ですから、金を使用した婚約指輪は価格が高くなります。
また、金属の量も価格に関係があります。アームが細くて華奢なものよりは、アームの幅が太く、厚みもあるものの方が金属をそれだけ使用することになり、価格は高くなります。
ちなみに、婚約指輪に使用する金属は、純プラチナや純金というわけではなく、他の金属を混ぜています。混ぜる金属の種類や量によっても価格は若干左右されます。婚約指輪の場合、ゴールドは金の割合が75%のK18が一般的で、プラチナは割合が95%のPt950や、90%のPt900が多く使用されます。
婚約指輪の費用を抑えたいと考えるのなら、シンプルなデザインで、ダイヤモンドも控えめなものにするといいでしょう。ダイヤモンドの品質も、4Cすべてにこだわって高水準のものを選ぶと高額になってしまいます。ですから、4Cのうちこだわるポイントを1~2個に絞るのがおすすめ。そうすれば、値段を抑えつつも納得いくダイヤモンドが選べ、婚約指輪の価格も抑えられるはずです。
婚約指輪を購入した先輩花嫁に、ズバリ「婚約指輪は高いと思った?」という問いをぶつけてみました。
「高いと思った」人は女性28%、パートナー12%で、婚約指輪を贈られる立場の女性の方が「高い」と感じる人が多いという結果に。パートナーの意見で最も多かったのは「価格は適正である」という答えで24%となりました。
平均よりは少し高めの価格でしたが、デザインや品質、ブランドなども含めて納得して選んだため、適正な価格だと感じました。婚約指輪は一生の記念になるものなので、自分が気に入ったものを選べて満足しています。(瑠衣 さん)
婚約指輪の価格相場を知らずにお店に行ったので、値段を知ったときには高くて驚きました。ただ、彼はすでに結婚した友人から情報を仕入れていて、予想の範囲内だったそうです。彼が「好きなものを選んで!」と言ってくれたので、その言葉に甘えさせてもらいました。(七海さん)
高いからこそ気に入ったもの、ガシガシ使えるものが欲しくて、彼と一緒に選びに行きました!彼も「一生物だから」と、ネガティブな意見は一切なく、私の好きに選ばせてくれて、とても感謝しています。(華月さん)
私も彼も「高い!」というのが本音。ただ、私には、それ以外なら婚約指輪はいらないというほどの憧れの指輪があり、彼も私の願いを叶えてあげたいという気持ちの方が強かったそうで、購入に至りました。(ききさん)
オーダーメイドで自分らしい世界に一つの婚約指輪を手に入れました。大切な指輪で、一生着けることを考えると、それほど高いとは思いません。(Mさん)
高価なものだけに、購入をためらってしまうという人もいる婚約指輪ですが、先輩花嫁は何が決め手になって購入に至ったのか、実際に購入してみてどうだったのでしょうか。聞いてみました。
彼が選んで贈ってくれたのですが、略式結納の際に家族に披露できたのが良かったですね。その瞬間は場が華やかになり、私の両親は「彼から大切にされている」と感じ、安心したようです。(kyonさん)
煌びやかで華やかなデザイン、見ていて飽きない美しさが、選んだ決め手です。人生の中でも上位に入る高額の買い物で、身に着けるたびに彼への感謝の気持ちが湧いてきます。(なほさん)
華やかで特徴的なデザインが気に入って選びました。価格も含めてふたりでいろいろ話し合いを重ねて購入に至りましたが、やはり買って良かった!結婚指輪との相性もいいし、たまに着けると気分が上がります。(うさまるさん)
王道のソリティアリングですが、爪の部分のデザインにこだわりがあるのがお気に入り。高いものですから、やはり彼の覚悟と愛情を感じます。普段は大切にしまっていますが、おしゃれなデートや結婚式などのきちんとした場面で着けられるのは嬉しいですね。(まりさん)
シンプルなデザインと着け心地の良さが決め手です。婚約の記念として形に残るものがあるのは、ふたりにとって素敵なことだなと思っています。指輪を見るたびにそのときの気持ちを思い出すことができるのも嬉しいです。(Chikaさん)
婚約指輪は価格が話題になりがちですが、高いから良い、安いからダメということはありません。周りに惑わされず、ふたりの価値観を擦り合わせて、納得いく婚約指輪を選んでくださいね。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ D/ロンディーネ
※記事内のデータは「結婚マーケット調査2025(リクルートブライダル総研)」、コメントは2026年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2026年5月時点のものです