【挙式のみの費用相場】挙式スタイル別の平均総額や項目ごとの料金目安

挙式のみの結婚式とは、結婚を誓うセレモニーである“挙式”のみを行うスタイルを指します。中には挙式後に参列者との会食を設けるケースもあります。

このスタイルが合うのは以下のような人。

ふたりにとっては大切なことを考え、決めた結果のスタイルであれば、挙式のみの結婚の記念と節目として思い出深い一日になるはずです。

挙式スタイルの中でもキリスト教式は高額傾向に。司式者謝礼が必要なことに加え、装花・装飾、音楽といった演出が加わるためで、それらは内容により金額が変動します。
 
神前式の挙式料は“初穂料”ともよばれ、神職への謝礼も含むのが一般的です。

人前式では司式者はいないものの実施会場により金額が増減。例えば披露宴会場なら数万円で実施できるケースも。ホテルや式場のチャペルでの人前式ならキリスト教式と同じか少し低めとなるでしょう。
 
いずれのスタイルであっても上記に加え衣裳や写真撮影料なども発生するのが一般的で、その金額は利用するプラン内容により異なります。

挙式プランには、挙式料のほか会場装花や音楽が含まれるもの、衣裳まで含まれるものなどさまざまな種類があります。

利用プランに含まれないものや、含まれていてもアップグレードしたいものには料金の追加・増額が発生します。プランにもともと含まれる内容・金額とプラスしたいアイテムを把握した上で総額を計算し、内容を決めていきましょう。

挙式料に加えてベースとして必要とされるのは、衣裳関連費用。上記の表は「ゼクシィ結婚トレンド調査2024（全国推計値）」による各衣裳の平均費用です。

衣裳はオーダーかレンタルか、挙式プラン内で選ぶか、プランとは関係なく好みのものを選ぶかなど、さまざまな条件で金額が変わります。衣裳はそもそもの単価が高く、人によってはこだわりが強くなるので、会場検討時から希望イメージが描けているとより現実的な予算が割り出せます。

その他、挙式で行われる演出もありそれぞれで費用が発生。具体的な金額目安は以下記事でチェックを。

今までの内容から、演出などを追加せず、シンプルなキリスト教式を挙げる場合の金額は挙式料＋新婦衣裳＋新郎衣裳＋ブーケ等の費用を足した約70万円と考えられます。もちろん、プランによる割引や衣裳のグレードもあるため、必ずしもこの金額がかかるわけではありません。

一方、「ゼクシィ結婚トレンド調査2024（全国推計値）」によると挙式＋披露パーティ費用の平均額は343万9000円です。

挙式と披露パーティの両方にかかるアイテムもあるので、両者間の約270万円の差額がそのまま披露パーティ料になるとはいえませんが、ゲストのおもてなしの有無は大きな違いに。

料理・飲物のほか、ギフトやペーパーアイテム費が人数分だけ発生。装花・装飾費も卓数や会場の広さが影響します。ほか司会、音響、演出料などゲスト数の影響が大きくなくとも必要なアイテムが多く、それらも金額差の理由となっています。

ここからは、“挙式のみの結婚式”にまつわる参列者へのマナーや内容に関するQ＆Aをピックアップ。数多くのカップルと向き合ってきたゼクシィ相談カウンターのアドバイザー原口さんが回答します。

パーティなど、おもてなしの側面が少ない挙式のみの結婚式では、ご祝儀を頂くことに申し訳なさを感じる人もいるかもしれません。

ただ、前提として知っておきたいのが、ご祝儀の有無はゲストの気持ちによるものだということ。ゲスト側の「ご祝儀を渡したい」という気持ちはありがたく受け取る方が、相手思いになります。それでも申し訳なく思うなら、「お気遣いは無用です」など事前に伝えられるとよいですね。

もし、ご祝儀を頂いたら後日半返しを。
 

当日に用意することは必須とはいえないものの、ご祝儀を頂いた場合や何かお礼をしたい場合のために、用意するケースもあるそう。ご祝儀のお返しとして用意する場合は、当日に引出物を渡さなくても、後日半返しの内祝いを贈るなど状況に応じて対応をすれば問題ありません。

当日にお礼の気持ちを贈りたい場合はプチギフトを用意する手も。

衣裳、写真、装花や音楽や演出など、こだわりたいところと重視しなくても問題ない部分を明確に。新郎新婦で優先順位を決め、それにより予算のメリハリをつけることが大事です。

また実施日も要検討。大安・友引と仏滅、休日と平日などでは金額が異なる傾向があるからです。

挙式検討時にさまざまな可能性を探れるように、お日柄の希望や平日挙式の可否を親族や参列をお願いしたいゲストへ確認しておくのもおすすめです。

まずは、希望する挙式スタイルが可能か、雰囲気が好みであるか確認を。それに加えて、挙式のみのプランの有無もチェックしましょう。プラン料金は金額だけでなく、含まれる内容をしっかりと把握することが重要です。

衣裳や美容、写真などのオプション料金も忘れずに計算し、挙式総額を確認してくださいね。

挙式とは、夫婦の誓いを交わす大切な場。そんなシーンにふさわしいのは、家族の絆や新しい人生の始まりを象徴する演出です。

例えば、ユニティキャンドルやサンドセレモニーはいかがでしょう。映像を上映できる会場ならムービー演出もおすすめ。ご家族も自然と気持ちが高まり、より思い出深い挙式になると思います。

挙式だけの結婚式に抱く印象はゲストにより異なるものの、誓いの瞬間に立ち会うことを特別な体験と感じる人は多いです。そのため、物足りなさを心配する必要はありません。

もし、何か工夫をするとしたら、セレモニー演出や挙式後の写真撮影などを取り入れることで、思い出のシーンはさらに増えるかと思います。また、「もう少ししっかりおもてなしを」と考える場合は、食事会を設けるのもおすすめです。