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コラム・連載

[全文掲載] 花嫁の手紙vol.55~家族の「顔」が見える描写で感謝をつづる~

花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?

「これが親に直接感謝を伝える最後の機会かもしれないと思うようになった」

披露宴は「堅苦しくなく、ゲストに楽しんでもらいたい」という思いが強かった千明さん。当初は、花嫁の手紙が身内ネタに受け取られたり、場の空気を重くしてしまうのではと読むことを迷っていました。しかし、プランナーから「花嫁がゲストの前で声を届けられる貴重な場」「手紙を読むことで式全体が締まる」とすすめられたことをきっかけに、「この機会を逃したら、きちんと感謝を伝えることはもうできないかもしれない」と考えるように。「直接感謝を伝える最後のチャンスかもしれない」と感じ、手紙を読むことを決意しました。

■招待ゲスト数…60名(家族、親族、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…式の約1カ月前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約1週間
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約5分間

【GOODポイント&感動ポイント】

数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗っている優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)

家族の「顔」が見える描写と素直な感情が伝わる手紙でGOOD

「ちょっぴり恥ずかしいけれど…」という入りから、リアルで素直な感情の揺れが伝わりました。【A】のお父さん像の描写が鮮明で個性的ですね。厳しさの中に愛がある父親像が目に浮かびます。下線部は家族の絆を感じさせる素直な気持ちの表現で、ゲストの心を一気に和ませたと思います。
 
【B】からは、明るくて朗らかな母像が目に浮かびます。「陽だまり」などのぬくもりのある言葉選びも美しいですね。下線部「気持ちを聞いてくれ、受け止めてくれた」ことへの感謝は、親世代が深く共感されたでしょう。
 
【C】の下線部の言葉には、すべての感謝とこれからの決意が込められていると思いました。結びとして前向きで温かい表現ですね。「親の愛情が人生の支えになる」という大きなメッセージが込められており、堅苦しくもなく、笑いも涙もある、みんなが心から喜べる手紙だと思いました。(優月さん)

花嫁の手紙「読んでどうだった?」「受け取ってどうだった?」

このお手紙を書いた千明さんと、お手紙を受け取ったお母さまにお話を伺いました。

手紙を読んでどうだった?

花嫁
「ありがとう」の気持ちを伝えることができた

読んでよかったと思っています!式の前に読むかどうか悩んでいたことは全部気にならなくなったくらい後悔なしです!「ありがとう」の気持ちを伝えられることができたのではと思っています。前日に彼の前で声に出して練習したときは号泣したのですが、そのせいか本番は緊張したけれど涙は出ず、若干淡々と読み進めてしまったというのが少し後悔です(笑)。

一番伝えたかった気持ちは?

花嫁
「心の支えになっているよ、ありがとう」という気持ちです

よく母は「子はかすがいだ」「千明がいてくれてよかった」と伝えてくれていましたが、母が苦労している姿を見ていたので、実は私がいない方が母はもっと幸せだったのではと思うこともあったんです。仕事が原因で私が体調を壊してつらかったとき、父や母の顔が思い浮かびもうひと踏ん張りすることができていたので、「心の支えになっているよ、ありがとう」の気持ちを伝えたいと思いました。

苦労&工夫したポイントは?

花嫁
メッセージのボリュームを意識しました

身内ネタになりすぎない、父と母でメッセージの量に差がありすぎないようにと意識しましたが、今振り返ると、父へのエピソードをもう少し入れてもよかったかなと思っています。また、読んで時間を計りながら手紙を書き進めたので、本当は兄や祖父母のエピソードも書こうと思いましたが、長くなりすぎないように父と母へのメッセージのみにしました。

後輩花嫁さんにアドバイスを

花嫁
声に出して気持ちを伝えるのをおすすめします

もし私と同じように、花嫁の手紙を読むか迷っているのであれば、一生に一度の機会、読んでみてもよいのではと思います。感謝の気持ちを伝える方法はたくさんあると思いますが、ゲスト全員の前でなく家族だけのファミリーミートの場などでもいいので、声に出して気持ちを伝えることが一番相手に届くと思います。

お手紙を受け取ったお母さまより

新婦母
素敵な結婚式をしてくれたことがすごくうれしかった

こんなに素敵な結婚式をしてくれたことがすごくうれしかったです。手紙に書いてあったおばあちゃんとの会話「美子さん頑張りすぎだよ」という言葉に涙が止まらなくなりました。できるだけ手作りのものを食べさせたくて普段の食事やお弁当も早起きして作っていたことをちゃんと見てくれていたんだとうれしく思いました。心のこもった言葉をもらいました。きれいな花嫁姿を見ることができてよかったよ。ありがとう。

From編集部

家族の具体的な「顔」が浮かぶような描写を手紙に書いてみませんか?

今回ご紹介した千明さんのお手紙の「まるっとしている見た目」「ザ・昭和の親父」など、具体的な「顔」が浮かぶようなユーモラスな描写は、聞いているゲストにとって、より親近感が湧きやすく、家族に対する理解が深まります。

花嫁の手紙の演出は、感謝の気持ちを伝えるだけではなく、聞いているゲストに新婦や家族の人柄を知ってもらう最高の機会です。ぜひ、あなたの言葉や表現で、大切な家族の人柄をゲストへ紹介してみてくださいね。

監修
監修優月りなさん

優月りなさん

MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ

ウエディング業界歴18年で東京を中心に全国出張可能な司会者。幅広いスタイルの結婚式で新郎新婦らしさに溢れた人前式や、パーティの演出も提案。ブライダルモデル育成の経験から新婦の立ち居振る舞い、音楽やお手紙の相談など幅広く行っている。また、講師としても15名以上の司会者を輩出し、プロ司会者へオーダーメイドレッスンも行っている。

構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2025年9月時点のものです

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