ベビーカーで出会って結婚したふたりの幸せのカタチ~『1/LOVERS』
結婚したって、しなくたって、何度したって、いい。
一緒に暮らしても、それぞれに住まいがあっても、いい。
家族が増えても、ずっとふたりっきりでも、誰が何と言おうとも。
ふたりの決めた幸せは、全部、いい。
みんなのカラフルな“幸せのカタチ”をシェアしていきましょう。今回は、出会いが0歳児だったという超幼なじみカップルの話──。
結婚したって、しなくたって、何度したって、いい。
一緒に暮らしても、それぞれに住まいがあっても、いい。
家族が増えても、ずっとふたりっきりでも、誰が何と言おうとも。
ふたりの決めた幸せは、全部、いい。
みんなのカラフルな“幸せのカタチ”をシェアしていきましょう。今回は、出会いが0歳児だったという超幼なじみカップルの話──。
ふたりの出会いを鮮明に覚えているのは、両家母。それぞれが長男・長女をベビーカーに乗せて散歩中に、ママ同士が言葉を交わして仲良くなり、徒歩1分の両家を行き来するように。「一緒に遊んでる写真はたくさんあるけれど、ふたりとも記憶になくって(笑)」とミクさん。
再会したのは中学の生徒会。彼女は3年、彼は2年で先輩後輩の間柄。野球部で丸刈りの彼の頭を「クリクリだね」といじってはふざけて、弟のように可愛がった。一方、彼から見た彼女は、雲の上のアイドルのような存在になっていたのだそう。
卒業後はSNSで近況を知りつつ、就職祝いなどで食事を。いつものように話し上手なミクさんは元彼との別れ話を語り尽くし、いつものように聞き上手なタクジさんはフムフムうなずき、胸の内でガッツポーズ!
翌週にはデートに誘い出して告白、「手を繋いでいいですか?」「ミクさんじゃなくミクと呼びます」とグイグイ。「クリクリ坊主からのギャップに圧倒されました(笑)」
付き合うことになった初日、普段は寡黙な彼から「彼女ができた」と報告を受けた母は「ミクちゃん?」と大正解して大仰天。彼女の母も報告を受けて驚いて祝福。
プロポーズから親あいさつへとステップを踏む過程では、娘をいとおしく思う故のこわもてな父にひるんだが、今では彼女父と彼の2人でゴルフをする仲に。両家実家にもふたり揃ってよく帰り、どっちの家でもふたりは伸び伸びいつものまんま。彼女はよく話し、彼は飛び交う会話にじっくり耳を傾ける。
いつでもどこでも自然体でいられるのは、それぞれが大切に思うことを、無理せず実行しているから。彼女はささいなことでもため込まず、気になったらすぐ口にして相手に伝える。彼は相手を尊重したい想いが強く、自分との違いを認める気持ちを大事にする。好バランスのふたりは好相性。
年末には両家実家近くに家が建ち、マイホームをカスタマイズしていくのが楽しみだ。
仲良く遊ぶ出会った頃のふたり。結婚式でこの写真を披露すると、
ゲストからは改めて驚きの歓声が上がったそう
人の懐にスッと入ってしまう彼。彼女の友人とも仲良くなって、
みんなでフェスなどに繰り出して遊ぶことが多い
タクジさん(26歳)
ミクさん(26歳)
彼は刑事を務め、彼女はメーカー勤務。毎晩の夕食は好きなアニメを見つつ、休日はフェスに繰り出して、同じ趣味を楽しんでいる。
構成・文/千谷文子 撮影/保田敬介 D/mashroom design
※掲載されている情報は2025年8月時点のものです