親あいさつでの「あり?なし?」ジャッジ!義両親の本音をチェック
結婚の第一歩ともいえる「親あいさつ」。礼儀やマナーを意識する場面だけど、「これくらいなら許される?やっぱりNG?」と悩む人も。今回は、今どきついやってしまいがちな言動や振る舞いを集め、親の本音を「ありorなし」の二択でずばり紹介。親あいさつ前に読んでおけば、傾向と対策が見えてきてすっきり&安心!
結婚の第一歩ともいえる「親あいさつ」。礼儀やマナーを意識する場面だけど、「これくらいなら許される?やっぱりNG?」と悩む人も。今回は、今どきついやってしまいがちな言動や振る舞いを集め、親の本音を「ありorなし」の二択でずばり紹介。親あいさつ前に読んでおけば、傾向と対策が見えてきてすっきり&安心!
大人なら誰もが了解しているはずの基本的なマナーが欠けていると「非常識な人」と思われてしまうことも。服装や言葉遣い、時間帯など、迷うポイントをジャッジ!
ほぼ半々だが、なしが9%リード。真剣さの証しとして、スーツ姿や、せめてジャケット&スラックスなどと考える親は多い。とはいえ、既に面識があったり、堅苦しいあいさつが嫌いな親も。事前に親の意向を聞いたり、カジュアルな服装でもOKか相談しておこう。
服装の好みは人それぞれ。よほど非常識な着こなしでなければ、白シャツとジーンズでも気にならない。(64歳・男性)
カジュアルな白シャツ&ジーンズでも爽やかで清潔感があれば素敵だと思う。気にしません。(44歳・女性)
事前にドレスコードを「カジュアルに。ジーンズ可」などと決めていたのならありです。(51歳・女性)
ジーンズ=普段着。「スーパーでの買い物のついで」みたいな服装での親あいさつはダメだと思う。(60歳・女性)
親あいさつ=結婚の許可を得る特別な機会。こういうときはきちんとしてほしい。(54歳・女性)
コートやマフラーは、玄関に入る前に脱ぎ、裏面を表にして畳んで持ってからインターホンを押すのが正式なマナー。6割の親が気にしないが、礼儀を重んじる親に対しては、きちんとできたほうが好感度アップ。
「緊張しているのかな」と思える程度のマナー違反なので許せます。(60歳・女性)
寒ければ仕方ないと思う。(63歳・女性)
「わが家が寒いのかな」と気を使ってしまう。(68歳・女性)
外の汚れを持ち込まれたようで「汚い」と思ってしまう。(56歳・女性)
「あり」「なし」がほぼ半々。一般的な自宅訪問は食事の時間帯を避けた14時~16時頃が好まれ、20時以降はNG。「何か事情があるのなら仕方ない」という理解のある声も多かった。事前に必ず相談を。
仕事などの都合でそこしか空きがなければ仕方ない。18時の約束が20時になったのならNG。(68歳・男性)
元々約束した時間通りで大きく遅れていなければやむなし。遅い時間が嫌なら、親が最初の時間設定時に断ればよいだけだと思う。(68歳・男性)
理由があって、事前に言ってくれていれば問題なし。(55歳・女性)
結婚のあいさつは、まず親の都合を優先すべき。遅い時間はイヤ。(60歳・女性)
相手の都合にもよるが、終了時間を想定して時間を決める必要があると思う。(69歳・男性)
悪気はないのに「若いなぁ」とあきれられてしまいそうな言動も実はありがち。自分たちには当たり前でも、親世代には違和感……。どのくらい世代間ギャップがあるか、許されるかを見てみよう。
今どきは友達同士なら無意識にスマホをテーブルの上に置いてしまいがちだが、親世代は4分の3がNGという回答。「どうしても緊急の事情がある」というとき(その場合も必ず事情を説明し許可を得よう)以外は、スマホの音はオフにしかばんにしまっておこう。
事前にこちらにスマホが気になる理由を伝えてくれた上でなら許せる。(68歳・男性)
今どきだなあと思い、気にならない。(51歳・男性)
わざわざあいさつに来たのだから、この時だけはスマホを気にしないでほしい。(66歳・女性)
食事中にスマホを見るのはマナー違反。(60歳・女性)
親の前でスマホ……は失礼だと思う。(62歳・男性)
昔は親あいさつ時にふたりが親の目の前でベタベタボディタッチするなんてありえなかったが、今どきも「なし」が多数派。交際期間が長い親の公認カップルかつ、ほほ笑ましく感じられる軽いボディタッチなら許す親もいるが、見せ過ぎはNG。
程度にもよるが、仲が良いのならいいと思う。(66歳・女性)
親しみを込めた感じのボディタッチならあり。(65歳・男性)
今どきの子どもたちなんだなあと思うから、許せます。(56歳・女性)
いつも通りなのかもしれないが、親あいさつという状況では慎むべきだと思う。(65歳・男性)
緊張感がなさ過ぎてイヤと思ってしまうかも。(56歳・女性)
親世代は、結婚あいさつ時、相手の親の前では「〇〇さん」と呼び合うのが一般的。下の名前を呼び捨てはNGと思いきや、「仲の良い証拠」と好意的に受け止めてくれる親が半数超え。とはいえ初対面の親の前では避けたほうがいいかも。
実際の呼び方にもよるが、お互いが理解し合ってそう呼んでいるのならいいのでは?(63歳・女性)
「あれ?」と一瞬思うけど、仲が良い証拠だと思い直してあり。(57歳・女性)
付き合いが長いふたりならよくあることだと思い許せる。(65歳・男性)
普段は呼び捨てでも、せめて親の前では「さん」付けで呼んでほしい。(56歳・女性)
わが子を呼び捨てにされて、親としていい気持ちはしない。(64歳・男性)
親あいさつで、「緊張のあまりつい〇〇してしまった&できなかった」「遠慮し過ぎだったかも」という声は少なくない。親から見て「失礼」「誠意がない」と思われてしまったら残念過ぎる。空回りしがちなシーンのジャッジを紹介。
親あいさつ=親に結婚の許しをもらう大切なけじめ。真剣な表情を見たいという親が6割強と多数派。緊張をほぐそうとニヤニヤ笑わないよう要注意。ニコニコ笑顔を見せていいのは「初めまして」のあいさつと歓談時。「結婚のあいさつ」は真面目な表情、とメリハリを付けて。
本当に緊張して、無理に笑顔をつくっているなら仕方ないと思う。(65歳・男性)
そういう表情が癖みたいな子もいるから気にならない。(48歳・女性)
ニヤニヤは緊張感がなさ過ぎて印象が悪い。(60歳・女性)
ニヤニヤは印象がよくない。ニコニコならOK。(60歳・男性)
ふざけている感じがしてイヤです。(58歳・男性)
「あり」が7割超え。何が苦手か、事前に伝えておくのがベストだが、「とてもおいしそうなのですが食べられなくて。せっかくご用意いただいたのに申し訳ありません。こちらの〇〇をいただきます」など言い方に気を付ければ「なし」派も許してくれそう。
無理して食べてもらうのは申し訳ないので、はっきり断ってもらったほうがいい。(53歳・女性)
こちらの事前の情報収集が足りなかったので仕方ない。(67歳・男性)
好き嫌いがあるのはしょうがない。他のものを食べてくれればいいです。(60歳・女性)
最初ぐらい少しは我慢してほしい。(68歳・男性)
作ってくれた人の気持ちを考えないんだなあ、と残念に思う。(61歳・女性)
ちなみに、【出した食事を全然食べなかった】という質問では、「あり」40.9%、「なし」59.1%と、なし派が約6割。料理=おもてなしなので、緊張しているからといって全く手をつけないのは失礼。親あいさつ時に食事の用意があるかを事前に確認し、苦手なものやアレルギーがあるなど、きちんと伝えておこう。
食事よりコミュニケーションを優先した場合、料理の内容や量によって、緊張して食べられなかったとしても理解できる。(69歳・男性)
料理を出してくれた相手(親)の気持ちを考えて行動できないのは問題があるのでは?(65歳・女性)
アレルギーなどでどうしても食べられないのなら仕方ないが、そうでなければ失礼です。(59歳・女性)
親しみを込めたつもりの言動が、「まだ早いかな?」と受け取られてしまうことも。義父母と「仲良くしたい気持ち」と「礼儀」との間で揺れる、絶妙な距離感のジャッジを紹介!
「あり」が約8割で「なし」を圧倒。ただし「結婚する覚悟を感じられる相手なら許せる」という条件付きの父母が多いので、言葉や振る舞いなどで誠意を見せよう。まだ心を開いてくれていない親に対しては「〇〇さんのお父さん、お母さん」と呼ぶのが無難。
私たちに歩み寄ろうとして呼んでくれたのだからいいと思うし、嬉しい。(51歳・女性)
結婚が決まっているのであれば、特に違和感は感じません。(68歳・男性)
「〇〇さん」などと名字で呼ばれると逆に距離を感じる。親しみを感じるこの呼び方でいいと思う。(59歳・男性)
まだ結婚していないのにそう呼ばれると、「なれなれしい」と思ってしまいそう。(61歳・女性)
わが子でもない初対面の相手に「お父さん、お母さん」と呼ばれていい気持ちはしない。(64歳・男性)
話を盛り上げる相づちとしてつい出てしまうが、約6割の親には不評。「はい」「そうですね」「私もそう思います」「素敵ですね」など丁寧で心のこもった言葉遣いを心がけよう。
少しくだけた感じのほうが、こっちも話しやすい。(60歳・女性)
今どきの言葉だからやむを得ないと理解しています。(69歳・男性)
会話の中で相づちは必要だが、大人の常識としてふさわしい言葉をしっかり選んでほしい。(69歳・男性)
あいさつの場では好ましくない言葉。礼儀知らずだと思ってしまう。(55歳・女性)
「なるほど~」の相づちはまだいいが、「マジで」「ヤバい」はNG!(68歳・男性)
6割弱の親が、ずっと堅苦しいのではなく、親近感のあるタメ口を許容&歓迎。ただし、初対面の大事なあいさつの場面でタメ口が出ると、緊張感の欠如&マナー違反と感じる親も少なくない。親への敬意として、きちんと敬語を使う姿勢を見せることは必要かも。
「仲良くなりたい」と思うので、時々タメ口、ありです。(51歳・女性)
くつろいで話せる感じがして良いと思う。(63歳・女性)
初対面で目上の人とタメ口で話すのは、社会人としてなし。(57歳・男性)
普段敬語を使い慣れていないからボロが出るんだなあと思ってしまう。(62歳・男性)
一世一代の親あいさつの場面で、緊張がほどけてタメ口になるのはどうかと思う。(60歳・女性)
こんな振る舞いはNG | 「なし」の割合(%) | 「あり」の割合(%) |
---|---|---|
テーブルに肘をついて会話や食事をしていた | 90% | 10% |
玄関で靴をきちんと揃えなかった | 76.4% | 23.6% |
家に上がる際に「お邪魔します」や「失礼します」と言わなかった | 74.5% | 25.5% |
足音が大きい、椅子の引き方が雑など所作が荒い | 70% | 30% |
食事中に口にものを入れたまま話していた | 65.5% | 34.5% |
親あいさつの訪問時に20分遅刻してきた | 60.9% | 39.1% |
親あいさつでは、気を使って整えた服装や言葉遣い以上に、無意識に出る所作の一つ一つが印象に残り、見られているもの。「緊張してうっかり忘れた」とならないように、最低限押さえておきたいマナーをもう一度チェック。普段の生活の中で自然に振舞えるよう身に付けておこう。
幼少期に教わるごく初歩的なマナーから、大人としての気配りや人間性が問われる言動や所作まで、親の本音ジャッジは、時に厳しく&優しかった!「他人なら気にならないが、娘や息子のパートナーとして見るときは別物」という声もあるので、まずは相手親のタイプを知った上で、不快感を与えない言動や所作を考えることが大切。事前の情報収集や相談を忘れずに、今後のいい関係に繋がる親あいさつを叶えて。
文/笠原恭子 イラスト/てぶくろ星人 D/mashroom design 構成/山崎裕香子(編集部)
※記事内のデータおよびにコメントは過去3年以内に結婚した子どもを持つ50~60代の男女110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年6月時点のものです