
【結婚式の料理】相場はどれくらい?ゲストに喜んでもらえるメニューの選び方
結婚式の料理はゲストの最大のお楽しみの一つ。だからこそ、味や見た目、品数などにこだわってもてなしたいものです。今回は、気になる婚礼料理について、費用相場をはじめ、皆さんが知りたいことをグッと深掘りしてご紹介!ぜひ料理選びの参考にしてくださいね。
結婚式の料理の費用相場や品数はどれくらい?
結婚式の料理は1人当たり平均1万6900円
[結婚式の料理・飲物に関する平均値]
・料理…1万6900円
・飲物…4500円
・ウエルカムドリンク(☆)…914円
・乾杯用ドリンク(☆)…1117円
・子ども用の料理・飲物(☆)…4515円
・ウエディングケーキ(★)…1766円
・デザートビュッフェ(★)…1969円
・サービス料(合計額)(☆)…18万7942円
[料理]
料理の値段は会場や地域によって差があるものの、1人当たり1万4000円~2万円未満の金額帯が多く選ばれています。ほとんどの会場で複数のコースが用意されており、ランクアップすると差額×人数分の追加費用が発生します。
[飲物]
飲物の値段も料理と同様、複数のコースから選べる会場が多く、飲物の内容や種類が豊富だと金額もアップします。「お酒が好きな人が多い」「飲めない人が多いけど、おしゃれなノンアルドリンクを提供したい」など、ゲストの顔触れに応じて検討する方法も。
[ウエディングケーキ]
ウエディングケーキの注文方法は会場によって異なり、1ホールいくらという場合と、1人当たりの単価×人数で計算するパターンの2通りがあります。ちなみにホールで注文するケースでは、ケーキの大きさがある程度決まっていることもあり、少人数でシェアする方がやや割高傾向に。
[デザートビュッフェ]
デザートビュッフェの相場は1人当たり700~2200円。オプションで頼むケースが大半ですが、中には料理のコースに含まれていたり、コースのデザートをビュッフェスタイルに変更するケースもあります。
[サービス料]
サービス料とは、料理や飲物をサーブするスタッフの人件費に相当する費用です。対象となる項目は会場によって若干異なりますが、主に飲食代などに10~15%ほど加算されることを覚えておきましょう。
<データ出典>
無印は「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」
☆印は「ゼクシィ花嫁会」の登録時アンケート調査の平均金額
★印はこの記事の「ゼクシィ花嫁会」アンケート調査の平均金額
料理・飲食に関わる相場を含めた、結婚式お金の全てはこの記事をチェック!
婚礼料理のコースは6~7品が人気
料理のジャンルによって多少品数に差がありますが、平均すると6.6品。ベースとなる内容は大体以下のようなもので、最後にコーヒーと小菓子が提供されます。
[フランス料理]
小前菜(アミューズ)、前菜、スープ、魚料理、口直し、肉料理、デザート
[和洋折衷料理]
小前菜(アミューズ)、前菜、スープ、魚料理、口直し、肉料理、ご飯と香の物、デザート
[日本料理]
先付け・前菜、椀物、お造り(刺し身)、煮物・揚げ物・蒸し物、焼き物(主に魚)、ご飯と香の物、水菓子(果物などのデザート)
結婚式の主な料理は?
ゲストに人気なのはフランス料理・和洋折衷料理
[ゲストに人気の料理]
1位/フランス料理…44.5%
2位/和洋折衷料理…29.1%
3位/日本料理…24.5%
4位/イタリア料理…9.1%
5位/中華料理…5.5%
6位/上記以外の料理…2.7%
※その他・無回答…5.5%
(複数回答)
ゲスト人気が最も高かったはフランス料理。実際に新郎新婦からも一番多く選ばれている料理でもあり、「婚礼料理=フランス料理」というイメージが浸透していて、特別な気持ちになるという声が多く聞かれました。
4位以下の料理は、主にレストラン会場で味わえる料理になるため、選んだゲストが少ないのはある程度仕方のないこと。とはいえ、そこはスペシャル感あふれる婚礼料理。「中華料理/憧れのフカヒレ料理に感動した!(にゃんこさん/60歳男性)」、「スペイン料理/彩り豊かなパエリアは見た目も楽しめた(Yysさん/45歳女性)」というように、少数ながらもしっかり満足している様子。堂々とふたりの選んだ料理でおもてなししてくださいね。
ここからは、特に人気の高いフランス料理と和洋折衷料理について解説します。
1位.フランス料理
婚礼料理の王道といえば、やっぱりフランス料理のフルコース。日頃、なかなか気軽に食べられる料理じゃないので、ゲストにとっても特別感があるようです。
フォアグラやキャビア、オマールエビといった高級食材を味わえるのはもちろん、繊細かつ華やかな盛り付けで見た目も楽しめます。芸術品のような美しいビジュアルは写真映えもバッチリ!ゲストに人気があるのも納得ですね。
ゲストからはこんな声が

フランス料理は結婚式のようなお祝いの場でしか食べられないイメージ。普段食べる機会が少ないから特別な気分になれるし、一品一品満足感があります。(のんのさん/32歳女性)

普段、あまり口にする機会がないキャビアやウニ、ブランド牛のステーキといった高級食材にお目にかかれるから。見た目も華やかでいいですね。(ミヤさん/44歳女性)

生ものが苦手なのでお刺し身系がないのが嬉しい。前菜に多少出ても残せるし。スープも凝っていて、さすが婚礼料理!と思います。(Mさん/65歳女性)
2位.和洋折衷料理
洋食と和食のいいとこ取りで、老若男女&あらゆる年齢層から人気の和洋折衷料理。季節感が感じられる食材や味付け、お箸で食べられるところも人気です。
特に和食は会場の特色が出る部分で、そばやおすしといった人気のメニューが盛り込まれていたり、新郎新婦のリクエストに応じて思い出の食材を取り入れてくれる会場も。
ゲストが和洋折衷料理を推す理由も探ってみましょう。
ゲストからはこんな声が

高級感のある西洋料理と慣れ親しんだ日本料理の融合が、老若男女みんなに受けていると思う。さまざまな人たちが集まる結婚式にぴったりの料理!(仏の竹林さん/29歳男性)

一つ一つの料理が美しく盛り付けてあり、そのおいしさにも大満足。フルコースでも胃にもたれることなく完食できました。(K.Hさん/64歳女性)

大好きなお刺し身も、ステーキもどちらも堪能できて満足です。(Kさん/28歳女性)
ゲストに喜んでもらえる
メニュー選びのポイントは?
料理の味や見た目の良さが上位にランクイン
1位.料理がおいしいこと(38.2%)
2位.盛り付けや見た目の美しさ(21.4%)
3位.高級食材や地元食材などが使われていること(19.1%)
4位.デザートが凝っていたり選択肢が多いこと(16.8%)
5位.コースのボリュームが適度であること(11.8%)
ゲストが嬉しい料理のポイントは上記の通り!意外なところでいえば、「少量ずつでもおいしい料理をじっくり味わいたい」と、ボリューミーな料理よりも適正な量を求める人の方が多かった点。さらにデザートに期待しているゲストの声も目立ちました。
「これがおいしかった」の一点集中が記憶に残る
一皿でもとびきりおいしい料理があれば、その記憶はずっと思い出に残るもの。メインディッシュをはじめ、ふたりの思いが伝わる食材なども、ゲストに好印象を与えるようです。
ゲストからはこんな声が

北海道での結婚式では、地元の食材をふんだんに使った料理が出てきました。ご当地メニューはやっぱり印象に残ります。(sakuraさん/63歳女性)

メインディッシュの松阪牛を目の前で仕上げてくれて大興奮!結婚式ならではの演出が楽しくて盛り上がりました。(あかしろさん/29歳男性)

老舗のレストランでの婚礼料理は美食のオンパレード。中でもその店のスペシャリテであるローストビーフの味が今でも忘れられません。(コモノさん/29歳女性)
アレルギーや食べやすさ、子どもへの配慮が嬉しい
料理をおいしく食べるために欠かせないのが新郎新婦のちょっとした気遣い。ゲストはどんなことに感激したのでしょうか?
[嬉しかった料理の工夫]
1位.デザートがビュッフェスタイルで出てきた(22.3%)
2位.子ども連れや妊婦に配慮した特別メニュー(15.0%)
3位.フランベなどの料理パフォーマンスが用意されていた(10.0%)
4位.新郎新婦にまつわるオリジナルメニューがあった(9.5%)
5位.食物アレルギーに配慮してくれた(17%)
この中から、2位の子ども連れゲストへの配慮や、アレルギー対応、食べやすさを追求した気配り(ランク外/その他)について、リアルな声を紹介します。
ゲストからはこんな声が

お子さまランチを用意してもらえて嬉しかった。好物ばかりのプレートで、見た目もかわいらしく子どもも喜んで食べていました。(なみさん/32歳女性)

事前にアレルギーや苦手な食べ物のことを聞いてくれました。さらにパッと見て他の料理との差が分からないようになっていて、配慮を感じました。(H.Kさん/27歳女性)

盛り付けが美しい上に、一つ一つの料理がフォークやスプーンに乗せやすい大きさにカットされていて、ちょっと感激。(コモノさん/29歳女性)
先輩花嫁がおもてなしの心を込めたメニュー例はこちらをチェック!
費用を抑える方法は?
先輩花嫁の節約アイデアをご紹介
ゲスト満足度を追求しつつも、予算を大きくオーバーしないよう調整するのも大事なこと。ここからは、そんなやりくり上手な花嫁たちのアイデアをご紹介します。ぜひご参考に!
[アイデア1]コース全体ではなく1品のみランクアップ

1つ上のコースの魚料理が気に入ったので、1品だけそちらに変更。ゲストにおいしく食べてもらえた上、1品差し替えの方がコース自体をランクアップするよりも費用を抑えられて正解でした。(遥香さん)
[写真]ランクアップしたこだわりの魚料理
[アイデア2]演出を絡めた“お得なメニュー”に差し替え

ウエディングケーキをやめて、デザートビュッフェに変更。ゲストにも喜んでもらえ、費用的にもお得でした。さらにコースのパスタを抜いてピザを追加注文。1人当たり330円コストカットできた計算に。(てるちゃんさん)
[写真]ウエディングケーキの代わりに取り入れたデザートビュッフェ
[アイデア3]ローコストで満腹感が味わえるメニューを追加

パンビュッフェは1人当たりの料金がそんなに高くなく、お代わり自由なので、たくさん食べるゲストに喜んでもらえて良かったです。(おこめさん)
[写真1枚目]ゲストに好評だったパンビュッフェ
[写真2枚目]おかわり自由!大量のパンがずらり
[アイデア4]コースのランク選びは第三者の声を聞きながら

選べるコースは2種類。ランクアップする前に親族に意見を求めたところ、リーズナブルなコースでも十分と言われたので、安心して頼みました。実際にグレードを下げても満足感がある料理でした。(もなみさん)
[写真]ちょうど良いボリュームの肉料理
他にもこんな節約アイデアが!
「一番下のランクの料理を頼み、最後の締めとして鯛(たい)茶漬けを追加。料理の内容も申し分なく、ゲストにとても喜んでもらえました」(m.nさん)
「食材を自分たちで選ぶことができ、それに伴って料金も変化。濃いめの味付けの料理は食材のグレードを少し下げたり、不要な食材は省いて予算調整しました」(さきさきさん)
「料理のランクを上げるため、ドリンクを1ランクダウン。ウエルカムドリンクの種類が少なくなりましたが、たくさん飲めるものでもないし、あまり印象にも残らないと思うので、料理に予算をスライドさせて良かったと思います」(千晶さん)
ゲストが喜ぶ料理を知りたいなら、こちらもチェック!
From 編集部
ゲストの顔触れを見ながら、嬉しいポイントを探してみて
結婚式の料理はおいしくて当たり前。さらに集まる人たちの顔触れに応じたメニューや品数、飲物、デザートなどを考えることで、ゲストの満足度は一気に上がります。基本を押さえた上で上手にカスタマイズし、おもてなしにつなげてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/篠塚朋子
※記事内のデータおよびコメントは「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」、「ゼクシィ花嫁会」の登録時アンケート、2025年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー114人が回答したアンケート、2025年2月に過去2年以内に披露宴への出席経験があるゲスト220人が回答したマクロミルアンケートによるものです
※北海道、青森、山形の一部エリアでは会費制ウエディングが一般的です。なお、会費とは別にお祝いとしてご祝儀を頂いたり、お礼・お返し・お車代の相場金額が異なるものもありますので、親や会場担当者に相談、確認をしましょう
※掲載されている情報は2025年4月時点のものです
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