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本質を大切にした”ゲスト思い”の「シンプル婚」とは ~3組の実例集~

すっきりおしゃれなシンプル婚って、憧れますよね。けれど、取り入れる演出や装飾を少なくするだけでは成功はちょっと難しいかも。魅力的で、ゲストにも喜んでもらえるシンプル婚には何があるのか、先輩花嫁のウエディング実例から解説します!

素敵なシンプル婚の特徴

魅力的なシンプル婚の共通点は、上記に挙げた5つ。これらがあると、温かさや上品な華やぎを纏(まと)ったシンプル婚が叶います。

●強い“統一感”がある
●“会場の特徴が”生きている
テーマとなるキーワードや色展開、世界観などの設定があると、結婚式に“不可欠なもの”が明確に。また会場も構成要素の一つとしてコーディネートを考えれば統一感と共にスタイリッシュさもさらにアップ。統一感の強さは分かりやすさに繋がるため、ゲストの印象にも強く残ります。

●“引き算”が利いている
シンプルを目指すとはいえ、省略ばかりでは寂しい印象に。プログラムや装飾、衣裳スタイリングに、緩急や強弱のメリハリをつけて。適度な足し算もあるからこそ、引き算が映えます。

●“ふたりらしさ”がある
●“ゲスト思い”であること
ふたりの個性や願い、ゲストに良い時間を過ごしてほしいとの思いが行き届いた結婚式には温かさが生まれるもの。シンプル婚には欠かせない要素です。

それでは、これらを網羅したシンプル婚実例をご紹介。特に注目したい点をピックアップしたので、参考にしてくださいね。

仕事として美術に関わる奏さん。そして、新郎新婦ともアート好きで、テーマには“Art”を設定。「ゲストにも、美術館を巡るような刺激的で非日常的なひとときを贈りたいと考えました」(奏さん)。

スタイリッシュな会場を生かすべく、飾るものはミニマムかつアートなものを。さらには、ケーキペインティングセレモニー、シェフがデザートを彩るアートパフォーマンスを行うなど、内容もアートに絡められるものだけを厳選したそう。取り入れたもの全てにおいてテーマがしっかり貫かれているから、さまざまなおもてなしの工夫や演出、ふたりのドレススタイリングの全てに統一感があって潔く、洗練のウエディングが完成!

<写真>
1.全ゲストによるペイントで完成するキャンバスアートの結婚証明書。着色はテーマカラーの3色で。会場装花にも合うかどうかフローリストにアドバイスを求め、統一感をアップ。

2.(写真上)座席表の代わりに、エスコートカードを兼ねた手紙を用意。封筒は手作りでゲスト一人一人をイメージした柄を選択。飾った空間は小さなギャラリーのよう。
(写真左下)新婦DIYの席札。テーマカラーを基本に、渡す相手をイメージした色をプラスしてペイントしたそう。まさに、一人一人に向けたArt。

3.セカンドブーケを束ねるライブパフォーマンス。新郎新婦とゲストが選んだ花をフローリストが受け取って束ねたそう。全員がArtを体感!

4.装花ももちろんテーマカラーで構成。色を引き立てるため、テーブルクロスはあえてブラックを選択。

<WEDDING DATA>
会場タイプ/ホテル ゲスト/70名

【Advice】最初に、結婚式の軸を決めるとよいと思います

「“テーマ”や“テーマカラー”といった、全体の軸となるものを最初に決めておくことが大事だと思いました。そうすることで統一感が生まれてウエディング全体にストーリー性を持たせることができ、ゲストに一貫したメッセージや洗練された印象を伝えることができると思います」(奏さん)

テーマは「涙より笑顔」。自分たちだけでなく全員で楽しみたいとつくり上げた結婚式は、ポップで高揚感がありながらテーマカラーが徹底された、芯のあるシンプル婚です。ゲストの負担を減らすべくスピーチや余興は最小限に。とはいえ時間を持て余すことがないよう、席次表やプロフィールは読み応えのある内容を心がけたそう。

演出は2つに絞り、一つは花嫁と母が大好きなアーティストの弾き語りを、2つ目はファーストバイトの代わりに取り入れた、友人に向けてのサンクスバイトを。「歓談時間の確保が最優先でしたが、それだけではシンプル過ぎるかと思い、盛り上がる場面を入れました」(akaneさん)

メリハリを利かせ、ふたりの思いが真っすぐ届く温かな時間となったようです。

<写真>
1.前菜にはウエディングでは珍しいピザをプラス。ふたりの大好物ということで、新郎新婦らしさにほっこり。

2. ボリュームのあるシルエットを選んだのは、刺しゅうや柄のないドレスが寂しく見えないようにと考えたから。髪にはブーケのリボンの色と合わせた水色の生花を。一癖あるヘアスタイルや大きめピアスとでシンプルなドレスとのバランスを取ったそう。

3.テーマカラーにはピンク系の3色のグラデーションカラーと水色の計4色を設定し、ブーケ、装花、プロフィール帳などをこれらで統一。同系色をあえて濃淡で使うことで、やさしく繊細な世界観が実現。

4.デザートビュッフェを割愛した分、歓談時間を確保。「全員と話し、写真を撮ることができて、思い出深い時間になったと満足しています」(akaneさん)

<WEDDING DATA>
会場タイプ/ゲストハウス ゲスト/55名

【Advice】テーマカラーがあると、世界観が伝わりやすいです

「テーマカラーは3~4色を定めるとよいと思います。私たちは、4色でペーパー類や装花などの全てを揃えました。統一感と世界観が高まり、ゲストの記憶にも強く残るようです。また、メイン装花を節約すると一気に寂しい印象になると感じます。装花はできるだけ節約しない方がよいと思います!」(akaneさん)

namiさんが目指したのは、“ゲストにとって最高の思い出になる結婚式”。そこから現れたのは、ふたりらしさとゲストとの関係性に焦点を当てたウエディングです。挙式は、人前式で行いふたりらしい誓いを、披露宴では余興やスピーチをなくしあいさつなどを最小限に絞った進行を。そこで大事にしたのは一体感。皆が同じタイミングで一緒に楽しめる演出を見せ場とすることでシンプルなプログラムにインパクトと温かさを加えました。

一方、コーディネートは落ち着いた色彩の簡潔なもの。けれど会場、装飾、着こなしの全てにおいて統一感が高く、とても魅力的!

シンプルな中にふたりらしさや思いがしっかり秘められた結婚式は、ゲストの記憶に深く刻まれたはずです。

<写真>
1.装花、会場、衣裳との調和を意識。また登場時間の短さを考慮し、節約面からもこちらを選んだそう。

2.テーブル装飾には鏡をプラス。全面ガラス張りの天井から見える空を映し装飾の一つとするコンセプトで、会場との統一感もあり!

3.「ゲストを一人残らず巻き込みたい!」と実施した、インスタント写真ボードの披露。皆に撮ってもらった写真を公開するとのアイデアは新郎から。その瞬間、会場からはどよめきが!

4.料理内容から選んだのは「山吹」という黄色をベースにしたコース。装花に黄色の花材を入れていたことから、コーディネートとしてもフィット。

5.シンプルでスタイリッシュな内装の印象を生かしたスタイリング。またボディジュエリーが映えるよう、ヘッドアクセサリーは潔く割愛。

<WEDDING DATA>
会場タイプ/ホテル ゲスト/68名

【Advice】目立つポイントと上質さを忘れずに

「“シンプル”と“地味”は紙一重ですが、誰かと同じではない自分たちなりのこだわりポイントを所々につくることで、魅力が上がると思います。またシンプルな分、質に目が向くので、料理や引出物などゲストと距離が近いものは上質なものを選ぶようにしました」(namiさん)

From 編集部

シンプル婚成功の極意は、“情熱!”

紹介実例の共通点は、見た目や内容が簡潔であっても、核の部分はとっても情熱的だということ。ふたりの強い希望やゲストを迎える上で目指したいことがハッキリしているからこそ、結婚式に不可欠なものだけが残った印象深いシンプル婚が完成するようです。シンプル婚を目指すなら「どうやるか」という手法ではなく、自分たちの意志の深掘りから始めるのがおすすめです。

構成・文/弘中栄美 D/ロンディーネ  
※掲載されている情報は2025年2月時点のものです

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