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【少人数婚】総額別に紹介!先輩花嫁の「お金のかけどころ&削りどころ」
結婚式は人生の大切な節目ですが、お金のことも気になりますよね。この記事ではゲスト40名以下の少人数ウエディングをした花嫁4名が登場。それぞれが「どのようにして理想の結婚式を叶えたか」、「お金のかけどころと削りどころはどこだったか」を具体的に紹介していきます。「少人数婚だからこそのお金のかけ方の工夫」が分かりますよ。
INDEX
【100万円台】親族だけの結婚式をミニマムに(ゲスト18名)
衣裳1着、メイン卓なし、引出物は豪華1点、ペーパーアイテムは席札のみ!
「雰囲気が明るくて、試食した料理が予想以上においしくて、見積りが他より50万円低かった会場を選んだ」という犬先生さん。
車椅子の母もゲストも心おきなく楽しんでもらうため、母を介護タクシーで送迎し、移動時のサポートを介護士がしてくれる「アテンドサービス」をお願い。小学校2年の子どもを含めた参列者の5人には「特別な体験をさせてあげるのもおもてなし」と思い、新郎新婦側の負担でプロのヘアメイクも頼んでおいた。
大人の女性として花嫁ひとりで入場することにこだわった人前式は前面ガラス張りのチャペルで。親、きょうだい、いとこなど親族だけで1つのテーブルを囲んで行った披露パーティは、全員と顔を合わせることができ、双方の親族同士の交流も自然と生まれたそう。
ペーパーアイテムはDIYした席札のみで費用200円。メイン卓がないので、装花代は最低限。衣裳は1着で通し、襟の付け替えとブーケだけ変える簡単なお色直しにするなど、身内だけの結婚式ならではの無駄のないお金の使い方もポイント。
奮発ポイント・節約ポイント
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点心ビュッフェを加えてコース料理のランクを上げた一方、ウエディングケーキは最小に。引出物はプチギフトをやめてカタログ式ギフトに集中投下!
司会はプロに頼みましたが、打ち合わせなしにしてコストダウン。
店頭で買うと4万円するブライダルインナーはフリマアプリで購入&再販して実質1500円。リングピローなど式場で借りられるものは借りて準備の手間も省きました。(犬先生さん)
Data
●ゲスト数:12名
●式費用総額:176万円
●ご祝儀総額:30万円
●親からの援助:100万円
●自己負担額:46万円
※上記の総額のほか、ゲスト5名の交通・宿泊費・ヘアメイク代で約21万6000円負担している
【200万円台前半】DIYを活用して賢くおもてなし(ゲスト30名)
料理と飲物、装花をランクアップ、カラードレスやブーケ、印刷物は手作り
おしゃれなゲストハウスで親しい友人と親族を招いて式を挙げたなぎささん。「しっかりとしたおもてなしをすると同時に、ゲストと共に楽しめる演出をして感謝を伝えたいと思いました」
そのために料理をグレードアップし、デザートビュッフェを追加。ドリンクもランクを上げ、受け付け時から披露宴までずっと2種類の生ビールが自由に飲めるタップマルシェを設置した。
ウエディングケーキはあえてなくし、代わりに「サングリアラウンド」を実施。これは、ガラスの器持参でテーブルを回り、ゲスト全員にフルーツを入れてもらった後、ふたりがワインを注いで完成させるもので、できたサングリアはデザートビュッフェのとき、ふたりからゲストに振る舞った。
ソファにしたメイン卓は装花のランクアップで華やかに。おかげでゲストがよく来てくれておしゃべりする機会が増え、写真もたくさん撮れたそう。
ゲストに楽しんでもらうアイテムにお金をかけた一方、イメージ通りにしたくて手作りした赤いマーメイドドレスとそれに合わせた個性派ブーケ、夜空をテーマに前撮り写真をたくさん使ったペーパーアイテムはコストダウンにつながった。
奮発ポイント・節約ポイント
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赤いドレスの材料費は1万5000円、ゴールドのフレームに青い花を合わせたブーケの材料費は3000円程度。生花ブーケの見積りが1万5000円だったので、1万2000円の節約です。招待状、席次表+メニュー表、プロフィールブック、ゲストカードの材料費は1人1360円。
買うと1万円するトス用バルーンは風船、花びら、リボンを海外から取り寄せ、DIYして2つ800円と破格でした。(なぎささん)
Data
●ゲスト数:30名
●式費用総額:247万円
●ご祝儀総額:100万円
●親からの援助:130万円
●自己負担額:17万円
【200万円台後半】神社挙式に和の演出。こだわりの和婚(ゲスト28名)
本格的な日本の花嫁姿や伝統芸能を取り入れて温故知新な結婚式に
新郎の趣味は日本の伝統的な神事芸能「神楽」、新婦は日本舞踊をしていたこともあって、共に和の物や日本文化が大好き。挙式を歴史ある神社で厳かに行い、神職や巫女を先頭に行列をなして神殿まで歩む「参進の儀」に憧れていたそう。
それを叶えた後の披露宴は窓越しの日本庭園が絵画のように美しい料亭で。神楽のストーリーにちなんで、新郎新婦がお面で顔を隠し、朱傘を差して入場したり、日本酒のたるを小づちで開ける鏡開きをしたり……。新郎の所属する神楽の仲間20人による笛や太鼓の生演奏と舞では、迫力ある八岐大蛇(やまたのおろち)や鬼も登場し、めったに見られない演目でゲストを楽しませた。
洋装にお色直し後は花嫁が父と一緒に入場して感動を呼んだり、ケーキカット後のファーストバイトで笑いが起きたり……。
「演者さんたちの控室に軽食や飲物を用意するなど神楽にもそれなりにお金をかけましたが、『最近なかなか参列したことのない和婚の良い式で、温かい気持ちになった』と言ってもらえました。刺しゅうたっぷりで高級感ある白無垢と色打掛、ドレスも高額となりましたが、ゲストに褒めていただけて大満足」と舞さん。
奮発ポイント・節約ポイント
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髪を文金高島田にしたため、かつらとさんごのかんざしで10万円近く。衣裳も美容着付けも値が張りましたが、とことん伝統的で本格的な和婚にしたいという思いが叶いました。
費用の削りどころは無料で借りた造花のブーケとDIYしたペーパーアイテム。招待状はWEBにして一部ゲストのみ紙で発送。神楽で使う御幣を小さくしてカードを挟んだ席札や受付の表札も好評でした。(舞さん)
Data
●ゲスト数:28名
●式費用総額:290万円
●ご祝儀総額:113万円
●親からの援助:150万円
●自己負担額:27万円
【300万円台】景色と豪華料理とお酒、笑いで楽しませて(ゲスト31人)
会場選びから演出まで新郎新婦のサービス精神がゲストの心をわしづかみ
「招くのは親族と友人だけだから、いつもボケとツッコミ過多の会話で人を楽しませている私たちらしく、笑い声があふれる結婚式にした」というちっぷたんさん。
会場は駅直結の高層ビル最上階。天空チャペルでの人前式は、新郎兄に神父役を頼み、誓いの言葉を笑える要素いっぱいに。披露宴でも踊りながら再入場したり、真顔のバブリーダンスから始まる芸人ばりのムービーを流すなど、笑いに振り切った。映像は3本上映したが、すべて自作したため、費用はプロジェクター使用料とDVD代だけで済んだそう。
結婚式アイテムで最も力を入れたのは日本の四季を取り入れた料理とモンブランにしたケーキ、ドリンク。乾杯酒は新郎父お勧めの銘柄を持ち込み。お酒が好きな新郎新婦に盛り上がってほしくて用意した利き酒ゲーム用の地酒も持ち込んだ。
季節を先取りして、会場装花や女性ゲストにプレゼントして胸に付けてもらったコサージュ、DIYしたペーパーアイテムのモチーフを、周りを明るく照らすイメージがあってふたりが大好きなひまわりにしたのもこだわりの一つ。ブーケ・ブートニアの儀式にも使ったひまわりのブーケは白ドレス、色ドレス兼用にしてコストダウンに一役買った。
奮発ポイント・節約ポイント
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【会場と料理は惜しみなく出費】
眺めがよい空間でゆったり過ごして欲しくて、地上180m!ガラス張りの会場を貸し切りました。料理は全品シェフと相談して決めたオリジナル。桜をイメージしたカリフラワーのムース、デートした海岸の夕日をイメージしたカルパッチョ、温泉を彷彿とさせる鯛のお茶漬けなど春夏秋冬の流れにし、知多牛など新婦と新郎の地元の食材もふんだんに使ってもらいました。(ちっぷたんさん)
Data
●ゲスト数:31人
●式費用総額:350万円
●ご祝儀総額:80万円
●親からの援助:200万円
●自己負担額:70万円
From 編集部
少人数婚ならではの無駄を省き、大切な部分にお金をかけて
少人数でも10~20名くらいなら100万円台も可能です。もし200万円以上の予算があったら、友人や職場の人も招いて30名規模の結婚式ができそう。300万円以上の予算があったら、お金の削りどころなどあまり気にせず、憧れを実現できるかも……。
このように予算によって「呼べる人数」も「できる結婚式」も変わってきます。少ない予算で理想の結婚式を叶えたかったら、少人数ウエディングならではの無駄を省く一方、大切な部分にお金をかける工夫をしましょう。
取材・文/渡邊博美 D/mashroom design 構成/金子朱里(編集部)
※掲載されている情報は2024年12月時点のものです
※費用に関しては、ご本人のお話に基づいて編集しており、時期や内容によって変わることがあります。
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