青森・秋田・岩手花嫁はどんな式を挙げてる？～相場・特徴・トレンド徹底解説～

ゲスト数は全国15エリア中2位とにぎやかな結婚式

「ゼクシィ結婚トレンド調査2024（全国推計値）」によると、全国と青森・秋田・岩手の結婚式の平均費用・ゲスト数は上の図の通り。

結婚式の費用は全国15のエリア（※）中14位と、会費制が多い北海道に次いで低くなっていますが、特徴的なのはゲスト数の多さ。全国平均52.0人のところ、青森・秋田・岩手は6.6人多い58.6人で、15エリア中2位と、九州に次いで多くなっています。

ちなみにゲスト数のトップ10は以下の通りです。

＜ゲスト数＞
1位：九州　68.8人
2位：青森・秋田・岩手　58.6人
3位：静岡　56.9人
4位：福島　55.5人
5位：首都圏　53.2人
6位：宮城・山形　50.7人
7位：北海道　50.5人
8位：長野・山梨　50.3人
8位：四国　50.3人
10位：北関東（茨城・栃木・群馬）49.3人

青森・秋田・岩手のデータで特徴的なもののうち、主なものは上の図の3つ。

・ゲスト数が全国２位
・新婦の衣裳総額が全国４位
・新郎の衣裳総額が全国５位

前述のように、結婚式のゲストが多いのが最大の特徴ですが、衣裳に関するデータも興味深い結果に。結婚式の総費用が全国14位と少なめにもかかわらず、新婦・新郎とも衣裳総額が全国より高め。お色直しの回数が多めであることも理由の一つとして考えられます。

教えてくれたのは……

親御さんやおじいちゃん・おばあちゃんが、わが子がゲストの友人、職場の人たちとのやりとりを微笑ましく見守っているところを見るのが好きです。大人になると、普段のわが子の様子をなかなか見ることができないと思いますが、「みんなに愛されているんだなあ」「仕事頑張ってるんだなあ」と安心している様子や誇らしそうな様子を見ると、結婚式って本当にいい場だなあと感じます。

「いつもは穏やかと言われる東北の人々ですが、ねぶたをはじめ、祭りとなるとみんな血が騒ぐようで、結婚式でも演出として取り入れる人が多いようです」と小松さん。

「ねぶたばやしの演奏、なまはげ太鼓などが繰り広げられると、老若男女みんなが大盛り上がり、一体感に包まれる様子は見ていても圧巻です」。

青森・秋田・岩手などは「祖父母との同居率が高めということもあってか、おじいちゃん・おばあちゃんっ子の新郎新婦が多い」のだとか。

小松さんが取材などを通して見るかぎり、「お色直しの中座のエスコート役で一番多いのはおじいちゃん・おばあちゃんのように思います。体調や脚の調子がよくなくて歩けない場合も、プレゼントを贈るなどのシーンが見受けられます。お手紙でも祖父母へメッセージ伝える人も多い印象です」

冒頭のデータでも解説したように、青森・秋田・岩手は他のエリアに比べてゲスト数が多め。そうした背景もあってか「パーティ中はなかなか一人一人とじっくり話す時間を確保するのも難しいのかもしれません。その分、ゲストと一体感を感じるシーンや全員で楽しめる演出を取り入れている印象があります」と小松さん。

最近特に多いのは「新郎新婦にまつわるクイズ。景品には地元の名産品（お肉、お酒など）の豪華賞品を用意していることも多いです。ほかにも、定番ダズンローズセレモニー、全員での集合写真なども人気があります」。

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構成・文／前川ミチコ　イラスト／田中麻里子　D／ロンディーネ
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2024（全国推計値）」によるものです
※掲載されている情報は2024年12月時点のものです

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