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北海道花嫁はどんな式を挙げてる?~相場・特徴・トレンド徹底解説~

北海道で結婚式をするふたりにとって、同じエリアの先輩カップルの結婚式の費用相場やゲスト数などは気になるところ。そこで、北海道のゼクシィ調査データを紹介。さらに、北海道の結婚式を数多く取材するライターが、エリアの特徴から最新トピックスまで徹底解説します!

会費制の影響もあり、結婚式全体にかかる費用は全国最少。ゲスト数は平均的

「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」によると、全国と北海道の結婚式の平均費用・ゲスト数は上の図の通り。

最大の特徴は、結婚式にかかる費用が少ないこと。会費制が主流という独自の風習もあり、全国15エリア(※)中15位、全国平均の343.9万円より100万円以上少ない221.5万円という結果となっています。

ゲストの数は全国15エリア中7位で、全国平均より1.5人少ない程度。前述のとおり会費制の影響もあり、1人当たりの料理、ギフトなど、ゲストに対してかかる費用も全国で最も少ない費用となっています。

ちなみにゲスト数のトップ7は以下の通りです。

<ゲスト数>
1位:九州 68.8人
2位:青森・秋田・岩手 58.6人
3位:静岡 56.9人
4位:福島 55.5人
5位:首都圏 53.2人
6位:宮城・山形 50.7人
7位:北海道 50.5人

(※)全国15のエリア:「北海道」、「青森・秋田・岩手」、「宮城・山形」、「福島」、「新潟」、「富山・石川・福井」、「茨城・栃木・群馬」、「首都圏」、「長野・山梨」、「静岡」、「東海」、「関西」、「岡山・広島・山口・鳥取・島根」、「四国」、「九州」

結婚式でゲストにかかる費用より、結婚式以外で新郎新婦にかかる費用が高め

北海道の費用相場データで特徴的な項目で、主なものは上の図の3つ。

・結納金の金額 全国1位
・新婦の衣裳総額 全国1位
・結婚指輪ふたり分の金額 全国3位

前述のとおり、会費制の影響で結婚式にかかる費用、特にゲストにかかる費用が少なめになることもあり、新郎新婦にかかる費用が高めになる傾向にあります。

教えてくれたのは……

ゼクシィ「What a Wonderful Wedding!」北海道エリア担当ライター/青田美穂さん
青田さん

取材でお邪魔しているものの、常に一緒にお祝いさせていただくという気持ちでいます。ですので、楽しいスピーチのときには笑ったり、感動のシーンではウルウルしたり、目立たないように気持ちを共有させていただいています(思わずそうなってしまいます)。一日の中でもスタート時の緊張感が一番好きで、ファーストミート時のおふたりや挙式前の親と子の、少しぎこちない会話の中に「人生の特別な一日のはじまり」を感じます。

北海道で特徴的な、昔ながらの会費制結婚式。「そのルーツは、経済面でもこれから独り立ち!という新郎新婦のために、ゲストがふたりをお祝い(支援)するところから始まっています」と青田さん。

そのため、発起人はふたりの友人や職場関係者、仲人を立てるなど、結婚式の準備はゲスト主導で行われ、ふたりと両家はお祝いされる側で、席次も両家の親族が上座だったのだそう。

「ただし、ここ10年ほどで『自分たちでゲストをおもてなししたい』『ゲストが主役』という意識に変わり、発起人&仲人制度はほぼ100%廃止。席次もゲスト上座が増え、新郎新婦が自ら演出を考え、当日も余興の司会をしたり、デザートサーブするなど『お祝いされる側から、おもてなしする側』へ。ゲスト負担の少ない『会費制で(基本)ご祝儀ナシ』という合理的な点だけが残されています」。

「以前の会費制では大人数で行われることが多く、収容人数の関係でホテルウエディングが基本でした」と青田さん。

ところが最近では「ゲストとの距離の近さ(少人数、お色直しを減らす)、こだわりの料理(カスタマイズできるコースなど)、ロケーションの良さ(夏は自然の中でのウエディングなど)、自分たちらしさといったオリジナリティーを追求する傾向が強くなり、「大事なゲストだけを呼びたい」との希望から少人数OKの式場へ移行しています」

ガーデンウエディングの場合も「以前は挙式だけ屋外、会食はレストランが定番でしたが、より『楽しむ要素』を盛り込むようになり、雰囲気に合わせてドレスコードをカジュアルにしたり、バーベキューや他のセレモニーも外で行うなど、幅が広がっている気がします」

家族・親族への感謝を伝えるセレモニーは、どのエリアでも定番ですが、「北海道は広いので、道内でも離れて暮らす親子や、道外に進学・就職する人も多く、普段は言えない『家族・親族への感謝の思い』を結婚式で伝えたい!という方が多いように思います」と青田さん。

「本人たちは結婚式をしなくてOKでも『親のために』という新郎新婦も少なくなく、家族だけでの結婚式や、ゲストが多いパーティでも演出などで親、きょうだい、祖父、祖母、親族にスポットを当てるなど『家族思いのセレモニー』が必ずと言っていいほど組み込まれています」

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構成・文/前川ミチコ イラスト/田中麻里子 D/ロンディーネ
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)」によるものです
※掲載されている情報は2024年11月時点のものです

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