【保存版】式当日美しく見せる新郎新婦の＜立ち方・歩き方・お辞儀＞

教えてくれたのは……

姿勢や動作は自分の癖が出やすく、慣れない場面では慌ててしまうことも。結婚式を通して、自分の姿勢や動作を見直す良い機会にして頂きたいと思っています。当日慌てずに結婚式を迎えられるよう、美しい立ち居振る舞いを練習し、素敵な姿をゲストにお披露目しましょう。

美しい立ち姿の基本は姿勢。正しい姿勢は見た目のきれいさだけでなく、相手に好印象を与える効果も。

足の指の付け根あたり、やや前に重心を置いて背筋を伸ばすと、自然と体が起き上がり、同時に肩も開きます。その上で肩の力を抜き、上から引っ張られるようなイメージで首の後ろ側を伸ばすと、美しい姿勢に誘導されます。

【手や腕の位置】
新郎は肘を90度に曲げて軽くこぶしを握るポーズを。白いグローブを持つ際は、 グローブの指先が前を向くように右手で軽く握り、腕は体に沿って自然に下ろしましょう。

新婦は第２関節が見えるくらいを意識して、新郎の腕に手をかけて。また、ブーケは腰位置でキープし、軽く上半身を正面へひねることで、ドレスラインも美しく見えます。

【体の向き】
お互いの体がやや内側に向くように意識すると一体感が出ます。ふたりがハの字になるように、内側の肩と足を引くことで一体感のある美しい立ち姿になります。

ふたりが一体感を持ってスムーズに歩くためには、歩調を合わせることが第一。新郎が新婦をサポートし、新婦は上半身が揺れないよう重心を保ちながら、一歩一歩進みます。

【視線】
挙式入場の際、花嫁は先にある祭壇の真ん中を見て一歩一歩進むのが理想です。新郎は目線を下げずに、祭壇の上辺りをみるイメージで堂々と歩きましょう。

挙式の退場時や披露宴の入場時など、ふたりで歩く際は真っすぐ前を見ながら歩きましょう。また、ゲストを見ながら歩く際は、ふたりの視線の方向を合わせることで一体感が生まれます。

【歩幅】
新郎は半歩前を歩くことを意識しつつ、歩幅やスピードは新婦に合わせてコントロール。エスコート役に徹して先導を。

新婦はドレスのスカートを足の甲で押すイメージで歩くことで裾を巻き込みづらくなり、重心も安定します。蹴るように歩いてしまうと、上半身が揺れて安定しずらくなるので注意しましょう。

お辞儀は感謝の気持ちを伝えるための大事な動作。ふたりで息を合わせ、同時に頭を下げることで丁寧で美しいお辞儀になります。

ふたりでリズムを合わせるときは１・２とカウントしながら頭を下げ、2秒キープ。１・２・３で元に戻りましょう。

【角度】
頭だけをちょこんと下げたり深すぎるお辞儀はNG。立ち姿の姿勢のまま脚の付け根を折り、30度がどれくらいか、鏡の前で練習しておくのがおすすめです。また、目線は２ｍくらい先を見ると横から見た時のまつ毛もきれい。感謝の意も感じられます。

【表情と手の位置】
表情は真顔にならず、口角をやや上げて微笑むと好感度もアップ。腕は立っている時の手の位置をベースにし、お辞儀と同時に体から離れないよう注意して。特に、新郎は手を前で組むと休憩しているようにも見えてしまうので、いつでも手は横！を意識しておくと良いでしょう。

Profile

宝田ひろみ ブライダルレッスン講師

新郎新婦レッスンなどを行うブライダルビューティーサロンMayonを主宰。長年ブライダルインナーに携わってきた経験から「花嫁の美しい姿は姿勢や所作にある」ことを実感し、骨格の個性を生かした姿勢の指導をスタート。姿勢を正した上で基本動作を練習する挙式リハーサルさながらのパーソナルレッスンが、プレ花嫁から好評を得ている。

取材・文／大平美和　撮影／MOMO　スタイリング／福崎香織　ヘア＆メイク／長田博文　モデル／小嶋彩音、MOTOKI　Ｄ／mashroom design　構成／間宮 愛（編集部）　装花協力／ミニエマキシ
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2024年10月時点のものです

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