[全文掲載] 花嫁の手紙vol.44~これから歩む未来への決意を式で伝える~
花嫁が親や家族への思いをつづった手紙を読む「花嫁の手紙」は、結婚式の定番演出。普段言えなかった素直な気持ちを伝えられる良い機会ですが、何をどう書いていいかわからない…なんて悩む花嫁さんもいるのでは?そこで卒花の実例から、あなたが花嫁の手紙を書くためのヒントやコツを見つけてみませんか?
「『式で手紙を聞くのが楽しみ』母のひと言で手紙を読むことにしました」
“ゲストみんなと一緒に楽しみたい”が式のコンセプトだったので、しんみりした雰囲気にしたくないな…と読むことに前向きではなかったというayumiさん。式の前にお母さまに会った際、「結婚式で手紙を聞くのが楽しみだよ」といわれたそう。その言葉が後押しとなり、結婚式で手紙を読みました。
■2023年1月21日挙式
■招待ゲスト数…82名(家族、親族、友人)
■花嫁の手紙を書き始めた時期…約1週間前
■花嫁の手紙を書くのに要した時間…約3日間
■式で花嫁の手紙を読んだ時間…約5分
ayumiさんの「花嫁の手紙」
【GOODポイント&感動ポイント】
数々のウエディングで司会という枠にとらわれず、たくさんの花嫁さんの結婚式の演出や「花嫁の手紙」の相談にも乗ってきた優月さんにコメントを頂きました。(優月りなさんInstagram/@ mc_yuzuki_rina)
表現が丁寧で、「安心してね」という気持ちに溢れた手紙でGOOD
【A】からは、お父さまのお人柄や愛情深さが伝わってきました。花嫁さまがお父さまへ感謝とともに尊敬の気持ちを持っていること、背中を見て育ってくれたことが手紙から伝わりお父さまも喜んだのではと思います。
【B】では、お母さまと二人三脚で歩んできた情景が浮かんできました。娘がどんな選択をしても動じない母の強さ、懐の深さ、それは花嫁さまだけではなく、お母さまの中にも大変だったけれど幸せな記憶として残っているのでは?と感じました。
【C】の部分の下線の言葉は、何げなくおっしゃったひと言だったかもしれませんが、こうしてしっかり花嫁さまが心に刻んでくれていること、改めて結婚式という場で伝えてくれたことはとても嬉しかったと思います。「持ち前の強さと明るさで彼のことを幸せにします」という宣言はどんなに頼もしく、嬉しく、そしてふたりの未来について安心されたのではないでしょうか。(優月さん)
花嫁の手紙「読んでどうだった?」「受け取ってどうだった?」
今回のお手紙を書いたayumiさんとお手紙を受け取ったお母さまにお話を伺いました。
手紙を読んでどうだった?
「しんみりした雰囲気にしたくないな…」という思いで、最初は花嫁の手紙を読むことに少しためらいがありましたが、母の言葉がきっかけとなり、式で読むことにしました。手紙を読むのを聞いてくれている両親を見て、直接感謝を伝える場面が今までなかったので、「読んで良かった、感謝を伝えられて良かった」と思いました。
書く前後で気持ちの変化は?
今までの感謝を一番に伝えたいと思っていました。そして、「これからもよろしくね」という気持ちや「離れて暮らしても強く頑張っていくから安心してね」ということも伝えたいと思いながら、手紙を書きました。実際に書き始める前にたくさんの思い出を振り返ったので、感謝の気持ちがより強まり、具体的になりました。
苦労&工夫したポイントは?
PCで手紙を作成した後に、便箋に清書しました。手紙を書きながら、誰が聞いても具体的な情景が浮かぶように意識して書きました。ただ両親二人に伝える手紙ではなく、親族や友人などのゲストの前で読む手紙であるということを意識して書き進めました。
後輩花嫁さんにアドバイスを
手紙を書いて式で読むことで、両親にしっかりと感謝を伝えることができたと思っています。また、義親からかけてもらった温かい言葉で安心できたことも伝えられて良かったです。
お手紙を受け取ったお母さまより
勉強を見たり、夜食を作ったり、送迎をしたり…当たり前に思っていた日常のありがたさに気付いてくれたことがとても嬉しかったです。本当に母親冥利(みょうり)に尽きます。娘が新しい人生へ自信を持って歩んでいることが伝わってきて、安心しました。
From 編集部
深い感謝とともに、新たな決意を花嫁の手紙で伝えよう
今回のお手紙では、これまで支えられてきた感謝を丁寧に伝えていました。エピソードを細かく書くことで、家族からの愛情もしっかりと伝わってきますね。
また、新生活に自信を持って臨んでいく気持ちを手紙に盛り込んでおり、頼もしさと意欲も伝わりました。「今後への新たな決意」からは、親御さんからの愛情深さをしっかりと引き継がれていることを会場のゲスト全員が感じたのではないでしょうか。あなたも花嫁の手紙で「今後の決意」を伝えてみませんか?
優月りなさん MC・司会者・ナレーター・ラジオDJ
ウエディング業界歴17年で、関東・関西などを中心に幅広いスタイルの結婚式で司会やMCとして活躍。ブライダルモデル育成の経験から花嫁さんへの立ち居振る舞いや音楽、お手紙の相談なども幅広く行っている。司会者育成講師としても10名以上輩出。
構成・文/RIE☆ D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2024年10月時点のものです
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