「ホテル婚」会場の選び方~候補絞り込みから比較検討・最終決定まで~
ゼクシィ相談カウンターのアドバイザーを監修に迎え、ホテル婚における会場選びの手順をご紹介。ホテルならではの特徴と決め方のポイントをしっかり押さえて、ふたりがちゃんと満足&納得できる会場にたどり着きましょう!
ホテルウエディングの魅力って?
アクセス、信頼感や高揚感、宿泊設備など多彩な魅力が!
ホテルウエディングを実施した卒花さんにその魅力を聞いたところ、多く挙げられたのが以下の項目でした。
<結婚式会場としてのホテルの魅力>
●宿泊設備が整っていること
●信頼感、知名度の高さ、歴史があること
●アクセス、立地の良さ
●料理のおいしさ
●ホテルならではの高揚感があること
さまざまな目的で利用されるホテルは、アクセスや立地に恵まれているケースが多く、ウエディング以外の機能面も充実。知名度の高さは信頼にもつながっています。
最大の特徴は宿泊設備があることで、遠方からのゲストはもちろん、自分たちの式前後泊に利用するケースも。多くの人を迎えもてなす場としてアートや美しい内装が設(しつら)えられているため高級感に溢れ、写真に映えるスポットもたくさん!
では、次の章からはホテル婚の会場選びの手順を紹介しましょう。
(写真/上から)
1枚目:立地の良さは、アクセスほか眺望の良さに繋がることも!
2枚目:式前後のホテル滞在では、特別感とゆとりを満喫できるはず
3枚目:館内には、心地よく写真映えもする空間もたくさん
4枚目:天井が高いホテル空間に、背の高い装花がぴったり
【式当日以外の魅力】結婚式後も訪れることができる
宿泊やレストラン利用など、結婚式の思い出の場として式が終わった後も訪れることができるのも大きな魅力。結婚準備期間中から未来に思いをはせてワクワクするのも素敵ですね。
【Step1】予算と希望を明確にする
<予算>ゲスト数の割り出しと、式以外の費用を含めた予算立てが重要
ホテル婚にかかる費用は高い傾向にありますが、その中でも注意すべきはゲスト数と式以外にかかる費用とのこと。「宿泊前提でのホテル婚であれば、ゲスト宿泊費・交通費とそれらの自己負担の有無を考えることは必須です。式費用に加えて必要な金額を把握して、総予算を考えましょう」(ゼクシィ相談カウンター・Uさん/以下Uさん)
そしてゲスト数把握も予算立てと会場選びには欠かせない情報。初期段階での確定は難しいかもしれませんが、実際の規模に近い人数であるほど会場探しの精度がアップします。
<やりたいこと>“絶対に”と“できたら”で希望をリストアップ
候補会場をリストアップする前に、ふたりの希望やこだわりを明確にしましょう。「絶対に叶えたいこと=mustと、できたら叶えたいこと=wantの書き出しを。これらはふたりで一緒に話し合いを進めることが大切です」(Uさん)
それらの優先順位も決めておけば、結婚式や会場に求めることがクリアになります。ちなみにこの手順はホテル婚だけに必要なものではなく、全会場スタイルに共通すること。「mustとwantを言語化することで、自分たちの結婚式にホテルが合っているのかどうかも分かります」(Uさん)
ホテル婚は、和も洋も検討できるのも魅力!
多くのホテルはチャペルと神殿の二つを備えており、挙式スタイル選びの幅広さもホテルの特徴です。「家族だけの厳かな式を神殿で、チャペルでキリスト教式か人前式を。会場によっては提携神社で挙式後にホテルで披露パーティなど、幅広い選択肢が。また、式当日の挙式はチャペルで行い、別の日に式で使用しなかった館内神殿にて前撮りを行うこともできます」(Uさん)。挙式スタイルを決めかねている場合は、ホテル婚から考えても良さそうですね。
【Step2】候補会場のピックアップ
ホテル婚は、人数により選べる部屋に制限が。ゲスト数に合わせて探そう
例えば、高層階の眺めが気に入った会場があったとしても、その対応人数に自分たちのゲスト数が合っていなければ使用は困難。複数会場を持つホテルだからこそ、的確な会場探しのためには、ゲスト数はとても大切な情報に。Uさんによれば、ゲスト数が20名以下であれば少人数として小規模な部屋を、70~80名以上であれば大人数としてボールルームを、その間の人数なら中規模としてバンケット(宴会場)の使用が一般的だそう。「ホームページや資料の会場写真には対応人数が記載されているはずです。見落とさずに確認を」(Uさん)
ふたりで考えた“結婚式での希望”を叶えられる会場を見つける
自分たちで決めた希望と優先順を意識しながら、候補会場をピックアップしましょう。「4軒程度はリストアップしたいですね。絶対に実現させたい“must”と、できれば叶えたい“want”をより満たす会場を探してください」(Uさん)。またUさんによれば、見学には3軒以上がおすすめとのこと。「2軒ではどちらかの選択になりますが、3軒になると“選んだ”という納得感が生まれます」(Uさん)
複数の会場を見比べることでふたりが求めることだけでなく、優先度を下げても問題ない内容も分かってくるはず。
【Step3】下見・見学
ホテルでの“動線”チェックは必須!装花ボリュームも要確認
ホームページや資料では確認が難しいものこそチェックしましょう。入った時の雰囲気やウエルカムスペース、会場の広さと装飾バランスほか、ゲストの目線も忘れずに。「ゲストが過ごす場所や動線も大切です。ホテルはさまざまな設備がある分広くて、館内で迷うことも。他の結婚式とのバッティングも気になるものの、ゲストが館内で快適に過ごせるか、移動に困難がないかなども想像しながら見学したいですね」(Uさん)。
またホスピタリティーに関しては、パブリックスペースのスタッフさんの様子で判断を。通常営業もしているホテルだからこそうかがえる点でもあります。
【下見・見学チェックPOINT】
□ロビーの雰囲気
館内に入った時の高揚感は大切!
□ゲストが使う控室、化粧室
ホームページや資料には映らない部分なので要チェック。披露宴会場との位置関係も重要。
□動線
入り口から挙式・披露宴会場までの行きやすさを調べて。「ご年配のゲストがいる場合、動線が分かりにくい・少し距離がある等と感じたらその旨を伝え、会場側で対応していただけることがあるか相談を」(Uさん)
□ウエルカムスペースの広さ
装飾スペースが小さい会場もあり。飾りたいものが置けるのか、広さの確認を。
□会場に対する装花のボリューム
ホテルの会場は広く天井も高いことが。装花のランクを上げないと映えない可能性もあり。
□ホスピタリティー
ロビーやラウンジスタッフさんの様子をチェック。忙しさやピリピリした感じは避けたい!
また宿泊の必要があるならその料金が見積りに含まれているか確認を。加えて予約可否も聞いておくこと。会場やタイミングによってはすでに宿泊予約が埋まっている可能性もあります。
下見・見学タイミングをチェック!
10時以降は会場使用が続くため、午後見学では会場が見られない可能性も。「会場を必ず見たい場合は午前8時、9時スタートなど早めの時間帯の予約をおすすめします」(Uさん)。
一方、平日も注意を。ホテルではウエディング以外の宴会も行われるため、ウエディングのセッティングを見られない可能性があります。土日・平日問わず、自分が行きたい日時でウエディングのセッティングが見られるかどうか確認して、訪問を。
【Step4】比較検討、決定
各会場の見積りを比較。大事なのは条件を揃えること!
各会場の見積りを比べる際に大切なのは、人数や日時といった条件や必要項目を揃えることです。もらった見積りに含まれていない項目があれば、それを加えたものを再度出してもらうようにお願いしてみましょう。
希望と優先順位も見直しを。気になるなら、再訪問もホテルなら可能!
また当初希望していた内容でも、見学後にはその熱意が変わっていることもあります。会場を具体的に検討する中でつかんだ感覚を生かし、希望や優先順の見直しを。本当に大切なことを明確にし、それらをより多く叶えられる会場を選んでください。
見積りと希望の見直しの手順は会場の種類を問わず共通するものですが、ホテル婚ならではの特徴もぜひ活用してみては。候補を絞れず迷ってしまった場合は再度ホテルを訪れても良い、とUさんはアドバイス。「いつでも訪問できるのがホテル。気になるならランチなどの食事や宿泊利用で雰囲気を再確認するのも良いですね」(Uさん)
From 編集部
ホテルの特徴を知って、効率良く的確な会場選びを
結婚式会場といっても、種類によって特徴もさまざまです。まずはふたりの希望内容を整理した上で、自分たちの結婚式とホテル婚とのマッチング具合を考えてみましょう。その長所を生かせるポイントが多いほど、ふたりのホテル婚はゲストにも満足してもらえる充実したものになるはずです。
構成・文/弘中栄美 イラスト/山本あゆみ D/ロンディーネ
取材協力/ゼクシィ相談カウンター
※記事内のデータは、2024年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー59人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年9月時点のものです
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