「ここだ!」と思ったら、会場見学は1軒のみでも大丈夫……?
よく「会場見学は3軒行くべき」と聞くけれど、中には運命の会場に巡り合い、1軒しか見学してない人もいるよう。もちろん、それでふたりが納得できれば何の問題もないけれど、中には気を付けなくてはならないこともあるようです。今回は、ゼクシィ相談カウンターのアドバイザーに、注意ポイントを聞いてみました。
1軒しか見学をしていないカップルは28%
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によると、会場を1軒しか訪れていないカップルは約28%。
理由はいろいろありますが、中でも「最初からその会場一択だった」という声は多く、事前にしっかりリサーチし、ある程度気持ちを固めた上で見学をしているケースが目立ちます。一方で、「時間がなかった」「何軒も回るのは面倒だから」というようなネガティブな理由はあまり見受けられませんでした。
会場を決めるのに「ここだけは」
確認しなきゃのポイントは?
教えてくれたのは……
ゼクシィ相談カウンター 高橋正恵さん
ふたりにぴったりの会場探しや指輪選びをサポートするアドバイザー。豊富な知識と情報力で、結婚準備全般についてのアドバイスも行っている。
アドバイザー歴12年です!おふたりやゲストの皆さまが「最高の笑顔で当日を過ごしていただくこと」を大切にご案内をしています。
会場を決めるなら、ここは必ずチェック!
他の会場と比較検討ができない分、自分の希望が叶うかは必ず確認したいところ。後悔しないためにも、以下の項目をチェックしておきましょう。
・衣裳の品ぞろえやラインアップ
・施設や設備が整っているかどうか
・持ち込み可能なアイテムについて
・見学時の見積りが実情に合ったものかどうか
では、次から詳しく説明していきます。
[確認ポイント1]
衣裳の品ぞろえやラインアップは?
せっかく気に入って決めた会場でも、提携しているドレスショップが少なかったり、ラインアップが不十分だったりすると後悔のもと。ドレスにこだわりたい人は、見学時にそのあたりをきちんと確認し、不安を払拭しておきましょう。(ゼクシィ相談カウンター/高橋正恵さん)
「ドレスは何社から選べますか?」と確認を
会場提携のドレスショップには、どんな会社が何軒ほどあるのかまずは尋ねてみて。ショップ名が分かれば、ホームページから衣裳の取り扱い点数や好みのラインアップがそろっているかどうかなど、細かい部分までチェックできる。
[確認ポイント2]
施設や設備は整っている?
見学時には、チャペルや披露宴会場、ウエルカムスペースといったメインの施設以外に、前もって確認しておきたい場所がいくつかあります。
代表的なものはゲスト控室や更衣室、トイレなどの付帯設備。例えば控室の場合、「当然両家で分かれているものと思っていたら、実は一緒だった」というケースもあります。見学コースに組み込まれていない場合は、どこまで見せてもらえるか確認してみましょう。(高橋さん)
確認したい設備を事前にリストアップ
控室やトイレといった全員が使用する場所に加え、特定のゲストのための設備もチェック。例えば高齢者や体の不自由なゲストがいるなら、バリアフリー設備やエレベーターの場所を確認しておきたいし、子ども連れのゲストを呼ぶ場合は授乳室の有無などを聞いておくと安心。ふたりのゲストの顔触れと照らし合わせて、確認すべき設備を見学前にリストアップしておこう。
[確認ポイント3]
持ち込みはどこまで可能?
会場見学の段階では、まだ「持ち込み」についてピンと来ない人が多いと思いますが、実は後から意外と悩む部分でもあるのです。多くの人が持ち込むアイテムの代表といえば、衣裳や引出物、ペーパーアイテムなどが挙げられますが、中には「持ち込みは完全NG」という会場も存在します。
今のところ、何を会場で頼み、何を外部から持ち込むのか漠然としている場合でも、後々出てくるであろう「持ち込み」に備えることはできるはず。見学の際にはプランナーさんに確認し、リストがあればもらっておくと安心です。(高橋さん)
持ち込みは「マスト」かどうか、イメージしておこう
例えば「ドレスは絶対にこれ!」と具体的にイメージしているものがあり、それが会場以外でしか入手できない場合には、外部からの持ち込みがマストになる。極端な場合、会場選びを左右することもあるので、強い希望がある場合はプランナーさんに相談してみよう。
[確認ポイント4]
実情に合った見積りを出してくれる?
よく「結婚式の見積りは100万円上がる」という声を耳にします。式のイメージが具体的に固まっていない段階ではある程度仕方のないこととはいえ、あまりに金額が上がってしまうと、もっと他の会場も見ておけばよかったと後悔する人が出てくるかもしれません。
“見積りの上がり幅”は会場によって異なるため、見学時の担当者に「こちらの会場では、最初の見積りからどのくらい上がるのが一般的ですか?」と目安を確認してみましょう。
また見積りアップを最小限に抑えるには、最初からなるべく実情に合った状態で出してもらうのがコツ。「時期の希望」と「ゲスト数」は、最低限話し合っておきましょう。途中で覆されないよう、親御さんと希望を擦り合わせておくことも必要です。(高橋さん)
最初に予算の上限額を伝えておくと安心
1軒目で決めてしまうと、他の会場の見積りと比較できないのが気になるところ。『ゼクシィアプリ』の会場検索で予算の目安は大体分かるものの、今後の見積りアップをその場で想像するのは難しいので、予算の上限額を伝えるなど、できる範囲の対策をしておこう。
後悔はない?卒花たちのリアルな声は……
では、最後に「複数会場を訪れて1軒目で決めた」、もしくは「1軒のみの見学で決めた」卒花さんたちのリアルな声を聞いてみましょう!
1軒目で出会いました!
ネットで会場の写真を見てひと目ぼれ!さらに見学へ行ってみて、想像通りの素敵な会場だったので即決しました。(もりもりさん)
もともと、そこで挙げると決めていたので1軒しか見学していません。ただ、結婚式の費用相場を知るために、他の会場を回ってみてもよかったかな? (YUKIさん)
憧れの会場を最初に見学。予算オーバーだったこともあり、思い出づくり程度の気持ちでしたが、会場もホスピタリティーも全てが素晴らしく、その場で契約してしまいました。(せりさん)
“最終確認”のつもりなら1軒のみでも後悔なし!
中にはその場で感じるものがあって「1軒しか訪れていない」という人もいるけれど、多くの場合、「この会場!」と心に決め、最終確認として見学しているので、後悔は少ないよう。
From 編集部
確認してOKなら、1軒のみの見学でも大丈夫!
見学時に確認すべきポイントはイメージできましたか?「1軒しか見ずに決めてしまって本当に大丈夫?」と考えている人も、上記の4つのポイントがクリアになれば問題なし。ただし、少しでも不安がある場合は、複数の会場を見学し比較してみるがおすすめです。ふたりが納得できる会場選びをしてくださいね。
取材・文/南 慈子 イラスト/佐々木千絵 D/mashroom design 構成/小田真穂(編集部)
※記事内のコメントならびにデータは2024年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー85人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2024年5月時点のものです
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