懐かしくっておしゃれ。今どきの【和婚】演出&アイテム実例集
ウエディングはどんどん多様化していますが、「和」がテーマの結婚式は今なお愛され続けています。その中でも、トレンドに乗って上手に和を取り入れたものから、むしろ新鮮な印象をもたらす王道のものまで、最旬の「和」なアイテムや演出実例をご紹介します。
~装飾・アイテム編~
CASE01. 書道をテーマにしたウエルカム掛け軸
●asakoさん
大学で書道専攻だったので、書道をテーマに、さまざまな書を記したアイテムを装飾。
披露宴の入り口には、新婦自ら「祝宴」の文字とメッセージを書いた掛け軸を飾って、ゲストをお出迎え。鶴が飛ぶ様子や紅白の梅が描かれた模様で、めでたさにあふれた背景も彩を添えた。
やってみてどうだった?
一番最初にゲストの目に入り、たくさん写真を撮ってもらっていたのがとてもうれしかったです。ほかにも書で書いた卓札、和傘での入場、枡タワーといった和の演出満載で、家族も珍しがって喜んでくれました。(asakoさん)
【アイテム・装飾の手配】
前撮りの10カ月前に掛け軸を購入し、自ら文字やメッセージを書いた。
CASE02. 和装のふたりを描いたウエルカムのれん
●@_yk_weddingさん
桜×神社がテーマだったので和モダンな空間にしたいと思い、渋すぎない和テイストのアイテムを用意した。
テーマを感じさせる和の特別な空間でゲストをお出迎えしたいと思い、「ウエルカムのれん」を装飾。のれんには和装前撮りの写真をイラストにし、両家の名前を入れることでオリジナル感を出した。
やってみてどうだった?
当日はのれんがゲストのフォトスポットにもなり、たくさんの方が褒めてくださったので、飾って良かったと思っています。「初めて見た!」「オリジナル感が溢れてる!」ととても好評でした。(@_yk_weddingさん)
【アイテム・装飾の手配】
SNSで見つけたのれん作成をしている作家に、挙式3カ月前にオーダーし、自宅に届けてもらった。
CASE03. 家紋×名入りのウエルカム提灯
●hachi_hana1126さん
和モダンで粋な雰囲気のウエディングがテーマ。会場は貸し切りの別館で、入口から自由に装飾できるため、和テイストの会場に合う提灯をセレクト。家紋とお互いの名前を入れた、ふたりのオリジナルなウエルカムアイテムとして飾り、ゲストをお迎え。
一緒にセットしたウエルカムボードにも家紋を入れることで、イメージを統一したのもポイント。
やってみてどうだった?
完成した提灯を見て大興奮しました! ゲストの方々からも「初めて見た!」「かっこいい!」と感想をいただき、たくさん写真におさめてもらえたのもうれしかったです。(hachi_hana1126さん)
【アイテム・装飾の手配】
専門の業者さんへ挙式1カ月半前にオーダーし、1カ月前に自宅に届けてもらった。
CASE04. 日本画シールで封をしたメッセージ
●@1997.syaaさん
和装、ウエディングドレスどちらでも映える和洋折衷な会場装飾や演出にこだわった@1997.syaaさん。
ゲスト一人一人にメッセージを書き、懐かしい写真をたくさんあしらったカードを作成。和で統一した会場の雰囲気に合うように、封筒は日本画のシールで封をしたのがポイント。
やってみてどうだった?
日本画のシールには「こんなところまでこだわってるの?」「すごい!」と喜ばれました。また、メッセージだけでなく写真をラミネートしたことで、一つのプレゼントになった気がします。泣きながら読んでいる姿が印象に残りました。(@1997.syaaさん)
【アイテム・装飾の手配】
メッセージカードと封筒、封のシール、ラミネートシートは全て「ロフト」で購入。準備期間は1カ月くらいかかった。
CASE05. 青海波×柑橘柄のエスコート手ぬぐい
●@shi.wd422さん
ふたりが生活に取り入れている手ぬぐいをゲストにも使ってほしいという思いと、みんながお揃いのアイテムを持つのがステキだと感じ、エスコートカードとギフトを兼ねて手ぬぐいをセレクト。
柄は青海波の柑橘。柑橘の「きつ」は「吉」に通じ、青海波と柑橘を合わせて「良いことが続きますように」という意味合いがあるのだそう。掛け紙は自分たちでデザインし、ゲストの名前などをあしらった。
やってみてどうだった?
洋装もしたので、和洋どちらにも偏りすぎないことを大切にしました。ゲストの皆さんからも、珍しがられ、「私らしい」と好評でした。(@shi.wd422さん)
【アイテム・装飾の手配】
手ぬぐい専門店に挙式3カ月前に発注し、購入。掛け紙は自分でデザインし、印刷。
CASE06. 季節を先取りしたサクラのケーキ
●Mariさん
大正ロマン風のちょっと昔にタイムスリップしたようなクラシカルな雰囲気を目指して、和のアイテムや演出を取り入れたそう。
鏡開きなども検討したが、洋装の予定もあったので、和の要素を取り入れたいと思い、和洋折衷のウエディングケーキに入刀することに。2月の式ということもあり、好きな花でもあるサクラを取り入れたデザインがお気に入り。
やってみてどうだった?
会場が和洋折衷の雰囲気のため、ケーキも空間になじんで素敵なシーンになったと思います。ゲストの皆さんも私が和服が好きなのを知っていたので、「らしくて素敵だね」と褒めていただきました。
【アイテム・装飾の手配】
和風の会場が季節限定で提供していたウエディングケーキのデザインからセレクトした。
~演出・セレモニー編~
CASE07. 和のブライズメイド
●asakoさん
大学の書道科で出会った仲良しの同期4人に、和装姿で挙式を見守ってもらうブライズメイドをお願い。
一人一人に合わせて選んだ詞を書いた扇子をプレゼントし、5人で撮影会も行った。
やってみてどうだった?
和装ブライズメイドは一番やりたかったことなので、半年前からみんなのスケジュールを確認し、準備しました。当日は感謝の気持ちでいっぱいでした。(asakoさん)
【演出・セレモニーの手配】
ブライズメイドの4人には前泊後泊してもらい着付けに臨んでもらった。贈った扇子は挙式の3カ月前に自ら書いた。
CASE08. だるまのウエディングキャンバス
●@shi.wd422さん
ゲストに結婚への承認の証としてペイントしてもらうウエディングキャンパスに、だるまをセレクト。
セレモニーやアイテムも和にこだわっていたので、真っ白なだるまを見つけた時「コレだ!」と思ったそう。和テイストの朱色、だいだい色、金色の3色がだるまにピッタリの配色だった。
やってみてどうだった?
もともと私が和菓子職人をやっていたことから、和の演出は欠かせませんでした。ゲストにも私=和のイメージがあったようで、とても喜ばれました。(@shi.wd422さん)
【演出・セレモニーの手配】
ネットで見つけたショップで挙式3カ月前に購入。だるまは高さ24cmでゲスト35人にちょうどいいサイズ感だった。
CASE09. ゲストのメッセージ入りだるまへ目入れ
●@wd__2211さん
受付でゲストからのメッセージを書いてもらった白いだるまに、ふたりで目入れを行う演出を取り入れた。
まず、「大切なゲストに結婚を祝福してほしい」という願いを発表した上で左目への目入れを行った。その後司会者の呼びかけに応じる形でゲストから祝福の拍手をもらい、願いが叶った証として右目の目入れを行った。
やってみてどうだった?
私の出身地である群馬県になじみ深いアイテムであること、ゲストとのコミュニケーションが取れることが決め手となり、この演出を取り入れました。皆さんのメッセージを背負っただるまが手元に残ったことが、何より嬉しいです。ゲストにも珍しいと好評で、特に群馬の親族が喜んでくれました。(@wd__2211さん)
【演出・セレモニーの手配】
挙式2カ月前にふたりで少林山達磨寺を訪れ、購入。色やサイズだけでなく、表情や祈願内容(家内安全・無病息災)にこだわった。
CASE10. ゲストを巻き込んだ餅つき
●y_wedding2022さん
和装での結婚式ならではの演出をしたかったのと、彼の実家で年末恒例行事だった餅つきがとっても楽しかったので、取り入れたそう。
新郎新婦はもちろん、家族やゲストを巻き込んで「よいしょ!よいしょ!」と景気よく餅をつき、料理の最後につきたてを提供した。
やってみてどうだった?
ゲストも巻き込み、掛け声を出して餅つきをすることで、会場が一体となった楽しい思い出になりました。たくさんの方から、「初めて見た!」「とっても楽しかった!」という声をもらいました。つきたての餅も大好評でした。(y_wedding2022さん)
【演出・セレモニーの手配】
会場であるホテルを通してイベント会社に依頼。準備から餅つきの盛り上げ役まで全てお任せできた。
CASE11. 団子タワーへみたらしドリップ
●MIHOさん
団子のタワーにあったかいみたらしをドリップ! ファーストバイトは、大きい団子を両サイドから同時にふたりでかぶりつき、ゲストは大盛り上がり。みたらし団子は、デザートとしてゲストにふるまった。
団子の前には、新婦母お手製の新郎新婦に扮したうさぎの人形を飾り、実家になっていたホオズキを摘んで生けたのもひそかなこだわり。
やってみてどうだった?
和装での入場だったのと、見たことのない演出だったので取り入れました。お団子が出てきた段階で、ゲストのみんなは「何が始まるの?」状態でナイスリアクション! 「初めて見た!」「楽しかった!」とうれしい感想をたくさんいただきました。(MIHOさん)
【演出・セレモニーの手配】
みたらしドリップの手配は会場に依頼。みたらしのタレを入れるカラフェは、花嫁の先輩から譲り受けたもの。
From 編集部
伝統を上手に取り入れるのが、旬の「和婚」
今の結婚式にマストなウエルカムアイテムやトレンド感のあるエスコートカードやウエディングキャンバスといったものに、思い切り「THE 和」なアイテムを投入することで、なんだかオリジナル感がグッと高まります。
また、餅つきなどの昔ながらのセレモニーは年配ゲストには懐かしく安心感があり、若いゲストには新鮮で、それも「和」ならではの魅力と言えます。
伝統を上手に取り入れている今どきの和婚。ぜひこの記事で紹介した実例を参考に、皆さんならではの和の演出やアイテムを考えてみてくださいね。
構成・文/小松ななえ
※掲載されている情報は2024年3月時点のものです
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