格式高く、おしゃれ！ “和モダンウエディング”の叶え方実例

伝統を感じる「和」とカジュアルな「洋」のいいとこ取りのおしゃれスタイル

和モダンとは、和と洋を掛け合わせて今風に仕上げたスタイルのこと。格式ある神社での神前式後の披露宴を、和のエッセンスの効いた洋風の会場でしたり、カジュアルな洋空間の装飾に和モチーフをアレンジしたり、モダンインテリアの会場で打ち掛けや引き振袖を楽しんだりなどなど。会場や衣裳、演出、小物などで和と洋の良さを組み合わせ、ひと味違うおしゃれさを醸し出したものが人気。そんな和モダンウエディングの叶え方を、３組のカップルの実例でご紹介します！

知里さんカップルの場合……

元々和婚に憧れがあり、「白無垢を着て神前式をすること」が昔からの夢。しかしウエディングドレスも着たいという願望も捨てきれず、和と洋のどちらも実現できる披露宴会場を探して実現させました。また和だけだと堅苦しくなるかも？と感じたというのも和モダンを選んだ理由の一つ。式のテーマは「落ち着いた和モダン」（知里さん）

叶え方1．＜和の雰囲気も持つ洋風の披露宴会場＞で色打ち掛けもドレスも

＜和モダンポイントPick up！＞
●和の雰囲気も兼ね備えた洋風の披露宴会場
●神社での神前式では白無垢を。披露宴では色打ち掛け、お色直しでドレスと洋装和装どちらも
●ヘアは和装、洋装でガラッとチェンジ

from花嫁

和装も洋装も着たかったので、和の雰囲気も感じられる洋風の披露宴会場を選びました。歴史ある神社で執り行った神前式では白無垢を。披露宴では会場にもなじむよう金色の色打ち掛け、お色直しではレース使いが軽やかなウエディングドレスに。ヘアは和装では地毛結いの文金高島田、ドレスではポニーテールにしてガラッと雰囲気を変えることで、和と洋のどちらもスタイルも楽しみました。

叶え方2．＜和テイスト演出をメイン＞にして、和の格式の高さを表現

＜和モダンポイントPick up！＞
●退場演出は白ドレスに折り鶴シャワー
●だるまモチーフのウエディングケーキに目入れと日本刀でのケーキカット
●鏡開き演出からの振る舞い酒

from花嫁

洋風なウエディングが主流の今、「和」を演出に取り入れることでゲストの印象に残ると思い、披露宴演出は「和テイスト」で統一。ウエディングドレスでの退場演出では折り鶴シャワー、だるまモチーフのケーキへの目入れと模造日本刀でのケーキカット、両家親との鏡開きに振る舞い酒を行いました。老若男女関係なく親しみや風情を感じてもらえる和の演出にすることで、幅広い年代のゲストに楽しんでもらえました。

叶え方3．「和洋ミックスなデザイン＆カラー選び」で和と洋をバランスよく

＜和モダンポイントPick up！＞
●和モチーフデザインの招待状と席次表
●和洋どちらにも合わせやすいグレー×白×赤のネイル
●会場カラーは洋風な赤と竹イメージの和な緑を基調に

from花嫁

招待状と席次表は、和な丸窓や菊の花モチーフを洋風なニュアンスカラーでまとめたものに。ネイルは和洋どちらにもなじむグレーと白に、赤を差し色にしたデザインをチョイスしました。会場装飾は装花とテーブルクロスの赤で洋風な雰囲気を、竹をイメージしたナプキンの緑で和を表現。2つのスタイルのデザインとカラーをバランスよく組み合わせることで、それぞれの良さを感じられる仕立てにできたと思います。

あずささんカップルの場合……

キラキラした雰囲気の会場はあまり好みではなく、またドラマなどで見掛ける昔の日本の結婚式に憧れがあり、和装で式を挙げたいと思っていました。200年以上の歴史を持つ商家を使った、和装も洋装のどちらも映える会場を結婚式の舞台に選び、和モダンテイストの式にしました（あずささん）

叶え方１．＜歴史ある会場の持つ空気感に合わせて＞レトロな大正ロマン風に

＜和モダンポイントPick up！＞
●上質な和の空間のトーンに合わせて和装は大正浪漫風衣裳、アイテムをチョイス
●タキシード×引き振袖スタイルで。着物は古典柄で華やかに
●ヘアはレトロな大正～昭和初期に流行したフィンガーウェーブ風に

from花嫁

会場の世界に合うようすべてをセレクト。和装も洋装も映える空間なので彼はタキシード、わたしは引き振袖。華やかな古典柄の着物を選び、ヘアメイクも合わせてレトロモダンなスタイルにこだわりました。お願いしたわけではないのですが友人たちも着物で出席してくれて、会場がより華やかに。お色直しのドレスは、ストンとしたスレンダードレスにヘアスタイルでまとめてシンプルに。和洋ともにおしゃれに着こなせて満足です。

叶え方２．＜伝統の和に今を感じさせる演出セレクト＞で和と洋と融合

＜和モダンポイントPick up！＞
●だるまデザインのケーキへの目入れセレモニー
●あえて「和」ではないウエルカムボードは旬感のあるデザインに
●日本古来の祝言（和装の人前式）をベースにしたオリジナル挙式

from花嫁

挙式は三献の儀や親との入場などが組み合わされた、日本古来の祝言という人前式を基本に、友人の式で見てかわいいと思っていたリングボーイ＆ガールなどを取り入れました。ウエルカムボードは今風のおしゃれなイラストに。デザイン自体にはあえて和の要素を加えず、会場にも合わせたテイストでオーダーすることで和モダンとマッチ。だるまケーキに目を入れるセレモニーは「珍しいね」と楽しんでもらえました。

YOSHIEさんカップルの場合……

今まで神前式挙式の参列は未経験。会場見学時の段階ではチャペル挙式しか頭になかったのですが、たまたま見せていただいた神前式場にふたりで一目惚れ。運命的なものを感じ、「神前式を挙げてみたい」と考えるように。また「和」の要素だけではなく、ふたりらしさを詰め込んだ式にしたかったので、「和モダン」な雰囲気を選びました。テーマは「たくさんの思い出や好きなもの、大好きな人たちに囲まれた結婚式」 （YOSHIEさん）

叶え方１．＜和なオリジナルイラスト＞を旬感のあるデザインと掛け合わせて

＜和モダンポイントPick up！＞
●和装姿の似顔絵イラストを複数のアイテムにアレンジ
●和婚らしいウエルカムのれん
●和の巻物をイメージしたくるくる席次表と水引留め
●モノトーンでまとめたウエルカムスペースには同色の折り鶴で和の雰囲気を

from花嫁

ふたりらしい和モダンを表現するため、ペーパーアイテムはすべて手作りしました。メインで使用するモチーフには和装姿のわたしたちの似顔絵イラストを用意。会場出入り口に飾ったウエルカムのれんやあわじ結びの水引で留めた席次表、モノトーンでまとめたウエルカムボードで使用し、和と旬なアイテムやデザインとを組み合わせました。ウエルカムのれんは、ゲストの方々に「初めて見たよ！」などと好評でうれしかったです。

叶え方２．モダンな＜故郷の伝統工芸品柄＞を取り入れて郷土愛を表現

＜和モダンポイントPick up！＞
●故郷熊本の伝統工芸品「花手箱」をリングピローにDIY
●ケーキデザインも合わせて同柄に
●模造日本刀でのケーキカット

from花嫁

伝統を大切にしていきたいという気持ちと、テーマである「思い出」からヒントを得て、モダンなデザインがすてきな、故郷の伝統工芸品である「花手箱」を使って和なリングピローをDIY。同柄はウエディングケーキにも選び、ケーキカットでは和らしさを揃えて模造日本刀で行いました。伝統小物や和のアイテムを取り入れることで、人とはかぶらない、個性あるイメージの式にできたと思います。

叶え方３．＜こだわりの和モチーフ＞でアイテムやテーブルを和テイストに

＜和モダンポイントPick up！＞
●亀や戌、家紋などふたりゆかりの和モチーフを
●高砂席の照明は竹あかりで和な幻想さを
●装花の花器は竹、花材は和花のみで
●招待状のシーリングスタンプは【寿】で和風に

from花嫁

招待状に使ったのは９つの和モチーフ。亀はふたりの勤め先のマスコット、戌年婚にちなんで戌、家紋などふたりに関係する意味あるものを選びました。折り鶴シャワーカップやテーブルナンバーにも使い、統一感を大切に。グリーン×ホワイトの和花装花、竹製の照明や花器、和柄テーブルナプキン……。ゲストに「和モダンな空間」で居心地よく過ごしてもらえるように、心を込めて用意したアイテムで飾り付けしました。

取材・文／竹本紗梨　D／ロンディーネ　あずささんカップル分取材協力／萬屋本店（https://www.yorozuya-kamakura.jp/）　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のコメントは2019年5月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー8人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2019年7月時点のものです

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