結婚が決まったらすぐに知りたい![結婚式のお金の疑問Q&A]
結婚が決まったばかりの皆さん、いよいよこれから式や新生活準備のスタートですね。そこで気になるのがお金のこと。「貯蓄が全くないけれど結婚式ってできるの?」「何にいくらかかるのかが全然イメージできない」etc.そんな数々の疑問にズバッとお答えします!
「何にいくらかかる?」
まずは相場をザッと押さえよう
挙式や披露宴での食事、ドレス、撮影、演出など、結婚式に欠かせないものはたくさんあります。まずは代表的なアイテムの相場や、式の予算を立てる上で欠かせない“見積り”のことを知り、「結婚式にかかるお金」の全容を探ってみましょう。
Q. 結婚式っていくらかかるの?
A. 結婚式費用の全国平均は327万1000円
結婚式(挙式・披露宴)にかかる平均総額は327万1000円。この中には料理やギフトといったゲストへのおもてなし費用のほか、衣裳や撮影などふたりのための費用も含まれます。ただし、この費用が全てふたりの負担になるわけではなく、ゲストからのご祝儀など「入ってくるお金」もあることを覚えておきましょう。
Q. 結婚式のお金の内訳を知りたい!
A. 大きなシェアを占めるのは料理・飲物
結婚式に含まれるアイテム&費用の内訳は以下の通り。中でも総額に占める出費の割合が高いのは料理&飲物。ドレスなどもこだわりによって値段が変わるところ。
<代表的なアイテムの平均額>
□挙式料……35万円
□料理・飲物(1人当たり)……2万1000円
□ギフト(総額/1人当たり)……6000円
□新婦衣裳(総額)……51万円
□新郎衣裳(総額)……16万9000円
□写真撮影……20万6000円
□ビデオ撮影……20万8000円
□会場装花・装飾……18万7000円
Q. よく「見積りから100万円アップする」って聞くけれど……
A. 8割近くが見積りアップを経験!
実は当初の見積りから金額が上がった人は78.8%もいて、アップ金額は平均97万5000円。項目別では衣裳と料理にこだわる人が多く、他にも写真やビデオ、会場装花などに追加料金が発生しています。
見積りの大幅アップを防ぐには、会場に予算の上限をあらかじめ伝えておくことと、最初から希望を反映した“実情に近い見積り”を出してもらうことが肝心です。
Q. リーズナブルに式を挙げるにはどうすればいい?
A. お得なプランの活用や、季節・日時などの工夫で
まず目を向けたいのは、多くの会場で用意されている「お得なプラン」。夏や冬といった結婚式のオフシーズンや、平日、夕方からの式などは、一般的にあまり人気が高くない分、料金的にお得なプランが用意されていることが多いようです。
そのほか、「開業○周年記念プラン」や「少人数限定プラン」「直前プラン」など、さまざまなプランがあるので、チェックしてみましょう。
「お金はどうやって用意する?」
今、貯蓄がない人も必見!
結婚式のお金のイメージがつかめたら、次は資金をどうやって用意すればいいのかを考えてみましょう。基本になる「ふたりの貯蓄」以外にも、親援助やご祝儀といった「ありがたいお金」もありますよ。
Q. 貯蓄が少なくても結婚式って挙げられる?
A. 可能だが、式後の生活のことも念頭に!
実際に「貯蓄がゼロ」というカップルでも、入ってくるお金を予測し、その範囲内で上手にやりくりできれば式を挙げることは十分可能です。ちなみにご祝儀総額は平均197万8000円。さらに親援助も見込めるなら、ふたりの負担はかなり減るはず。
とはいえ、結婚式を行った後、手元に何も残っていない状態ではスムーズな新生活が送れません。まずは式に向け、可能な限り貯蓄を増やす努力をしましょう。
Q. みんな、結婚費用としていくら貯蓄しているの?
A. ふたりの貯蓄平均額は317万2000円
86.9%の人が「結婚費用」としての貯蓄を行っていて、ふたり合わせると317万2000円という結果が出ました。独身時代からコツコツと貯め続けてきた人もいれば、結婚準備期間中から同居を始め、集中して貯蓄に励んだカップルもたくさんいます。
Q. 「親援助」ってよく耳にするけれど、いくらもらっている?
A. 親援助の平均額は両家で181万1000円
78.7%の人が「親援助があった」と答えています。金額は100万円以上200万円未満が最も多く、平均援助額は181万1000円でした。もし援助を見込めそうな場合は、いつごろどんな形でもらえるのかを確認しておけば、必要なアイテムの支払いに充てることができそうです。
「何を・いつ・どうやって支払う?」
式以外の支払いも忘れずに
実は結婚にかかる費用って、会場に支払う「結婚式のお金」が全てじゃないんです。新生活や新婚旅行、式後の二次会、ゲストへのお礼・お車代など、考えておきたい費用はいっぱい!まずは下のQ&Aをご参考に。
Q. 結婚式以外にどんな費用が発生する?
A. 婚約・新生活・新婚旅行などの費用が発生
プロポーズから始まり、式前後の新生活準備まで、結婚式以外に発生するお金はいろいろ。結婚式自体の費用は平均327万1000円ですが、それに婚約・新婚旅行にかかる費用まで含めると、平均415万7000円という結果が出ています。
<代表的な項目の平均額>
□婚約指輪……38万2000円
□結婚指輪(ふたり分)……28万1000円
□顔合わせ食事会……6万7000円
□新婚旅行……43万4000円
□新生活(家電製品)……28万8000円★
□新生活(家具類)……24万4000円★
Q. 結婚式の支払いっていつするの?
A. 最終支払いは「式の1週間~1カ月前」が多い
会場によって支払いのタイミングやシステムは異なります。一般的なのは、契約時に5万~20万円程度の内金を納め、残金を式の1週間~1カ月前くらいに支払うというケース。
中には残金の支払いが式後でもOKだったり、途中で「中間金」の支払いが必要な会場もあります。本契約をする前に、支払い時期などを必ず確認しておきましょう。
Q. “会場以外”への支払いはみんなどうしてる?
A. 基本的には発注・購入時にその都度支払いが発生
会場に頼まず、自分で購入したりDIYして持ち込む場合は、その都度支払いが発生します。出費が重なって苦しい思いをしなくて済むよう、前もって支払い計画を立てた上で準備を進めましょう。
Q. 式費用の支払いにクレジットカードって使える?
A. 使えない会場もあるので、契約前に確認を
支払いは「現金もしくは銀行振込のみ」という会場は意外と多いので、必ず契約前に確認を。クレジットカード払いがOKの場合は、利用可能枠(限度額)を一時的に引き上げておくと便利なので、早めにカード会社へ連絡を入れ、申請手続きを済ませておきましょう。
ただしカード払いが可能な会場でも、「内金」だけは現金で求められるケースが多いので気を付けて。
「こんなとき、どうする?」
人それぞれのお金の悩みをズバッと解決!
結婚のお金問題は複雑で、中には「これ!」という正解がなく、その都度ふたりで話し合って決めなくてはいけないこともあります。さまざまなシチュエーションの中、卒花さんたちがどう判断し、どのような式を叶えたのかを見てみましょう。
A. ゲスト数が同程度だったので、折半に!
結婚式の費用約360万円は、ゲストの人数比で割った結果、おおよそ半々くらいになったと思います。ちなみに家具や家電の費用(約150万円)も仲良く折半しました。(ゆきさん)
費用の分担方法はケース・バイ・ケース
費用の分担方法に正解はないので、お互いが納得できる方法を話し合って。例えばゲスト数が大きく異なっているなら、総額を人数割りすると納得。ふたりの収入に応じて支払いの割合を変えてもいいでしょう。
また、ドレス代などどちらかの出費が明らかに多い場合、アイテムごとに支払いを分けるのも◎ すでに同居していて家計を一つにまとめているのなら、「ふたりの貯蓄」から支払う方法もあります。
A. 親族10名で約100万円でした
家族だけの式だと演出などにあまりこだわらなくてもいいので、総額100万円程度で済みました。その分、食事にお金をかけることができるので満足度はアップ!(彩稀さん)
家族のみの少人数婚は、飲食代がメインに
身内だけだと演出やお色直しなどを控える傾向にあり、「主な出費は飲食代」というケースが最近増えています。さらに少人数だと料理や飲物、ギフトなど人数分必要なアイテムの出費が抑えられるので、場合によっては100万円未満で式を挙げられることも。
ちなみにゲスト1名当たりの挙式・披露宴費用は平均8万9000円。こちらに出席人数を掛けると、大体の費用がイメージできそうです。
A. 自分たちが無理なく負担できる範囲内で
お車代の目安はよく旅費の半額~全額と聞きますが、私たちの場合は遠方ゲストが多かったこともあり、「1人○万円」というように一律で用意。親族にはホテル代のみなど、自分たちにできる範囲で負担しました。(MINOさん)
マストではなくても、ゲストへの気遣いは必要
遠方から飛行機や新幹線に乗って来てくれる人たち。そんな遠方ゲストの金銭的負担を減らすために、多少なりとも「お車代」を包む気遣いは欲しいところです。
目安は実際にかかる交通・宿泊費の半額~3分の1程度。もちろん全額包んでも構いませんし、一部だけでも大丈夫。予算的に出せそうにない場合は、招待する時点でその旨をきちんと伝え、出欠の判断はゲストに委ねましょう。
A. 出発時期や行き先は“予算”に合わせて
新婚旅行は結婚式と違い、ふたりの懐具合に応じて自由に決められるのがいいところ。私たちは予算に合わせて出発時期や行き先を検討しました。(しおりさん)
大きな出費と重ならないよう時期をずらす方法も!
新婚旅行の平均費用は43万4000円。決して小さな金額ではありませんが、一生の思い出となる特別な旅行なので、余裕があればぜひ行きたいところ。予算的に厳しい人は、結婚式や引っ越し代などの大きな支払いと重ならないよう調整してみましょう。式後に改めて貯蓄をし、ある程度お金の目途が立ってから計画する方法もありますよ。
From 編集部
予算を立てる前に、結婚のお金をとことんイメージ!
結婚のお金の基本、いかがでしたか?アイテムの相場から貯め方・支払い方まで、知っておきたい情報はたくさん!結婚は莫大なお金が動く大事なイベントだからこそ、イメージをきちんとつかみ、悔いのないお金の使い方をしてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/moko.
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」(全国推計値)、★印は「新婚生活実態調査2023」、コメントは2023年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー79人が回答したアンケートによるものです
※北海道、青森、山形の一部エリアでは会費制ウエディングが一般的です。なお、会費とは別にお祝いとしてご祝儀を頂いたり、お礼・お返し・お車代の相場金額が異なるものもありますので、親や会場担当者に相談、確認をしましょう
※掲載されている情報は2024年2月時点のものです
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