結婚式に呼ぶ人がいない・少ない場合の対処法&おすすめ挙式スタイル
結婚式を検討し始めたものの、「ゲストに呼びたい人がそんなに浮かばない」と不穏な気持ちを抱く人もいるかもしれません。この記事では、「友人ゲストが少ないのってヘン?」「ゲスト数が少なくても結婚式って成立するの?」といった気になるテーマを解説します!
結婚式を検討し始めたものの、「ゲストに呼びたい人がそんなに浮かばない」と不穏な気持ちを抱く人もいるかもしれません。この記事では、「友人ゲストが少ないのってヘン?」「ゲスト数が少なくても結婚式って成立するの?」といった気になるテーマを解説します!
ゲスト数30人以下の結婚式を実施したカップルへの調査で、その人数となった理由を聞いたところ「親族のみの結婚式を考えていた」との回答は38%、「親族中心を考えていた」が34%に達し、大きな割合を占めていました。加えて、「本当に親しい友人だけを呼びたかった」との回答は12%が存在しています。これらから小規模とされる結婚式は、新郎新婦の明確な意図を持って実施されているケースが多いということがうかがえます。
交友関係が広くゲスト選定への気遣いが大きかったこと、夫婦共に結婚式へ招く文化が薄い職場環境だったことなどもあり、リゾート婚を考えていました。過去に式に呼ばれても今は疎遠である友人もいましたが、“家族だけでの結婚式”なら招待しなくても角が立たない理由になるので助かった一面も(晃子さん)
同調査で次に多かったのは「友人の全体数が少ない」との回答で、割合は21%でした。友人数の少なさを悲観したという声はほとんどなく、大半が納得の上で友人ゲストを決めているようです。ただ新郎新婦で友人数に差がある場合は悩むケースも。友人数を揃える必要はありませんが、気になるなら友人全員を一つのテーブルにまとめる、席次表の表記は新郎新婦で分けず“友人”とするなどの方法で、人数差を目立たなくすることも可能です。
もともと狭く深い友人関係を心掛けていて、招待したい人もそんなに多くありませんでした。加えて、夫が早々に育った地元を離れているのもあり、親族8人と友人17人での結婚式を実施。本当に仲の良い友人だけだったので気を使うことなく、ゲストが楽しむことを第一に考えた式が出来たと思います(沙耶さん)
義理や体面などを考えることなく声を掛けたため、少人数結婚式になったとの声も。ふたりの気持ちを明確にした上での決定であれば、ゲスト数に対して不安や気持ちの揺らぎが起こることは少ないでしょう。また、「招待するほどの関係性なのか戸惑い、声を掛けなかった」との意見も。悩ましいシチュエーションですが、出欠の判断は相手がするものなので、深読みしすぎると辛くなってしまいます。自分に招待したい気持ちがあるならそれを大事にして、思い切って声を掛けてみては。
家族・親族9人と親しい友人達19人を招き、挙式と披露宴を実施。親しい友人だけならどんな演出でも笑って許してくれる安心感があったからです。職場関係はお互い一切呼びませんでした。ゲスト数は絞りましたが、一人一人と言葉を交わすことができ、ちょうど良かったです(友紀子さん)
前述の内容以外で理由として挙がったのは個別の事情があったケースでした。物理的な距離の遠さや、友人自身の事情から招待を遠慮したり、先方から辞退が出ることも。結婚を考える年代となれば、転勤や仕事の影響、妊娠・出産や育児、体調面などでさまざまな状況に向き合うもの。それぞれの都合が合って招待と出席が成立するのは、人数の大小を問わず貴重なことだといえます。
調査では、64.5%の卒花が悩みは持たなかったと回答。「もともと親族中心の予定」「呼びたい友人には来てもらえた」といった声のほか「友人を呼ばないことで調整内容が減って楽だった」という意見も。一方で、「本当に呼ばなくて良かったのか」という心残りの声も悩みとして挙がっていました。後悔のないように、自分の気持ちを丁寧に確かめてくださいね。
今回の調査によると、ゲスト数30人以下の結婚式では友人ゲスト数平均は5人で、さらに親族のみとの結婚式を選んでいる人が半数近いという結果が出ました。さらに細かく見ていくと、ゲスト25人以下の場合であれば友人ゲスト数平均は1~4人で、26人以上からは平均13人と大きく増えていました。また、友人ゲスト数をちょうど良かったと感じている場合の友人ゲスト数平均は6人という結果も。多い少ないといった基準は人によって異なり、前述したようにあえて友人ゲスト数を絞るケースも少なくないので、人数の大小を気にする必要はないでしょう。
両家の親族をメインに親しい友人だけを招待して、こぢんまりと温かい結婚式を行うのも素敵です。内容は会食をメインとしておいしい料理と会話を堪能する時間にしては。ゲストが少ない分、一人一人としっかり交流ができるのも大きな魅力です。
また演出は入れても入れなくても問題ありませんが、ウエルカムスピーチやケーキカットを入れるのはおすすめ。注目を集めることで一体感が生まれるし、何より“結婚式らしさ”がグッと高まります。
挙式をしたい式場が高価格帯だったため、家族13人での少人数結婚式をすることにしました。家族の思い入れのあるテーマパーク内で挙式ができて満足しています(ちんやんさん)
親族17人と友人9人で実施。親族中心の中で友人余興をしてもらうのはプレッシャーがかかると考え、余興はナシに。その分歓談時間がたくさん取れたし、料理をじっくり味わってもらえて良かったと思います(あきらさん)
ゲスト数の少なさがしっくりとはまるのが、リゾートや海外へ足を延ばして行う結婚式です。家族だけあるいは親族中心で思い出をつくりたいとの気持ちからこのスタイルを選ぶカップルは多く、そこに少人数の友人ゲストが参加することも全く珍しいことではありません。結束力、動きやすさ、まとまりやすさといった少人数スタイルの長所を生かして、非日常の場所での結婚式を検討してみては。
旅行という団体行動だったので、お互いの家族が親密になる良い機会となりました。皆も海外旅行を楽しんでくれて、とても良かったと感じています(晃子さん)
新郎新婦でのゲスト数に差があり、それが目立つことが気になる場合はカバーできる工夫があります。配席では、円卓ではなく長方形タイプの流しテーブルに両家全員が着席すれば、見た目では人数差は分かりません。ほかゲストの席を伝えるために、席次表に代わってエスコートカードを使うことも有効です。
結婚式は、ふたりだけで行うことも可能です。場所や会場は、ふたりが好きな所で決めてOK。生活エリアだけでなく、国内リゾートや海外を選ぶカップルもいます。内容としては挙式のみの実施ほか、ふたりだけで食事を楽しむことも可能。ハネムーンを兼ねての結婚式も考えられます。結婚式後は、家族や親族、友人を訪ねたり、親しい人たちとの会食の場を設けて結婚報告をしても良いでしょう。
また、記念として、晴れ姿を撮影して結婚の節目とする選択肢もあります。衣裳は洋装・和装のどちらでもよく、予算が許すのであれば1着に絞る必要もありません。場所はスタジオほかロケーション撮影も可能で、カット数もさまざま。会社ごとに撮影プランが用意されていることがほとんどなので、内容と費用の検討を。家族や友人と一緒に撮りたいなどの希望があれば、依頼先検討時にその旨を伝えましょう。撮影は新郎新婦には節目のイベントとなり、また家族にも写真を喜んで見てもらえるはずです。
挙式はハワイへ。新婦母が飛行機が苦手だった事や、周りに気を使わず自分たちらしい結婚式にしたかったので、ふたりだけで実施しました。帰国後はレストランにて、親族のみ招待して食事会に近いカジュアルな披露宴を実施しました。(でじゃまるさん)
ゲスト数を気にしてしまう人もいるかもしれませんが、結婚式では人数・規模よりも顔触れが大切です。自分たちが一緒にいてほしい人・心穏やかにいられる人を思い浮かべ、その人たちとどんな結婚式ができたら楽しく過ごせるのかプランを練って。ゲストが多くても少なくても、いなかったとしても、結婚式とは新郎新婦が幸せを感じられる場であることが大切ですよ!
構成・文/弘中栄美 イラスト/沼田光太郎 D/mashroom design
※記事内のデータは、2025年6月に「ゼクシィ花嫁会」でゲスト30人以下の結婚式を実施したメンバー10人が回答したアンケートおよび過去2年以内にゲスト30人以下の結婚式を実施した20~30代の女性110人を対象にしたマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年8月時点のものです