「着たかったドレスを断念…」卒花の経験に学ぶ、衣裳選びの傾向と対策
結婚式が決まる前から憧れていたドレスや、サロンで出合いときめきを感じたドレス……。卒花さんたちは「着たい!」と思ったドレスを、最終的に着られているのでしょうか?アンケートでは、思わぬ落とし穴があり、泣く泣く断念したという声が。そこで、ドレス選びにおける失敗しがちな傾向と対策を卒花さんのアドバイスと共に解説します。
「着たい!」と思ったドレスを断念したことはある?
試着後に諦めた人が最も多く、約4割
卒花さんに、一度でも「着たい!」と気に入って選んだドレスを諦めたことがあるかどうか聞いたところ、次のような結果となりました。
【着たいドレスを断念したタイミングは?】
1位/試着後に断念 38.2%
2位/会場決定~試着予約前に断念 26.3%
3位/試着予約~試着前に断念 10.9%
4位/ドレス決定後に断念 2.7%
それぞれのタイミングごとに、断念せざるを得ない落とし穴があるようです。次から、中でも多かった会場決定~試着予約前と試着後の落とし穴についてご紹介。着たいドレスを着るための傾向と対策もチェックしましょう。
【会場決定前~試着予約前】
ドレス選びの落とし穴
CASE01. 提携店に着たいドレスがない!持ち込みNG!
まずは、会場決定前~試着予約前に、着たいドレスを断念した理由をご紹介します。
「候補にした結婚式会場が提携しているドレスショップには置いていなかった」(soさん)
「着たいドレスが会場の提携店にはなく、持ち込み料が想像よりもかなり高かった」(てんぷらさん)
「着たいと思ったドレスはレンタルのみの取り扱いでしたが、会場はレンタルドレスの持ち込みがNGで泣く泣く諦めました」(ぴーさまさん)
【対策】会場の提携サロンのラインアップを確認しておく
会場検討中から試着前に着たいドレスがあった場合、気を付けておきたいのは、ドレスをレンタル・購入する予定のドレスショップに取り扱いがあるかどうか。
多くの場合、結婚式会場には提携しているドレスショップがあります。結婚式会場によっては、提携しているドレスショップ以外でのレンタルを不可としている場合があり、可能な場合でも、「持ち込み料」という追加料金が1着ごとに数万円~かかることがあります。
下記の卒花さんからのアドバイスにあるように、会場との契約前に会場が提携しているドレスショップのラインアップのチェックと、ドレスの持ち込みについて可能か否か確認がマストになります。
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ドレス選びは早め早めからの段取りが肝心。着たいドレスがあるなら、会場決定前に提携しているドレスショップで取り扱いがあるか確認しておきましょう(みおさん)
会場見学やブライダルフェア参加の際に、必ず衣裳の持ち込みができるか、NGであれば提携ドレスショップのラインアップを確認しておくのがおすすめです(けんぴぴさん)
どうしても着たいドレスがあるなら、そのドレスを着ることを第一優先事項として、会場や日取りを決めるのも一案です(さくさん)
会場との交渉によっては持ち込み料が安くなることも。交渉は会場成約前のタイミングがおすすめです。また、ドレスサロン側が持ち込み料を負担してくれることもあるので聞いてみて損はないと思います(羚音さん)
【ドレス選びの対策リスト】
□会場見学時、打ち合わせ時に、持ち込みの可否と持ち込み料を確認する
□提携サロンのドレスのラインアップを確認する
CASE02. 着たいドレスが予約でいっぱい!
いざドレスを試着しよう!と問い合わせたときや、お店を訪れたときに起きがちなのが次のようなケース……。
「試着はできたけれど、すでに予約が埋まっていました」(りりさん)
「コレ!というドレスに出合ったけれど、私の結婚式当日の予約が空いてなくてあきらめました」(A.Iさん)
【対策】早めの予約を!他店舗でも探してみる
特に春や秋のハイシーズンや大安などお日柄がいい日は要注意!すでに予約が入っていることがけっこうあるのです。さらには、人気ブランドやドレスなども、早く予約が埋まりがちです。
もし明確に着たい1着があるときは、会場が決まる前から問い合わせて空き状況だけでも聞いてみるのも手です。また、卒花さんたちのコメントにもあるように、何はともあれ、試着予約は早め早めが吉。
また、会場提携店ではレンタルが難しい場合、他店舗からの取り寄せや、持ち込み料を払って提携外のお店で探してみるという選択もできます。
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コレ!というこだわりがあるのであれば、結婚式をすることが決まったタイミングから、サイズを含めたドレスの空き状況を確認しておくことです(しほさん)
これがいいと思ったらキープしてもらいましょう!SNSで着たいドレスを見付けても、すでに空きがなく間に合わなかったりするので、善は急げです(千咲さん)
会場提携のドレスショップで予約ができなくても、別のお店でレンタルしたり、購入したりして、持ち込みするという選択肢があります!持ち込み料はかかりますが、一生に一度の結婚式、希望のドレスを着た方が後悔がありません(Ikuさん)
【ドレス選びの対策リスト】
□会場決定前でも、取り扱いのあるドレスサロンに空き状況を確認する
□提携サロン以外のお店に同じドレスがあれば、取り寄せが可能か確認する
□持ち込み料を払ってもいい場合は、提携外のサロンで購入、レンタルも検討する
【試着後】
ドレス選びの落とし穴
CASE03. サイズがない!!
ドレスによってサイズ展開はさまざま。自分のサイズがないこともあるようです。また、補整してサイズを調整することも可能ですが、デザインによってはそれが叶わないことも!
「少しですがサイズが小さくて、合わなかったので、窮屈になると当日苦痛になると思い諦めました」(ねねさん)
「試着してみるとちょっとゆるくて、サイズ感の調整が難しかったので、とても悩みました」(べいびーさん)
【対策】サイズ展開を早めに確認。体づくりも試着前に
ドレスは体にフィットさせて着るため、普段のファッションに比べて、サイズが合っているかはとても大切なポイントです。
サイズが合わなければ、美しく着こなすことが難しくなり、なんだかあか抜けない印象になってしまうことも。また、見せたくないところが見えるようなトラブルが起きたり、所作や体調に影響する可能性も。
どうしても着たいという場合は、まずは、インナーやシューズでのリカバリーができそうか聞いてみましょう。バストやウエスト周りなどポイントによって、比較的サイズ補整がしやすいところと難しいところがありますが、どこまで対応できるか確認を。
それが難しければ、潔く諦める決断をすることも必要です。また、卒花さんからは、着たいドレスがあるなら、妥協なく体づくりをおすすめする声も多く上がりました。
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ドレスに似合う体形づくりをすることで、見栄えも大きく変わります。大切な機会なので、トレーニングや体を絞ることに力を入れて、少しでもドレスが似合う体に近づくと後悔がないと思います(Kさん)
体づくりのゴールは結婚式当日ではなく、ドレス試着。試着に行く前に、エステサロンに行ったり、体を整えたり、できるだけ準備を終わらせることからが似合うドレスを選ぶ上で大切だと思います(HMさん)
着たいドレスがあったら、早い段階でサイズ展開について問い合わせておくとよいです。どうしても合うものがなければ、やっぱり体をドレスに合わせる努力をする!(ももえさん)
【ドレス選びの対策リスト】
□着たいドレスがあったらサイズ展開を確認しておく
□サイズ調整が可能か、小物でリカバリーできるか確認してみる
□できるだけ、試着前に体形を整えておく
CASE04. 体形に合わない!似合わない!
実際、ドレスは試着してみないと、似合うかどうかわかりません。試着してみたら、イメージと違ったということもけっこうあるものです。特に露出部分も多いだけに、コンプレックスが気になったという声も!
「肩幅が広いため、着用したらロボット感が強調されてがっかり。似合わなかったので、泣く泣く諦めました」(nikさん)
「第一希望のドレスは、試着したら太って見えてしまうことがわかったため断念」(こづぶさん)
「デザインはとても好みでしたが、コンプレックスの部分があらわになってしまうから諦めました」(HMさん)
【対策】診断ツールも有効活用!選択肢を広げてみる
ドレスは着る人の体形や雰囲気によって、ガラッと印象が変わることもあります。そのため、とにかく試着が大切。
着用しても似合うかどうか判断に困る場合もあるかもしれません。最近は骨格診断やパーソナルカラー診断などのサービスも充実しているので、事前に利用して、どんなタイプが似合うか知識として押さえておくという手も。下にリンクを掲載のゼクシィアプリのドレス診断記事も参考にしてみて。
ドレスのデザインはさまざまで着たいドレス以外にも、似ているタイプでより気に入るものがあるかもしれません。選択肢を広げたら、ドンピシャな一着に出合えるということもあるでしょう。
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モデルさんが着こなしていても、自分が着てみると似合わない……?ということはあるあるです。でも、世の中にはたくさん素敵なドレスがあるので、一着に固執しなくてもきっと運命の一着に出合えると思います。サロンの担当者さんにもギリギリまで待ってもらって探し出しましょう!(Ikuさん)
試着前に骨格診断をして、どんなデザインが似合うのか目星をつけておくと、ドレス選びがスムーズです(ぷぷちゃさん)
ドレス姿はドレス単体だけでなく、ヘアメイクや小物、ブーケなど他の要素で印象も変わります。全体のバランスで素敵な花嫁姿にするという考え方もあると思います(chamiさん)
【ドレス選びの対策リスト】
□骨格・パーソナルカラー診断などを試してみる
□選択肢を広げて、他のドレスも試着してみる
□試着時には、なりたい花嫁姿のイメージがあるときは、できるだけその状態に近づけたヘアメイクや小物を用意して臨む
□ヘアメイク、小物、ブーケなどのイメージも早めに考えておく
似合うドレス選びに役立つ[診断記事]はこちら
CASE05. 着心地がイマイチ!
サイズ感や体形との相性は比較的想像しやすいのですが、事前に見落としがちなのが「着心地」。肌に当たって違和感を感じたり、重すぎて上手に歩くことができなかったりすることも……。
「きれいなレースがあしらわれた上品なドレスでしたが、試着したらレースが肌に当たるとチクチクしたので諦めました」(はんなさん)
「見た目がとってもかわいかったのですが、お尻が見えるくらいまで背中が開いていました。式の最中に気になってしまいそうだったので、断念しました」(つーさん)
【対策】不安な点は小さなことでもお店に相談を!
特に注意したいのは、肌が弱い人です。ドレスの素材やパーツによって、赤くなったりかぶれたりすることもあります。試着時は一瞬ですが、式当日は長い時間着用し、いつもと違う環境の中でいつもより汗をかくこともあるでしょう。すると、より肌のトラブルがひどくなるかもしれません。
一方ドレスのずり落ちなどが心配という場合は、インナーがストッパーになるように着こなすことができるデザインもあるようです。サロンでのフィッティング時に、不安な点や気になる点があれば、ささいなことでも相談しましょう。
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悩んでいる部分があれば、最初に相談しておくとよいと思います。ドレス選びは時間がかかるし、事前に想定できないこともあるため、お店との最初のコミュニケーションが大切です(みのりさん)
似ているデザインで、素材違いなどでオーダーメイドするという手もあります(宮本愛弓さん)
【ドレス選びの対策リスト】
□ドレスを試着した際、動いてみて、着心地を意識して確認する
□肌ざわりや重さ、露出具合など気になるところがあったらお店の人に対策が可能かどうか相談してみる
□選択肢を広げて、素材違いで似ているデザインなど、他のドレスを試着してみる
From 編集部
最終的に94.5%の卒花がドレスに大満足♪
ドレスをあきらめた理由には、他にも「妊娠がわかった」「予算に合わなかった」といった声もありました。しかしながら、どんなことがあっても、最終的に満足の一着に出合える方法や対策はたくさんあります。ちなみに、今回のアンケートでは、94.5%の卒花さんが、「最終的に選んだドレスに満足している」と答えていました。起こりがちな傾向や対策を押さえた上で、ぜひ早めにドレス選びをスタートしてくださいね。運命の一着に出合えますように!
構成・文/小松ななえ イラスト/pai
※記事内のデータおよびコメントは「ゼクシィ花嫁会」のメンバー65人および、過去2年以内に結婚式でドレスを着用した20代~30代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2024年1月時点のものです
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