先輩が悔やんだ…ドレス試着でやっちゃいけない5つのコト
「試着でもっとこうしていれば…」。卒花さんにアンケートを取ったところ、ウエディングドレス決定後に後悔してしまったことがあると答えた人は、約6割。その中でも、特に多かった5つの「試着でやっちゃいけないコト」を紹介します。ドレスショップ「Fiore Bianca」PR中島歩実さんのアドバイスや当日の服装・持ち物も必見です!
「試着でもっとこうしていれば…」。卒花さんにアンケートを取ったところ、ウエディングドレス決定後に後悔してしまったことがあると答えた人は、約6割。その中でも、特に多かった5つの「試着でやっちゃいけないコト」を紹介します。ドレスショップ「Fiore Bianca」PR中島歩実さんのアドバイスや当日の服装・持ち物も必見です!
ブーケトスで手が上がらない…なんてことも!
普段のファッションとは異なり、ドレスは体にぴったりフィットしている部分もあれば、ボリュームがある部分もあり、露出も大きくなりがちです。そのためいつも通りの所作や動きがしにくいことも。
特にブーケトスやダンスなど、結婚式で大きな動作がある場合は動きやすさや着崩れなど万一のトラブルを想定しておきたいもの。そこで、試着時は実際に動いてみて、所作への影響を確認してみることが大切です。
マーメイドドレスだったので、スタイリッシュに見せるためにギリギリまでサイズを絞っていただきました。結婚式当日に座ったり立ち上がったり、お辞儀をしたりする時、かなりきつかったです。そういった動作も含めて試着時に確認しておけば良かったです。(もりもりさん)
そんなに長い時間試着せず、さまざまな動きもしませんでした。また、直前にジャストサイズにお直しする予定のため細かく見られていなかったのですが、式当日にしゃがんだりお辞儀をしたりするとドレスが下がってきて、対処するのが大変でした。(ryokoさん)
お式当日に残したいお写真のイメージやシーンがあれば、ぜひそのポージングにチャレンジするのがおすすめです。(※後述のQ&Aも参考に!)
また、美しいお式のスナップを残すためにも練習も兼ね、正しい姿勢でいることも大切です。肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんが天井に引っ張られているように背筋を真っすぐに伸ばします。あごを軽く引くとお顔がよりすっきりと見え、バランスよく仕上がります。
手はおへそあたりで軽く重ねるか、試着用のブーケをお持ちいただくとよりイメージが湧きます。(中島さん)
ダイエットは成功したものの、ゆるすぎも難あり
ドレスのデザイン性や花嫁さん自身の体形と同じくらい、美しいドレス姿に欠かせないのは、サイズ感や体にフィットしているかどうか。
大きくサイズが変わってしまうと、補整の必要ができたり、せっかくのドレスのデザインが生かしきれなかったり、動きにくくなったりすることもあります。挙式当日に向けてダイエットを考えている場合は、期間やサイズ目標とフィッティングのスケジューリングを計画的に考える必要があります。
直前でサイズダウンしてしまい、ビスチェタイプのドレスだったため、式当日はずり落ちないか気になってしまいました。(いくらさん)
痩せてしまって、補整のためにドレスの中に腰布を入れました。ちょっと苦しかったのと、デザインがちょっと崩れてしまったように見えて残念でした。(ぴよこさん)
ドレスを決めた後に妊娠が判明し、セミオーダーだったため、サイズ直しのお金がかかってしまいました。妊娠したことはもちろん後悔していないです。式のギリギリまで採寸もしてもらえてゆったり着られたので安心でした。(もーたんさん)
ドレスによって異なりますが、サイズ展開があるドレスであれば、サイズを変更していただけます。ダイエットをしてゆるくなった場合も、お式の前にお直しを入れ、最終調整してお体に合わせますのでご安心ください。
お直しで調整はできますが、ご自身のサイズに対して2サイズアップ(7号の方は11号まで)が美しく着こなせる範囲となるため、参考にしてください。
ダイエット予定の花嫁さまは、その旨を担当コーディネーターにご相談いただき、ドレスのサイズについて事前に擦り合わせておくと安心です!(中島さん)
座るとシンプルすぎ…!華やかなアクセが必要だったかも
複数のドレスを試着する場合、大切なのは後から比較検討するための写真や動画を撮っておくこと。ところが、撮り方がイマイチだとドレスの良さがわからず、検討が難しくなってしまったという声が多数!
撮る角度、店内のライティングなどでも見え方が変わるので、撮影するスマホやカメラの設定や画角なども、できるだけ条件をそろえるのがおすすめです。
あまり動かず写真のみ撮りましたが、動くとどんなふうに見えるか動画で確認したかったです。姿勢が気になって似合うかどうか判断できない時もあったので、写真を撮る際の手の位置や姿勢は気を付けて撮るのがおすすめ。また、後ろ姿や横からなど、あらゆる方向から撮影しておくといいと思います。(つばちゃんさん)
同行してくれた彼の撮影センスがイマイチで、写真を見返したくなくなってしまいました(笑)。ドレスショップに行く前に、スマホのカメラを見せて、「グリッド線を出して頭の位置はここに合わせてこう撮って」などと、具体的にレクチャーすると良いかもです!(りささん)
どの程度動いてもいいのかわからず、立ち止まったまま試着をしました。 広角設定で撮影すると全身のバランスがゆがんでわかりにくくなるため、全身が収まらない場合は離れて撮ったほうがいいです。(歩さん)
全身のお写真だけでなく、上半身やディテール、また、ご自身では見えないバックスタイルも必ずお写真を残しましょう。
動いた時の雰囲気も伝わるように、動画で記録しておくのもおすすめです。(中島さん)
彼が褒めてくれた肌見せドレス、母にはセクシーすぎたみたい
慣れないドレス選び。似合っているかどうか自分では判断がつかないこともあります。そこで、試着時にはできれば的確な意見を言ってくれる人にいてもらえると安心。
最近はファーストミートやファミリーミートをする例も多く、彼や家族にドレスをあえて見せないという人もいるので、もし検討しているなら計画的に考えて。
彼が同行してくれた時は、なんでもかんでも「いいね!」と褒めてくれて、辛口コメントゼロ(笑)。 母が代わりに来てくれた際は、体形に合っているかなど、細かくコメントしてくれて助かりました。(みなみさん)
彼と一緒に行くのが当たり前と思って、ふたりで一緒に行きましたが、ドレス決定後、ドレス姿を内緒にして彼にサプライズするというファーストミートの動画を見ました。それがとっても素敵だったので、私もやれば良かったなと思いました。(ピノさん)
ベストパートナーは、花嫁さまによって異なると思います。ご試着前に、誰の意見を一番重視したいか?を考えてみましょう。
新郎さまに一番かわいいと言ってもらいたいのであれば新郎さまを、親孝行の意味合いも兼ね、お母さまが着てほしいドレスを選びたいのであればお母さまを、友人にお洒落と思われたい!ならばご友人も良いかもしれません。
いずれにせよ、花嫁さまの好みや普段のお洋服の雰囲気などを把握されている方がおすすめです。(中島さん)
ドレス決定後、試着したマーメイドが思いの他似合ってた…
ドレスをいろいろ見比べているうちに、発見がある時もあるし、実際に試着をしてみないと、好きかどうか、似合うかどうかは判断しきれないことがあります。
ドレスを試着できるのはプレ花嫁の特権!「もっといろいろ試せば良かった」という卒花の後悔の声は今回のアンケートでも多かったです。
チュール素材のドレスがいいと思って試着していましたが、結果似たような感じになってしまい、本当に迷いました。試着の期間を延長して選び直したら、結局チュール素材じゃないドレスになりました。(もーたんさん)
もっといろんな種類のドレスを試着してから契約したら良かったなと思いました。あらゆるタイプのドレスを着ることができるのはプレ花期間だけだなと、卒花して実感しました。(いくみさん)
もちろん、ご自身の好みは大切にしていただきながら、客観的な「似合う」の意見を柔軟に取り入れてみましょう。
ドレス選びのプロであるコーディネーターのおすすめドレスはぜひご試着を!「好み」と「似合う」が両立するドレスこそが運命の一着です。どちらも大切にしてお選びください。(中島さん)
複数のドレスを試着することが多いため写真や動画での記録はマスト。ドレスはディテールも大切なので、できるだけ性能が良いスマートフォンやカメラがあれば良いでしょう。
着たいドレスのイメージがあるならイメージの画像や、会場や結婚式のテーマとの相性も大切なので、会場の資料なども用意しておくと安心。
できるだけ式当日のイメージに近づけた状態で試着するのが望ましいので、すでに合わせたいドレス小物などがあれば現物を持って行くのもおすすめです。
| 持ち物 |
|---|
| カメラやスマートフォン |
| ドレスのイメージを伝える資料や写真 |
| 挙式会場のパンフレットや写真(提携外ショップの場合) |
| 合わせたいドレス小物の実物(すでにある場合) |
限られた試着時間を有効に使うため、スムーズな試着ができるような服装で行きたいもの。おすすめは前開きのカーディガン。
メイクやヘアによっても、顔写りなどドレスの印象は変わります。華やかなドレスにナチュラルメイクだとバランスが取れず、ドレスの魅力を感じにくくなるかもしれません。はっきりしたメイクやイメージに近いヘアスタイルで臨むとイメージしやすいでしょう。
ヘアスタイルはお店で簡単にアレンジしてもらえることもあるので、固めすぎないようにしておきましょう。
| 服装や身だしなみ |
|---|
| 脱ぎ着しやすい服(トップスは前開きや首回りが開いたもの) |
| ストラップレスのインナー |
| ストッキング(膝下タイプを持参でもOK) |
| 本番に近い濃いメイク |
| イメージに近いヘアスタイル |
| ムダ毛の処理をしておく |
| 制汗スプレーなど |
ドレスショップへのご来店というと、少しフォーマルにドレスアップしたほうが…?とご質問いただくこともありますが、普段通りの服装で問題ありません。コーディネーターはお客様の雰囲気やお洋服、お持ち物からもお好みを捉え、ドレスをご提案いたしますので、いつも通り、ご自身らしいお召し物でお越しください。
お式当日をイメージしていただくため、メイクはいつもより若干濃くても良いです。(中島さん)
試着時に、どこまで自由に動いていいのかわかりませんでした。座ったり、歩いたり、腕を上げたりしたいと思ったのですが、ドレスを汚したり傷めたりしないか心配で、遠慮してしまいました。(美奈さん)
ドレスは繊細で、お洋服に比べて重さもあるため動きには十分注意が必要。お式当日も、介添の方が裾を整えるなどサポートしてくれます。試着時、当日のイメージがしやすくするために動きたい場合は、コーディネーターにお伝えください。一緒にシミュレーションしましょう!(中島さん)
早く試着に行ったほうがいいと伺いますが、具体的にいつから行くと良いでしょうか?(パンダさん)
人気のドレスはご予約が埋まりやすいため、挙式の8~10カ月程前にお越しいただくのがおすすめです。会場での具体的なお打ち合わせが4~6カ月前から始まることが多いため、それまでにドレスやタキシードが決まっていると、装花やヘアメイクのお打ち合わせがスムーズに進みます。(中島さん)
お店に展示されていないドレスや過去のシーズンのドレスから選んだり、他店舗から取り寄せたりということはできるでしょうか?できる場合はどのように相談したらいいですか?(クンデルさん)
Fiore Biancaでは、HPやカタログ、SNSなどをご覧いただき、気に入ったドレスがあれば、店頭にないものでも取り寄せてご試着のご案内しております。ドレスショップによって異なりますので、担当コーディネーターにご相談ください。(中島さん)
誰も着ていないドレスや新作、トレンドにも興味があります。新作が出るタイミングは決まっていますか?事前に教えてもらうことはできるんでしょうか?(ショームンさん)
Fiore Biancaではインポートドレス、オリジナルドレスを1年を通して随時入荷しています。入荷のタイミングはドレスショップによって異なりますので、お気軽に担当コーディネーターにお問い合わせください。(中島さん)
ドレスは着てみてこそ、その魅力や自分との相性がわかるもの。だからこそドレス選びで失敗しないためには、いかにしっかり試着して検討するかが重要です!先輩が教えてくれた「やっちゃいけない」とプロの試着時のアドバイスを参考に、ドレス選びを大成功させてくださいね!
中島歩実さん
Fiore Bianca PR
約5年ドレスコーディネーターやマネージャーを経験後、バイヤーやPRを4年間担当。「結婚式とドレスが大好きで、ドレスショップでは新郎新婦さまだけでなく、ご家族に一生の思い出となる瞬間を過ごしてもらいたいと思っています」
https://fiorebianca.jp/
構成・文/小松ななえ イラスト/Ecco
※記事内のデータおよびコメントは「ゼクシィ花嫁会」のメンバー65人および、過去2年以内に結婚式でドレスを着用した20代~30代の女性110人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2025年10月時点のものです