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\新婚カップルは要注意/専門家がアラート!「こんな夫婦ゲンカはNGです」

どんなに仲良しな夫婦でも、避けては通れないのがささいなケンカ。夫婦ゲンカをすること自体は決して悪いものではないけれど、やり方によっては相手を傷つけたり、ふたりの関係が悪化してしまうことも。そこで今回はNGな夫婦ゲンカの仕方と、その対処法について専門家に聞きました。これからも仲良し夫婦でいたいふたりは必見です!

【NG1】ケンカしても仲直りは自然にお任せ。話し合いをせずに終わり

ベッドにいるケンカ中の男女カップル

私たちってこうなんです……

花嫁写真

夫はケンカをした時は一度時間を置きたい派なので、私も言うのをやめるようになり、自然にクールダウンを待つだけの仲直りになっています。(Kさん)

花嫁イラスト

話し合うのは正直体力も使うしめんどくさいので、次の日には普通に接するようにするのが暗黙のルールに。(y.yさん)

花嫁イラスト

何となく時間がたてば解決すると思っているので、わざわざ話し合わないです。(TMさん)

\どうしてNGなケンカなの?/
基本的に「人は他人の気持ちはわからない」もの。相手に伝えることで初めて理解し合える可能性が生まれます。それをせずに面倒なことは避けたいからと、放っておいて自然に仲直りできている“つもり”でいると、現状は何も変わってないためモヤモヤをため込むことになります。

また「仲直りは自然に任せて話し合いをしない」というスタイルに落ち着いてしまった夫婦の場合、特に今後、子育て、転職、介護など重要なイベントに当たった時、決定的な亀裂が入る可能性があるので危険です。

負の感情は積み重ねず、
小出しで伝えて都度解消を!

これまで別々に暮らしてきたふたりが一緒に住むのだから、価値観のズレや考え方の違いが出てくるのは当たり前。大事なのはモヤモヤを放っておかず、気になったことはしっかり言葉に出して解決していくこと。また相手に対しての不満やネガティブな感情は、ためていると、どこかで大爆発する可能性があるので、日を置かずに小出しにしていって。

【NG2】過去のことを持ち出してケンカになってしまう

かっとなって過去の怒りを持ち出してしまっている女性

私たちってこうなんです……

花嫁写真

イライラすると、ついまとめて以前のことまで持ち出してしまいがち……。(kiimariさん)

花嫁イラスト

ケンカで自分が不利になってくると、だんだん過去の過ちを持ち出してしまう。よくないなとは思うが、つい口に出てしまう。(ニカさん)

\どうしてNGなケンカなの?/
当然ですが過去は変えられません。だからこそ「過去」を持ち出して、「今」するケンカは擦れ違いになりやすく、解決されないまま嫌な感情だけがふたりの中にずっと残ってしまいます。

また、人の記憶は時がたつにつれ自分の都合の良いように改変されやすいもの。後で「あの時あなたがこう言ったのが嫌だった」と言っても、相手は覚えていないことも多く、お互いの認識が違うこともあります。それゆえに過去のことを持ち出してするケンカはお互いの主張が擦れ違いやすい上、着地点を見つけられずケンカのループに迷い込んでしまう可能性が大きくなります。

不満は常に今解決を!
未解決の過去は冷静な会話を心がけて

ケンカは「今」のことでするもの。衝突のたびに過去のことを持ち出して、嫌な気持ちを吐き出すのは、過去の不満が今もずっと残っているからですよね?だからこそ、今後の将来に不満を残さないためにも、「今」解決した方がいいのです。

もし過去の出来事が今の話し合いに必要なのであれば、相手を責める姿勢ではなく、冷静に自分の気持ちを伝えることを心がけましょう。伝え方が大事です。

【NG3】お互いの価値観を認め合えずケンカになる

家事のやり方が違いケンカになっているふたり

私たちってこうなんです……

花嫁イラスト

彼が自分の家族よりも、実家の方を優先するタイプなので、どうしても納得いかず一方的に怒ってしまう。(まーちんさん)

花嫁写真

こだわりが強く、自分の価値観ややり方、タイミングを押し付けがち。彼がいつも折れてくれるからいいものの……反省。(まみこあらさん)

花嫁イラスト

お互い独身生活が長いので、うちのやり方はこれだから!と相手の意見を聞き入れられずケンカになりがち。(k.tさん)

\なんでNGなケンカなの?/
そもそも、相手の持っている常識と自分の常識が全く同じということはあり得ません。それぞれの違いを頭ごなしに「自分と違うから」と言って譲り合うことをしなければ、今後いつまでも平行線になってしまいます。

このままずっと、考え方や物事の捉え方、やり方などの違いをお互い調整し合わないままで一緒に過ごすのは、かなりしんどいこと。いつまでたっても居心地が良い関係にはなれないので注意して。

彼との違いを尊重し理解することで、
より居心地の良い関係に◎

違いを認め合い、時には「相手の考え方や物の見方の方がいいかも」と新しい視点を見つけることも夫婦関係を作る上での楽しさ。絶対に譲れない部分というのも、もちろんあると思いますが、ふたりが居心地の良い関係性を作っていくためには、時間をかけてお互いの価値基準を尊重し合い、時には譲り合い、理解し合うという姿勢が大切です。

【NG4】感情をコントロールできず、怒りに任せたままケンカしてしまう

彼にイライラした態度を見せつける女性

私たちってこうなんです……

花嫁写真

良くないとは思っているものの、何かあると感情が先に高ぶってしまい、そのままのテンションで話し合いをしようとしてケンカに発展。(りあさん)

花嫁イラスト

口にするのも面倒くさいと思ってしまう時があり、怒りの態度しか示さない時がある。(もあなさん)

花嫁写真

感情的に爆発しないよう心がけてはいるものの、夫に対してガッカリしたことやイライラをひとりで消化しきれず、つい爆発。(K.Mさん)

\どうしてNGなケンカなの?/
実は、悲しかったり寂しかったり、そういったネガティブな感情の行き場がない時に、人は怒りを感じるもの。二次感情と言われる「怒り」は感情として派手なものなので、それに気を取られて、本当に訴えたい「その怒りの下にある一次感情(悲しみ、悔しさ、寂しさなどのネガティブな感情)」が見えず、本質的な解決にならないのが一番の問題。

また、怒りは言葉に出すことでさらに増幅されます。自ら発した言葉で、さらに怒りのループにはまってしまい、感情コントロールができない状況になってしまうと、会話が成り立たず、問題解決ができないどころか、関係性が悪くなるだけのケンカになってしまうので要注意です。

怒りの中身を冷静に問い直し、
本当の気持ちを落ち着いて伝えよう

怒り自体は悪いことではありませんが、それを相手にぶつけすぎると大ゲンカになりがち。だからこそ少し冷静になって、怒りを感じた時、「自分は今何に対して怒っているのだろう?」と自問自答してみてください。

怒りの下には必ず、もう一つの感情があるはずです。本当に相手に伝えたいことは怒りの下にある感情の方では?寂しかった、心配だった、悲しかった、つらかったなどと気持ちを素直に伝える方が、ずっと相手に気持ちは伝わるはずです。

【NG5】相手を全批判するようなケンカになってしまう

彼にイライラをぶつけてしまいお風呂に入りながら反省する女性

私たちってこうなんです……

花嫁イラスト

「なんでできないの?」と強く言ってしまい、さらにケンカになった……。(にゃんちゅーさん)

花嫁写真

言ったらいけないと思っていても、家事の分担量が全く違うことに怒ってしまい、つい批判的な言い方に。(るんるんさん)

花嫁写真

仕事でストレスがたまっている時や体調がすぐれない時に、普段なら気にならないことも執拗(しつよう)に責めてしまうことが。(kuさん)

\どうしてNGなケンカなの?/
自分のしていることを全否定されると、人は自分の殻に閉じこもります。一度閉じこもった人は、自分が悪いと思うと苦しいので、「自分は間違っていない=相手が悪い」という図式になり、平行線のまま擦れ違い続けます。逆に、否定されたことで「自分はダメなんだ」と思ってしまうタイプだと、自己肯定感が下がり、相手に対しておびえるようになってしまいます。

こうなると徐々に上下関係のある夫婦関係になってきてしまい、どちらにしても対等に話ができる関係性ではなくなってしまうのです。

批判ではなく、改善するために
どうしたらよいかをふたりで考えて

相手自体を批判するのではなく「目の前の出来事そのものについての問題点」の指摘にとどめてみてください。何かをできないことには理由がありますから、やり方が悪いのかもしれないし、何か別の問題点があるのかもしれない。それを見つける方が先決です。

生活の中でやらなきゃいけないタスクを分担してやっていくのであれば、人格否定をするよりも、お互いの得意を交換して不得意を補え合えるといいですね。

From 編集部

NGポイントを理解して、もっと良い関係のふたりを目指して

どんなに仲良し夫婦だって、時には価値観の違いで衝突するのは当たり前。でも今回出てきた夫婦ゲンカのNG例を理解しておけば、お互いに言い合いをしながらも、違いを認め合った解決策が見つかるはず。多少のケンカはあるかもしれませんが、それを乗り越えてこそ今以上に仲良しで居心地の良いふたりになれるはずです。

監修者の写真
Profile

湯原玲奈さん 行政書士/マリッジデザイン株式会社 代表取締役

行政書士として夫婦のさまざまな相談を受けた経験を生かし、カップルのためのコミュニケーションツール「マリッジノート(R)」を開発。『一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート】』(朝日新聞出版)など、著書も多い、夫婦コミュニケーションのプロ。

取材・文/滝 紀子 イラスト/スズキハナヨ 構成/紺矢里菜(編集部)
※記事内のコメントは、2023年10月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートおよび、結婚して1年以内の女性100人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年12月時点のものです

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