[貯蓄が少ない人に贈る]結婚式会場選びのコツと上手なお金の使い方
「結婚式を挙げたいけれど、貯蓄はわずか。私たちでもできるかな?」なんて悩んでいる皆さん。まずは結婚式のお金の仕組みや本当に必要な資金を把握してみませんか。さらに貯蓄が少ない人向けの「会場選びのポイント」をつかみ、「費用を抑えるアイデア」をご紹介。お金を理由にあきらめてしまう前に、ぜひこの記事を読んでみて。
結婚式費用は全額ふたりが貯めなくても大丈夫
ご祝儀と親援助で足りない分をまかなえる場合も
結婚式費用の総額は平均303万8000円(ゲスト数平均43.2人)と高額ですが、全額貯蓄しなくてはいけないわけではありません。
ゲストから頂くご祝儀は結婚式に使ってOK。式費用総額からご祝儀総額を引いた「自己負担」分が用意できれば結婚式は挙げられるのです。
もし、親からの援助が受けられれば、ふたりの支出となる「自己資金」は少額で済み、中には貯蓄ゼロで結婚式を挙げた人も。ちなみに援助があった人は76.9%、その平均額は両家で162 万7000円。
自分たちの場合のご祝儀額の目安が知りたい人は、招待したい人数に1人当たり3万円をかけて概算してみて。親からの援助については、結婚式について親と話す時に聞いてみましょう。
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お金とゲスト人数は比例して増えていくとは限らない
式費用は人数によって上がるが、自己負担額は思うほど増えない
「人数が多いと費用が上がるから」とゲストを絞る人がいますが、人数が増えるとご祝儀も増えるので、比例して自己負担額も跳ね上がるわけではありません。
親族中心で行うケースが多いと思われるゲスト30人未満の場合の自己負担額は平均約95万円と、30人以上の場合よりかなり少額。理由は親族のご祝儀額が高いことと、会食中心でお色直しなしなどの演出を控えめにするカップルが多いため。
一方、30人以上の自己負担額を見ると、平均は30~49人の場合で約159万円、50~79人の場合で約180万円、80人以上になると約168万円。必ずしもゲスト人数の多さと自己負担額が比例して増えるわけではありません。
結婚式費用には固定費と変動費がある
式費用には人数に関係なくかかる固定費(挙式料、衣裳、美容着付け、写真・ビデオ等)と、人数によって変わる変動費(料理、飲物、引出物、ペーパーアイテム等)があります。
人数が増えた場合、上がるのは変動費だけ。変動費の1人単価がゲスト1人当たりのご祝儀額と同じくらいなら、自己負担の増える可能性は小さいでしょう。
会場や結婚式アイテムの選び方次第で、総額を抑えることも可能なので、呼びたい人を招き、自己負担が増えないようにお金のかけ方を工夫した方が費用面で後悔の少ない結婚式になります。
「いつ、どこで結婚式を挙げるか」に式費用は影響されやすい
少ない資金で結婚式をする際の会場選びのポイントを押さえよう
【Point1】お日柄やシーズンによってお得なプランがある
同じ人数で同じ内容の結婚式をしても、総額は会場や日取りで大きな差が出ます。費用を抑えたい人は人気のある春秋の大安・友引を外すのがおすすめ。春秋でも仏滅・赤口なら割引率の高いプランが利用できる会場も。結婚式のオフシーズンとなる夏冬限定のお得なプランがある会場も狙い目です。
【Point2】衣裳や引出物などが持ち込みでき、持ち込み料が無料または少額
会場にはほとんどのアイテムを会場内や提携ショップで選ばないといけない所と、外部で手配した物を持ち込める所があり、持ち込みができても、持ち込み料の金額に大きな差があります。後で詳細を説明しますが、「持ち込み」は費用を抑えるのに有効な手段の一つ。会場選びの際は、持ち込み料についても必ず確認を。
【Point3】結婚式費用を後払いまたはカード払いできる
いくらご祝儀で式費用を払いたくても、支払いが結婚式前だったら不可能。実は会場への支払いは「前払い」の会場と「後払い」の会場があるのです。前払いが厳しい場合は後払いOKの会場にするか、引き落としが挙式後になるカード払いができる会場に。カード払いの場合、限度額についても確認を。
【Point4】予算内でできるようにアイデアを出してくれる
見学前に予算を立て、プランナーに伝えましょう。予算内でできるアイデアをたくさん出してくれるなど、親身になって考えてくれる会場だったら安心です。
費用を抑えるための会場選び
【夏婚+平日割引で100万円も違った】
夏の平日なら、邸宅使用料や人前式費用など多くの割引が受けられる会場を選びました。割引がなかったら100万円近く高くなったので、だいぶお得に挙式できたと思います。(R.さん)
【持ち込み料0円で後払いOKの会場に】
どのアイテムにも持ち込み料が一切かからず、式費用の後払いができる会場をセレクト。見学時に費用が心配なことも伝えておいたら、プランナーが打ち合わせのたびに費用のことを気にかけてくれ、費用を抑える案も出してくれて助かりました。(岩永舞香さん)
2~3軒フェアを回って後悔のない会場選びを
見積りの見方は2~3軒回ってやっと分かってくるもの。いきなり本命の会場に行って即決してしまうと、他会場と比較してコスパがよいのかどうか分からないまま決めてしまうことに。
また初めて見学やブライダルフェアに行ったその日に予約すると、割引が受けられる会場があります。割引の内容は「30万~100万円まで会場によって違いました(ドルフィンさん)」、「挙式料とスナップ写真で46万円分がサービスに(Raymondaさん)」、「挙式料や前撮り、カラードレスなどさまざまなアイテムが割引になり合計で98万5000円得しました(えぃみぃさん)」と大きい。
「後で見積りが大幅アップ」は避けたい
「リアルな見積り」を見学時にもらうコツを押さえよう
予算内でできる会場を選んだのに、後で総額が上がってしまったら困りますよね。実は4組に3組が見学時から総額がアップし、上がった平均額は91万6000円。
それを避けるためにも見積りのもらい方を心得て、最初から本当にかかる費用の見積りをもらいましょう。そして全会場同じ条件で見積りをもらって比較検討を。
【Point1】ゲスト数を考え得るMAXの人数に
最終的な招待客は挙式3~4カ月前に決めるのですが、多くの人が見学時に想定していた人数より増えがち。できたら招きたい人の名前を書き出し、これ以上増えないMAXの人数を伝えて。
【Point2】ランクのあるアイテムは平均金額以上で設定
金額が上がったアイテムベスト5は多い順に「衣裳」「料理」「写真・ビデオ撮影」「装花」「飲物」で、いずれもランクや価格帯に幅があるアイテム。後で大幅アップにならないよう、最初からその会場で最も多くのカップルに選ばれているアイテムの平均金額で見積りをもらいましょう。見積りの金額の物がどの程度か写真などで確認することも大切。
【Point3】必要な物やその会場でよくオーダーされている物はすべて入れてもらう
特に抜けがちなのは演出、お色直しの衣裳や美容着付け、ブーケ、親の貸衣裳など。最終的に不要だったら削ればよいので、これ以上増えることのない見積りを頼みましょう。
リアルな見積りのもらい方
【足りない項目はオプションで追加】
結婚式のイメージを固めて見学に行き、やりたいことをすべて盛り込んだ見積りをお願い。会場によって基本プランの内容が違うので、含まれていないアイテムがある会場は、オプションで付けてもらって、各会場同じ内容に揃えました。(Ricoさん)
【マックスとミニマムの見積りをお願い】
やりたい結婚式のイメージを伝えた上で、最低限の項目で構成したミニマムな見積りとこれ以上増えないマックスの見積りを出してもらいました。マックスの見積りから削れる部分を探して、最終的な金額がその中間になるようにしました。(山本凜さん)
結婚式総額は工夫次第で下げられる
費用を抑えることができるアイデアを取り入れよう
会場が決まってからも、さまざまな方法で、結婚式費用を抑えることができます。ここからは卒花さんたちも行った節約アイデアをアイテム別にご紹介。
【挙式関係】
●挙式……キリスト教式から司祭や聖歌隊が不要な人前式に変更。披露宴会場内で行って挙式会場の費用を削減
●式後演出……生花のフラワーシャワーを造花やコンフェッティ(紙)など他の素材にする。祝福のシャワーはやめて拍手だけにしてもらう
【衣裳・美容関係】
●衣裳……外部ショップで探す。トレーンやボレロの着脱で変化がつけられる2WAYドレス1着にする。新郎も1着にして、お色直しでタイやベストなど小物だけチェンジ
●衣裳小物……フリマアプリなどで卒花から譲り受け、使用後はプレ花嫁にお譲り
●ブーケ……外部ショップに頼む。お色直し兼用で使える物にする。アーティフィシャルフラワー(造花)やプリザーブドフラワーでDIY
●ヘアメイク……事前の打ち合わせを念入りにしてリハーサルを省く
【披露宴関係】
●料理……全体のランクを上げず、1品だけグレードアップ
●飲物……乾杯用が別料金だったら、プラン内の飲物で乾杯。お酒を飲む人が少なかったら最低ランクにする
●ウエディングケーキ……生ケーキからイミテーションケーキに変更
●装花……花材お任せで旬の花を使ってもらう。装花を最小限にして持ち込んだ装飾小物でボリュームアップ
●引出物……外部ショップで選び、ゲスト宅に送ってもらう(宅配なら持ち込み料も紙袋代もかからない)
●ペーパーアイテム……DIYする(材料費だけで済む)。席次表を省いて披露宴会場前に1枚だけ掲示。友人はWEB招待状にする。招待状の宛名書きは筆耕を頼まず自分たちで行う
●写真……データだけもらい、アルバム制作アプリを利用して自分たちで写真を配置し、印刷・製本だけネットなどでオーダー。前撮りはせず、式後スナップ写真のフォトグラファーにたくさん撮ってもらう
●司会……身内だけのパーティなら新郎新婦が司会進行
●映像制作……DIYする(映像編集アプリ・ソフト代だけで済む)、安い外部ショップや得意な友人に頼む
私たちのコスト削減術
【花嫁衣裳も親の衣裳も自己手配】
会場提携ショップでドレス2着を選んだら100万円超えになったので、外部ショップで探して70万円ダウン。親の衣裳と小物はネットショップやフリマアプリで探し、1人1万5000円で全身コーディネート。会場で借りるよりかなりの節約に。(SHIOさん)
【写真と映像、ペーパーアイテムで9万円削減】
写真のアルバム代が6万円したので、データのみに。ペーパーアイテムは席次表を省き、席札とメニュー表をDIYして1万円節約しました。プロフィールビデオとオープニングビデオは外注しても3万円したので、友人に頼み、お礼として1万円支払い。(岩永舞香さん)
【衣裳小物はネットショップで購入】
花嫁のベール、グローブ、ヘアアクセサリー、ハンカチ、靴を会場の提携ショップで購入すると6万~7万円になりそうだったので、オンラインショップで探し、2万円で揃えました。(Ricoさん)
From 編集部
予算内でやりくりを工夫して後悔のない結婚式を!
重要なのはどのくらい自己負担できるか考え、しっかりと予算を立てること。そして、その予算内でできるように見積りのもらい方からお金の使い方までを工夫すること。特に会場選びは総額を大きく左右する大事な見極めどころなので、見学前に日取りから人数、結婚式の内容までよく検討を。自己負担額を抑えながら、ふたりにとって理想の結婚式が叶いますように!
構成・文/渡邊博美 イラスト/Sachicafe
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2022(全国推計値)」、コメントは2023年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー87人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年7月時点のものです
※北海道、青森、山形の一部エリアでは、会費制ウエディングが一般的です。なお、会費とは別にお祝いとしてご祝儀を頂くこともあります。会費制ウエディングについては、親や会場担当者に相談、確認をしましょう。
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